行政書士の仕事でつらいことは?【開業した経験から解説】

行政書士開業
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行政書士は、行政手続きや法的効力のある書類の作成など、法律の専門知識を活かして様々な業務を行う重要な職業です。

この資格一つで独立することも可能です。開業すれば勤務時間や休日などを自分の好きに決められ、自分のペースで自由に働くことができます。

しかし、行政書士で成功するのは決して楽な道ではありません。

今回は「行政書士の仕事でつらいことは?」という質問について、開業した経験から 解説します。これまでの活動で、どのような点がつらかったのか具体的にご紹介します。

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行政書士の仕事でつらいことは?

行政書士の仕事でつらいと感じたことは、次の通りです。

実務で覚えることが多い
お客さんとのコミュニケーション
売り上げが不安定
業務に対するプレッシャー

順番に説明します。

実務で覚えることが多い

行政書士は業務範囲が広いという特徴があります。

例えば、遺言・相続業務、会社設立業務、渉外業務(外国人の出入国手続き)、建設業許可業務、産業廃棄物許可業務などがあります。

その中から、どの業務を扱うかは本人の自由ですが、一つの業務をマスターするにも覚えることはたくさんあります。

それらは働きながら勉強して覚えていくことになりますが、時間的に余裕のない時など、なかなか辛いものがあります。

しかし、怠けることはできません。行政書士には、幅広い法律知識はもちろん、実務をこなすために、その分野の専門的な知識が必要ですから。

行政書士の実務講座

ちなみに、実務の知識を学ぶための時間を短縮したいのなら、資格の予備校などが実施している実務講座を受けるのもアリです。

ネットで検索すると様々な実務講座が見つかると思います。自分に合いそうなものを探してみましょう。

ただし実施している企業をしっかりと調べないと、高い費用の割に中身が薄い講座を受講することになるので注意です。

お客さんとのコミュニケーション

行政書士が業務を行うにあたっては、様々な人と接する機会があります。お客さんはもちろん、同業者である行政書士、司法書士や税理士などの他士業、不動産会社など。

やはり人間なので相性があります。全ての人が行政書士の仕事内容を理解してくれれば問題はないですが、そういうわけにも行きませんから、思いがけないところからトラブルになることもあります。

うまくコミュニケーションが取れていれば、こうした問題を未然に防ぐことができるので、その点は神経を使います。

ちなみに、行政書士になる人の中には、コミュニケーション能力に自信がないという方も珍しくないです。行政書士には様々な業務があるので、自分の能力に合わせた業務を選ぶといった方法もあります。

売り上げが不安定

行政書士の収入は、税理士や社会保険労務士の顧問契約のように、定期的に入ってくるものではありません。

その月の依頼の件数によって売上が上下するリスクがあります。つまり安定した収入が保証されていません。

収入が不安定というのは、生活していて不安ですので、これに対するストレスは少なくありません。

特に開業して間もない頃は、特別な人脈でもない限り仕事の依頼が少ないです。初年度の年収がほとんどないという新人行政書士も珍しくありません。

専門分野以外の業務

ちなみに、開業した年は、専門分野を絞っても満足のいく収入が手に入らないため、専門分野以外の行政書士業務もやる人が多いです。

知識や経験のない業務は、慣れていないこともあり、強い不安やプレッシャーを感じると思います。

これが意外なほどにつらいです。そういった思いをしたくない人は、開業にあたってしっかりと事業計画を立てておくことをおすすめします。

業務に対するプレッシャー

行政書士の業務である書類作成や行政手続きには、早さや正確さが求められます。記入漏れなどのミスをしないことも重要です。

ミスをすると、申請先などから修正を求められたりと、手続きが遅れるので、依頼人に迷惑をかけてしまいます。

期限が迫った案件などは、相当なプレッシャーがかかります。多少のプレッシャーは、気が引き締まるのでいいのですが、依頼が多い時のこうしたプレッシャーはかなりつらいものがあります。

まとめ

今回は「行政書士の仕事でつらいことは?」という質問について、開業した経験から解説しました。行政書士の仕事は、たくさんの魅力があり、やりがいも感じます。

しかし、つらいことや大変なこともあります。案件が多い時期に、予想もしていなかったことで業務が思うように進まないときなどは、とてつもないストレスを感じたりもします。

だだ、行政書士として成功するには、こうしたことを経験することが大切です。

これから、行政書士を目指す方は、今回の記事でご紹介したことを踏まえて、心構えをしっかり持ち積極的に活動していって欲しいと思います。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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