行政書士は、依頼人の要望にもとづき、法律や制度に従った幅広い業務をこなす専門家です。
仕事をするには、実務に関する知識はもちろん、依頼人から信頼してもらえるよう何事にも誠実に対応することが求められます。
しかし、行政書士も人間ですから、こうした仕事をしている一方で、大きなストレスを感じることもあります。
今回の記事は「行政書士のストレス要因とその対処法」について、これまでの経験をもとに解説したいと思います。
行政書士が直面しやすい具体的なストレスの要因やその対処法を知っておけば、同じようなストレスを感じたとき乗り越えやすいと思います。
行政書士のストレスの要因
次のようなことでストレスを感じることがあります。
- お客さんとのコミュニケーション
- 実務の勉強や情報収集
- 時間に余裕がない
順番に説明します。
お客さんとのコミュニケーション
お客さんの悩みを把握するために、コミュニケーションをとることは必須です。
ただし世の中には様々な人がいますからね。相性が悪かったりするとストレスを感じることがあります。
また、行政書士はお客さんから非常に大きな期待をされることがあります。
- 手続きの期限が迫っている場合
- 複雑な内容の手続きをする場合
上記のようなときに、そういった期待をされることが多いのですが、これがプレッシャーとなりストレスになることがあります。
実務の勉強や情報収集
行政書士が仕事をするためには、実務に関する勉強や情報収集が必要です。
法律や制度は、時代に合わせて常に変わるので、その都度最新の情報を把握しなければなりません。そうしないと専門家とは言えませんからね。
依頼を遂行すること以外に、勉強や情報収集のための時間がかかるとストレスになることがあります。必要なことだということを理解していたとしても、やはり大変です。
時間に余裕がない
行政書士をしていると、お客さんから依頼を受けて業務を進める以外にも、やることはたくさんあります。
- 行政書士会への集まりへの参加
- 実務の勉強や情報収集
- 事務所の会計処理
- 営業・マーケティング
- 他士業との交流
これらは、直接利益に結びつかないとしても、行政書士として活動するためには必要です。依頼を受けつつ、上記ことをやっていると時間的な余裕がなくなります。
会社員のように、他の社員に手伝ってもらうということもできませんので、自分で何とかするしかありません。
依頼が何件か重なってしまった時などは、プライベートの時間はまったくなくなります。時間的な余裕がないという状態は、かなりキツいものがあります。
今でこそ、他の行政書士仲間を頼ることができますが、開業して間もない頃は、そういった仲の良い同業者もいなかったので大変でした。
時間的な余裕がないと、気持ちの余裕もなくなるのでストレスはどんどん大きくなっていきます。
行政書士のストレス対処法
次の方法がおすすめです。
- 作業に優先順位をつける
- 気分転換の時間を作る
- 同業者(行政書士)との交流
順番に説明します。
作業に優先順位をつける
「やらなければならないこと」が多い状態は、時間的にも精神的にも余裕がなくなります。なので、やらなければならないことに優先順位をつけましょう。
やらなければならないことが多くても、その日のうちに必ずやらなければならないことは、それほど多くないと思います。
優先順位をつけて一つずつ確実に処理していけば、自然と気持ちに余裕ができてストレスを軽減するとこができます。
この方法は、業務の効率化にもつながるのでおすすめです。近年は、業務を効率的にするためのアプリなどがたくさんありますので、そういったものを活用するのもおすすめです。
気分転換の時間を作る
長い時間連続して仕事を続けるのは精神的にも肉体的にも悪いですし、何より仕事の効率が確実に落ちます。
どんなにやることがあって忙しい状態でも、必ず気分転換をする時間を作りましょう。定期的に気持ちをリフレッシュすることができれば、仕事の効率が高まります。
私だけかもしれませんが、がむしゃらに仕事を続けている時って、頭の中の情報が整理できていない時が多くないですか?
気分転換の時間を作ると、頭の中の情報を整理整頓することにも使えますので、そいういった意味でもおすすめです。
ちなみに、気分転換をする方法ですが、私の経験上は「運動」するのが最も効果的でした。軽く体を動かすくらいの適度な運動をすると気持ちをリセットすることができます。
人によって気分転換をする方法は違うと思いますので、自分に合う方法を探してみてください。
同業者(行政書士)との交流
行政書士会の集まりに積極的に参加していると、気の合う仲間が増えてきます。そういった同じ職業の仲間との交流はストレスの軽減になります。
私の場合は「支部活動」や「飲みに行く」といったことで交流しています。
仕事の悩みを相談したり情報交換できるので、仕事のモチベーション維持にもつながります。同業者と交流をしていない行政書士の方は、一度支部活動に参加してみることをおすすめします。
まとめ
今回は「行政書士のストレスの要因とその対処法」について解説しました。
ストレスは、行政書士に限らずどの職業であっても感じるものです。強いストレスを感じたときにどのように対処していくかを予め用意して、うまくストレスを管理していきましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。