行政書士として活動していると、多くの方から相談を受けると思います。そして、相談を受けるのにあたって、無料という形をとっている方も多いと思います。
そこでお聞きしたいのですが、最近「冷やかし客」が増えてきていませんか?
無料相談は、費用がかからず気楽に相談できるので、多くのお客さんに行政書士である自分の存在を知ってもらえるというメリットがあります。
しかし、中には本気で相談することを考えていないというお客さんもいます。こうした時どう対応すればいいのでしょうか?
今回は「無料相談を採用していて、冷やかし客が増えたときの対策」について解説します。いくつかご紹介しますので、是非検討してみてください。
開業して間もない行政書士向けの記事です。
参考になれば幸いです。
無料相談を採用していて「冷やかし客」が増えたときの対策
対策としては、次のような方法があります。
- 一定の時間だけ無料にする
- 有料メニューを作っておく
順番に説明します。
一定の時間だけ無料にする
無料相談を見直すことで、冷やかし客を減らすことができます。現在すべての相談を無料にしている方は、一定の時間だけ無料にするという方針に切り替えましょう。
無料の時間が過ぎたら「有料」にします。
例えば、最初の1時間は無料にしておいて、それ以降は1時間あたりの報酬をきめて有料にするといった感じです。
相談を受けるアポイントの段階で、しっかりと料金について相談者に伝えていれば、後々お金のことでトラブルになることも防げます。
これによって、冷やかし客であれば1時間以内には話が終わりますし、より深刻な悩みを持ったお客さんの話を多く聞くことができます。
有料メニューを作っておく
無料相談の他に、あらかじめ「有料のメニュー」を作っておく方法もあります。
特定の内容を相談する際には「有料」という形をとっておけば、その相談をしてくる冷やかし客を減らすことができます。
有料メニューを作ることは、本当に悩んでいるお客さんがいた場合、無料相談後の具体的なニーズに答えることにもなりますので、双方にとってメリットがあります。
お客さんの中には、有料でもいいから、しっかりとした責任あるアドバイスが欲しいという方もいますからね。そういったお客さんにとっては、無料相談よりも有料相談の方がいいという場合も少なくありません。
ちなみに、有料にするからには、お客さんが納得できるだけの価値を提供しなければなりません。お金を取っておきながら、中途半端なアドバイスしかできないようですと、お客さんとトラブルになる可能性があるので注意です。
事前に有料メニューの説明をしておく
ちなみに、有料メニューを作った際は、あらかじめ問い合わせの段階で相談内容を聞いておき、有料メニューに該当するようであれば、事前に有料だということを伝えておきましょう。
事務所に呼んでから、有料メニューを提示するよりは話がスムーズに進むと思います。
この方法は、行政書士側にとってもメリットがあります。お客さんの相談内容を聞いて、必要な情報を事前にいくらでも集めておくことができますからね。
冷やかし客に付き合うという選択肢もある
私の知り合いの行政書士は、無料相談で冷やかし客だと分かっても、話に付き合ってあげるそうです。
そういったお客さんが 依頼をしてくれることはほとんどないそうですが、お客さんを紹介してくれることはあるそうです。
なので 仕事を少しでも増やしたいという方は、冷やかし客だったとしても付き合うという選択肢もありだと思います。
注意点としては、他のお客さんが来たときには、しっかりと「帰って欲しい」という意思を伝えて帰ってもらうことです。気を使って冷やかし客の相手をしていると、他のお客さんが離れていってしまいますからね。
まとめ
今回は「無料相談を採用していて、冷やかし客が増えたときの対策」について解説しました。
行政書士として成功するためには、何よりも集客することが必要です。無料相談を採用していると、ただ話を聞いてほしいだけの冷やかし客が一定数います。
この冷やかし客を減らしながら、本気で悩むお客さんを集めることが必要です。上記でご紹介した次の方法を試してみてください。
- 無料相談を見直す
- 有料メニューを作っておく
取扱業務や事務所の強みによる差別化などの要素を加えれば、より効果的に冷やかし客を減らすことができます。是非試してみましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

