大学生が行政書士試験に合格するのは難しい?【取得するメリット】

行政書士試験

今回は、「行政書士試験」に関する記事です。

大学生が行政書士試験に合格するのは難しいのか?

という疑問について、行政書士の資格で開業した経験から答えます。

現在、大学生で「行政書士」の資格に興味を持っている方も少なくないと思います。

大学生が行政書士の資格を取得することについての、メリットや注意点などをまとめましたので、ぜひ読んでみてください。

大学生が行政書士試験に合格するのは難しいのか?

行政書士は、簡単に合格できる試験ではありません。

合格率は「毎年10%前後」ですし、資格取得に必要な勉強時間も「600〜1,000時間」と言われています。大学生が受験しても十分に難しい試験です。

舐めてかかれば確実に不合格になりますが、しっかりと対策をすれば、大学生でも行政書士試験に合格することは可能です。

大学生活との両立

大学生活との両立を上手くやらないと難易度はアップします。

  • 大学の授業や課題
  • サークル活動
  • アルバイト

など、大学生は忙しいですからね。

それらを疎かにするわけにはいきませんから、勉強時間を確保するのは大変だと思います。

ちなみに、私は大学生の時に「宅地建物取引士」の資格を取得しましたが、勉強のほとんどは大学への行き帰りの電車の中でした。

忙しい大学生は、そんな感じでスキマ時間をうまく利用して、行政書士試験の勉強時間を生み出すことをおすすめします。

大学在学中に取得したほうがいい理由

行政書士の資格は、大学在学中に取得するのがおすすめです。

理由は、勉強する習慣があるからです。

社会人になると、勉強する習慣は年々なくなってきます。できることなら、学生のうちに行政書士資格を含めて、興味のある資格はすべて取得しておくのがおすすめです。

大学生が行政書士資格を取得するメリット

行政書士の資格は、将来、自分がどの職業につくか決まっていないとしても、取得しておくだけでだいぶ便利です。

  • 独立開業が可能
  • 副業としても使える
  • 法律知識が日常で役立つ

何らかの理由で失業したとしても、行政書士の資格で独立開業が可能です。会社に依存することなく自分で稼ぐことができます。

ちなみに、自宅兼事務所が認められているので、開業資金も比較的少なくて済みます。

また、行政書士は副業としても活かすことが可能です。本職で収入源を確保しておきながら、その空き時間や休日を使って収入を増やせます。

そして、法律は誰でも関わるものなので、行政書士試験で勉強した内容が日常生活で役に立ちます。

行政書士試験の合格は一生有効です。
大学生のときに合格して老後に使うことも可能です。

在学中に行政書士試験に合格する人も珍しくない

大学在学中に合格する人も珍しくありません。

学部に関係なく、行政書士試験の合格は可能です。

「法学部が有利なんじゃないか?」など言う人がいますが、行政書士で学ぶ法律レベルでは、それほどの差がないと思います。

法学部だと、法律の基礎を知っている分、合格に必要な勉強時間を減らすことができますが、そのくらいなら法学部以外の人でも勉強すればすぐに追いつけます。

行政書士試験は、年齢や学歴、国籍に関係なく受験できます。

行政書士資格は就職に有利?

履歴書の取得資格の欄に、行政書士の資格を書けば就職に有利になります。

ただし、行政書士事務所や他士業の事務所に就職を希望する場合です。

一般企業に就職する場合は、試験に合格した能力は評価されますが、資格そのものはあまり評価されないかもしれません。

行政書士の資格は、企業内で活かせるものではないですからね。

大学卒業後の開業

大学卒業と同時に、行政書士の資格で開業する人も珍しくありません。

稼いでいくには相当の努力と工夫が必要ですが、私のまわりでは成功している人もいます。

大学卒業後に企業へ就職するのではなく、行政書士で独立開業するのもひとつの手です。

法律系国家資格の登竜門

行政書士の資格は、法律系国家資格の「登竜門」と言われることもあるので、司法書士試験や司法試験を受験する前に取得するのもおすすめです。

公務員試験にあたっては、民法など多くの試験科目が重なっているので、行政書士の試験勉強で学んだ内容を活かすことができます。

未成年者は行政書士として仕事ができない

ひとつ注意することがあります。

それは、未成年者は行政書士として仕事ができないことです。

行政書士として仕事をするためには、行政書士会への登録が必要となります。しかし、その登録は「18歳」にならないとできません。それまでは仕事どころか行政書士と名乗ることも認められません。

試験自体は、年齢に関係なく受験できますが、業務をするには制限があるので注意です。

大学生が行政書士試験に合格するには?

間違った方法で勉強しないということです。
行政書士試験は、正しい方法で勉強しないと合格できませんからね。

例えば、

  • 配点の高い科目から勉強を始める
  • 記述式の練習を早い段階から取り入れる
  • 過去問と六法の正しい使い方

などです。このブログでも、私の合格体験記を含めて勉強方法を紹介していく予定です。この記事では、長くなるので割愛します。

資格の予備校

独学でも合格は可能ですが、資格の予備校を利用すると勉強時間の節約ができます。予備校は、行政書士試験を何年も研究してきているので合格のためのノウハウが蓄積されています。

  • 独学で試行錯誤している時間がない人
  • 手っ取り早く行政書士の資格が欲しいという人

こういった人は、最初から資格の予備校を利用するのがおすすめです。

学習計画を立てる

独学をするにしても、資格の予備校を利用するにしても、しっかりとした学習計画を立てるようにしましょう。

これを曖昧にしていると、勉強不足で受験することになりますからね。毎年、勉強不足で受験する人が多いので注意です。

大学在学中に取得するなら行政書士と宅建どっち?

最後に、よく聞かれる内容について答えます。

大学在学中に取得するなら「行政書士」と「宅地建物取引士(宅建)」のどっちがいいのか?という質問です。

両方とも取得するに越したことはないですが、私のおすすめは「宅地建物取引士(宅建)」です。

理由は、行政書士よりも難易度が低く取得しやすいということ。また、独立開業型の行政書士の資格よりも宅建のほうが就職に有利だからです。

どちらかで悩んでいる方は、どちらの仕事に魅力を感じるかで選ぶと失敗しないと思いますので考えてみてください。