行政書士が専門分野を決めた方がいい理由【決め方を解説】

行政書士開業
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今回は、行政書士の「専門分野」に関する記事です。

行政書士が専門分野を決めた方がいい理由は?

という疑問について、行政書士の資格で開業した経験から答えます。

記事後半では、専門分野の決め方についても解説します。

開業するにあたって、専門分野を決めるかどうか悩んでいる方は読んでみてください。

専門分野を決めるべきか判断できます。

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行政書士が専門分野を決めた方がいい理由

次のとおり。

  • 業務範囲が広いから
  • 信用されやすいから
  • ノウハウの蓄積が早いから

順番に説明します。

業務範囲が広いから

行政書士は業務範囲が広いです。
扱える書類は1万種類以上と言われています。

なので、すべての業務を専門家レベルまでマスターするのは不可能です。

「なんでもやります」という行政書士もいますが、結局はどの業務も中途半端という行政書士も多いのが現状です。そんなのでは「専門」としている事務所には勝てませんよね。

専門分野を決めたほうが、他の事務所と対等に競争することができます。

信用されやすいから

自分が何らかの問題を抱えて、行政書士を探していると思ってください。

誰でもそうですが、いろいろな業務を扱っている行政書士より、それを専門にしている行政書士のほうを頼りたくなりますよね。

例えば、相続業務にしても、取扱い業務に「会社設立・建設業許可・相続、遺言・入管」など、いろいろと書かれている事務所より「相続専門」と書いてある事務所のほうが信用できます。

信用されやすいという点でも、専門分野は決めるべきです。

また、信用されやすいというのは、集客もしやすいということです。お客さんに覚えてもらいやすいので、何かあったときに思い出してもらえる可能性が高いです。

ノウハウの蓄積が早いから

いろいろな業務をやるより業務を絞ったほうが、その業務に関するノウハウの蓄積が早くなります。

ノウハウが蓄積されると、次のようなメリットがあります。

  • 自信をもって営業できる
  • 仕事の効率が良くなる

初めての仕事は、どうしても自信を持てませんが、専門分野を決めると、そういった業務の依頼が減ります。なので、自信をもって営業活動ができます。

また、専門分野を決めると、仕事の効率もよくなります。
依頼を受けるたびに改善していくことができますからね。

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開業当初は、全ての業務をやるのがおすすめ

行政書士の業務範囲は広く、それぞれの業務も簡単ではありません。

なので、実際にやってみないと分からない部分も多いです。

興味がなかった業務でも、自分に合っていたりすることもあります。そういった経験を重ねたうえで、専門分野を絞ったほうが間違いがないですし、後悔することもなくなります。

最初にやりたかった業務と違う業務をやることになるかもしれませんが、実は、そういった行政書士は少なくありません。

開業当初は、全ての業務をやるのがおすすめです。

行政書士の専門分野の決め方

次のことから決めるのがおすすめです。

  • 経験
  • 将来性
  • 単価
  • やりたい業務

順番に説明します。

経験から決める

これまでの自分の経験から、専門分野を決めます。

例えば、職歴や留学経験などです。
そういった経験を活かせる業務が、行政書士業務の中にないか探してみましょう。

行政書士は業務範囲が広いので、きっと適した業務が見つかると思います。

前職での経験を活かす場合は、経験だけでなく人脈も活かせるのでおすすめです。

将来性から決める

行政書士業務の将来性から、専門分野を決めます。
伸びている分野から、専門分野を選べば売り上げも見込めます。

最近ですと次のような業務の将来性が期待されています。

  • 相続・遺言
  • 入管関連
  • ドローン関連

地域によって差があるので調査は必要です。

単価から決める

専門分野を、単価から決めるという方法もあります。
業務によって、単価にはかなりの差がありますからね。

高単価の業務を選べば、ひとつの依頼から得られる報酬も大きいので売り上げが期待できます。

注意点としては、そういった業務は難易度が高いということです。しっかりと知識を吸収してから依頼を受けるようにしましょう。

ちなみに、難易度は高いですが、一度経験すれば継続して稼げる可能性は高いです。

自分がやりたい業務から決める

上記の3つの決め方から選べない場合は「自分がやりたい業務」を選ぶという方法もあります。

専門分野を決めるにあたって、その業務に興味を持てるかは重要ですからね。

多少キツイことがあっても挫折しないですし、何より自分がやりたくて選んだものなので、何事にも積極的になれます。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。