行政書士の資格は最強なのか?【実際に開業してみて思ったこと】

行政書士開業

今回は「行政書士の資格」に関する記事です。

行政書士の資格は最強なのか?

という疑問について、開業した経験から解説します。

行政書士の資格は、一部で最強の資格なのではないかと言われています。

行政書士という職業で食べている私からしたら「最強」なんて言われて嬉しい限りですが、どうして最強と言われているのか?

理由をまとめてみました。

行政書士の資格は最強なのか?

行政書士が最強だと言われている理由は次のとおり。

  • 独立開業ができる
  • 高収入を目指せる
  • 試験の難易度が高くない

順番に詳しく説明します。

独立開業ができる

行政書士の資格は、独立開業することができます。

しかも、開業にあたって実務経験が必要なんて条件もないので、行政書士登録をすれば、すぐに仕事をすることができます。

すぐに働きたいと思っている人には魅力的ですよね。

実務経験なしの開業

ちょっと話はそれますが、実務経験なしに開業するのが不安という人もいますよね。

私もそうでした。

しかし、現在活躍している行政書士のほとんどは実務未経験での開業です。私の経験上、間違った方向に進まなければ、実務未経験で開業をしても何とかなります。

行政書士の廃業率は高いですが、それは、間違った方向で行政書士をやろうとする人が多いからです。

そのことについては、いずれ他の記事で詳しく説明します。

高収入を目指せる

行政書士は、その人しだいで、いくらでも収入を増やしていけます。

なので、高収入を目指せるという特徴もあります。

当然、努力は必要ですが、年収1,000万円以上稼いでいる行政書士も珍しくありません。私が知っている限りでも、何人もいますからね。

試験の難易度が高くない

独立開業ができて、高収入を目指すことができる資格なのに、他の士業と比較すると難易度はそれほど高くはありません。

ある意味、コスパ最強です。

合格に必要な勉強時間も他士業の試験とくらべても多くないので、半年から1年ほど真剣に勉強に取り組めば独学でも合格が可能です。

資格の予備校を利用すれば、学習時間の短縮も可能です。

最強の資格「行政書士」の魅力について

行政書士には上記のほかにも、次のような魅力があります。

  • 定年後も活躍できる
  • 副業で挑戦することも可能
  • 独占業務が多い

順番に説明します。

定年後も活躍できる

行政書士には、定年がありません。
なので、好きなだけ行政書士業を続けることができます。

実際に、私が所属している行政書士会の支部にも、60歳以上で活躍している行政書士はたくさんいますからね。

あまり体力を必要としない仕事なので、長く続けることが可能です。

副業で挑戦することも可能

いきなり行政書士一本で開業するのが不安という方は、行政書士を副業から始めることもできます。

本業で収入源を確保しつつ、副業で行政書士業を始める。そして、経営が軌道に乗ったら退職して、行政書士専業で食べていくといった感じです。

リスクが少ないので、こういった形で行政書士業をスタートさせる人も珍しくありません。

独占業務が多い

行政書士には、独占業務があります。

独占業務とは、その資格を持っていないとできない業務のことです。行政書士は、その独占業務の数が多いです。

また、行政書士の独占業務は、法改正で増えることがあります。

新しい業務には新人もベテランもないので、工夫しだいでは簡単にベテラン行政書士を追い抜けるのも面白いところです。

行政書士はダブルライセンスにもおすすめ

行政書士は、他の資格との相性もいいです。

  • 司法書士
  • 土地家屋調査士
  • 宅地建物取引士(宅建士)

特に、これらの資格と組み合わせは最強です。

実際に、私が所属している行政書士会の支部にも、これらの資格を取得して開業している事務所は多いです。

ダブルライセンスは、他の事務所との差別化にもなりますし、ワンストップサービスを提供できるので依頼人にも喜ばれますからね。

ワンストップサービスとは、1人の専門家に依頼するだけで、すべての必要な手続きをすることができることを言います。

合格できなかったときの保険として

行政書士の資格を取得してから、難関国家試験である司法書士に挑戦するという人も多いです。万が一、司法書士試験に落ち続けたとしても、行政書士で開業して収入を得ることができますからね。

難関試験への挑戦は、落ちたときの保険を用意しておかないと、万が一合格できなかったときに何も残らない状態になるので将来が不安です。

行政書士という保険を持つことで、安心して挑戦し続けることができます。

実は、私の知り合いにもいるのですが、その先生は行政書士の資格ですでに開業していて、業務をこなし収入を得ながら司法書士の試験に挑戦し続けています。

受験勉強との両立は大変なようですが、合格できれば業務範囲が一気に広がるのでメリットは大きいです。