行政書士は独立開業型の資格で、取得すればその資格を使って自分の力で稼ぐことができます。
しかし、行政書士として成功するのは簡単なことではありません。しっかりとした計画を立て、積極的に行動していかなければなりません。
今回は「行政書士で独立開業して生き残るためには?」という質問について解説します。
これから行政書士として開業していく方向けの記事です。参考になれば幸いです。
行政書士で独立開業して生き残るためには?
次のようなことがポイントになります。
- 特定の分野に特化する
- 協力してくれる人と良い関係を築く
- 情報発信をして信頼を高める
- 専門知識を絶えず向上させる
順番に説明します。
特定の分野に特化する
知っている方も多いと思いますが、行政書士は数が多いと言われています。地域によっては飽和状態で競争が激化しています。
そういった中で競争に勝つためには、特定の分野に特化することが必要です。専門性を高めれば、他の行政書士事務所との差別化をすることができます。
さらに特定の分野に特化してもライバルが多い場合には、ターゲット層を絞るという方法もあります。
そうすることでライバルを減らし安定した収入が得やすくなります。また、お客さんにとってもニーズに応えてもらいやすいのでメリットがあります。
需要のある分野
ちなみに、現在どの地域でも需要があるのが「遺言・相続業務」です。
相続業務は、弁護士や司法書士、税理士などもライバルとなりますが、それでも少子高齢化などの影響で需要は高いですし、業務内容も行政書士試験で勉強してきた民法に多く関係しているので、業務として扱いやすいと思います。
近年では、日本に住む外国人が増えた影響で、入管業務も人気です。まずは自分が興味を持てる分野に特化して、その地域に需要があるのかを探るのも方法のひとつです。
協力してくれる人と良い関係を築く
行政書士の業務の中には、行政書士の資格だけでは依頼を完遂できないものがいくつかあります。
そういった業務は、他の専門家と協力して業務を進める必要があるので、他の専門家と協力しあえる関係を作っておくことは、行政書士として生き残っていくためには不可欠です。
例としては「相続業務」があります。相続手続きでは「不動産の名義変更は司法書士」「相続税の申告は税理士」といったように、他士業の協力が依頼を完遂させるためには必要です。
業務をスムーズに進めるために、司法書士も税理士も何人かずつ良い関係を築きたいところです。
他の専門家と知り合うには?
地元の商工会や異業種交流会に参加すると、他の専門家と知り合うことができます。人脈がない人は、そういった集まりに積極的に参加して、自分の存在をアピールしましょう。
そうすれば自然と、知り合いが増えていきます。ちなみに私は、仲の良い不動産業者から司法書士を紹介してもらったことがあります。
普段はやらない業務の依頼を引き受けることになってしまった時だったので、その分野を得意とする司法書士を紹介してもらい、とても助かったのを今でも覚えています。
仕事上の良い関係は、そこからさらに人脈が広がっていくのが期待できますので、大切にしていきましょう。
情報発信をして信頼を高める
近年、行政書士が集客するのにも、ホームページやブログ、SNSを活用する人が増えています。しかし、行政書士全体を見ると、活用している人はまだまだ少ない のが現状です。
今後は、今以上に活用するのが当たり前になってきますので、使っていない人は時代に置いていかれることになります。
ブログやSNSで、自分の専門知識や事務所の強みなどの情報発信をしていけば、信頼を高めることができ、それが依頼へと繋がっていきます。
当然収入も増えるので、それらの資金を使いさらに成長することが期待できます。
専門知識を絶えず向上させる
行政書士の業務は、法改正などの影響も受けるので、勉強をしたり情報収集をしたりすることが絶えず必要になります。
特に自分が専門とする分野の情報は、最新のことを知っておかないと専門家としても恥ずかしいですし、お客さんにも迷惑がかかります。
専門分野の研修会や勉強会、セミナーなどは、できる限り積極的に参加するようにしましょう。
売上が安定してくると、勉強する時間がなくなるかもしれませんが、行政書士の資格で成功するためには、専門知識を絶えず向上させることは必要不可欠なので怠けないようにしましょう。
まとめ
今回は「行政書士で独立開業して生き残るためには?」という質問について解説しました。
行政書士の資格で成功するということは簡単ではありませんが、しっかりと計画を立てて、積極的に行動していけば生き残ることが可能です。
特に専門分野や事務所の強み、人脈、学び続ける姿勢は重要なものなので、お客さんからの期待を裏切らないためにも意識して行政書士として活動しましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。