今回は、行政書士の「適性」に関する記事です。
行政書士に向いている人の特徴とは?
という疑問について、行政書士の資格で開業した経験から解説します。
本記事を読めば、行政書士の向き不向きが分かります。
これから行政書士を目指そうとしている方の参考になれば幸いです。
行政書士に向いている人の特徴とは?
行政書士に向いている人の特徴「5つ」をご紹介します。
- 行動力がある人
- コミュニケーション能力の高い人
- 事務処理能力の高い人
- 学習意欲のある人
- 責任感のある人
こういった人は、行政書士に向いていると言われています。実際に私のまわりでも、行政書士として成功している人は、こんな特徴をもった人たちです。
順番に説明します。
行動力がある人
行政書士に向いている人の特徴のひとつ目は「行動力のある人」です。
行政書士として成功するために必要な「営業活動」や「人脈作り」などは、行動力のある人とない人ではかなりの差になりますからね。
また、行政書士は法改正や新制度の創設で新たな業務が増えていきますが、行動力のある人はいち早く情報を入手して取扱業務に加えます。
行政書士にとって、行動力のある人が一番適性が高いかもしれませんね。
コミュニケーション能力のある人
コミュニケーション能力のある人は、行政書士に向いています。
- 依頼人との面談
- 行政機関との話し合い
- 他士業と協力しての業務
- 同業者との交流
など、コミュニケーション能力を活かす場面は多くありますからね。加えて、気配りができたり、臨機応変な対応ができれば、信頼関係が構築しやすいので申し分ないです。
行政書士にとって、業務を行う上で一番重要なことは「依頼人の意向を汲み取ること」ですが、コミュニケーション能力が高いとそれができます。
そういった人は、自然と紹介などで集客も増えていくことになります。
ちなみに、依頼人との面談で「専門用語」ばかり使うと、コミュニケーションがとれませんので注意です。
学習意欲のある人
行政書士は、試験に合格するために得た知識が実務ではあまり役に立ちません。ほとんどの行政書士が、開業後に実務の勉強をすることになります。
なので、学習意欲がないと実務ができなくなります。そういった意味で学習意欲のある人は行政書士に向いていると言えます。
また、先ほど、少し話した法改正や新制度の創設で増える新たな業務についても、学習意欲がないと取り組めないので、利益を逃すことになります。
- 専門書の購読
- 行政書士会の研修
- 支部での勉強会
行政書士登録をすると、上記のような業務知識を吸収するための「勉強会」や「研修」は数多く開催されているので積極的に参加してみましょう。
業務知識が増えることは、サービスの向上だけでなく、行政書士としての自信にもつながります。とりあえずは関心を持つことが大切です。
最近の行政書士には、パソコンやSNS、デジタルツールなどの知識も必要となってきています。時代について行くのも行政書士として成功するためには必要です。
事務処理能力の高い人
行政書士の主な業務は「書類作成」です。
なので、事務処理能力の高い人は行政書士に向いていると言えます。
それに加えて几帳面な人なら、さらに適性は高いと思います。
申請書類の記入漏れや誤字脱字などのミスが少ないですからね。
不備が減れば、それだけスムーズに依頼が完遂できるので、依頼人の満足や時間の節約につながります。
ちなみに、行政書士は、ひと昔前に流行った「行政書士を主役としたテレビドラマ」のような派手なものではなく、依頼を受けたら計画を立ててコツコツと処理をしていく地味なものです。
そういったことが苦にならない人が行政書士に向いています。
責任感のある人
行政書士の仕事は、依頼内容によっては依頼人の一生に影響を与えるものです。
当然ですが、責任感は必要です。
行政書士側の都合で、申請が遅れたり、依頼を最後までやり遂げられないなんてことは基本的に許されません。
責任感を持つということは、業務をするにあたっての事実確認や進捗状況の報告、リスクの説明など、書類作成以外のことにも必要になります。
行政書士に向いてない人は?
基本的には、ここまで説明した内容の「逆」に該当する人ですが、それに加えて「2つ」あります。
- 完璧主義な人
- 欠点を放置する人
完璧主義な人
完璧主義な人は行政書士に向いていません。
行政書士の実務の勉強をするにしても、業務をするにしても、完璧主義だと上手くいかないことが多くあります。
例えば、実務の勉強を完璧にしてから依頼を受けていては、いつになったら行政書士で食べていけるようになるか分からないですよね。
完璧に越したことはないのでしょうが、ある程度のところでスタートして、上手くいかないところは、その都度「軌道修正」していくほうが、行政書士としての成功する確率が高くなります。
欠点を放置する人
今回の記事を読んで、自分に足りてないところが分かった人もいると思います。
そういった欠点を放置する人も、行政書士に向いていません。
必ずどこかでつけが回ってくるからです。
足りない部分を補う努力は、行政書士として成功するためには必要です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。