行政書士の仕事には、法律などの専門知識が必要になります。また、依頼人に代わって行政手続きを申請するため、行政のことや書類作成に関する知識も必要です。
行政書士には、こうした知識が必要になるため、人によっては「頭のいい人しかできない仕事」と思うようです。
今回は「行政書士は頭がいい人しかできない仕事なの?」という質問について解説します。
このように思っている人は意外と多くいます。興味のある方は是非この記事を読んでみてください。参考になれば幸いです。
行政書士は頭がいい人しかできない仕事なの?
先ほども言った通り、行政書士として仕事をしていくためには、様々な知識が必要になります。
法律の知識はもちろん、行政手続きや書類作成の知識など、業務を遂行するために知っておかなければならないことはたくさんあります。
こうした知識があることをもって「頭がいい」とするならば、行政書士は頭のいい人しかできない仕事なのかもしれません。
しかし、行政書士に必要なのは頭の良さだけではありません。こうした知識を、どのように活用していくかも大切なことですし、知識を活かすために、相手とコミュニケーションをとるという能力も必要となります。
行政書士に必要なスキルとは?
次の通りです。
- 最新情報を把握する能力
- 適切な解決策を導き出す能力
- コミュニケーション能力
順番に説明します。
最新情報を把握する能力
行政書士の実務に必要な知識は、一度学習したらそれで終わりというわけではありません。
法律や制度は度々変更されるので、その都度、頭の中の知識をアップデートして最新の情報を把握しておく必要があります。
古い知識のままだと、お客さんに迷惑をかけることもありますし、何よりも専門家として恥ずかしいからです。
適切な解決策を導き出す能力
行政書士のところへ相談に来るお客さんは、何らかの悩みを抱えている人が多くいます。
なので、行政書士は相談者の悩みをしっかりと聞き、その上で適切な解決策を導き出せなければなりません。この能力は行政書士には必須です。
どんなにたくさんの知識があっても、相談者の悩みを適切に解決できないようでは意味がありませんからね。
ちなみに、普段実務を勉強する際も、その知識が実務でどう生かしていけるかを考えながら理解していと、持っている知識を応用できるようになるのでおすすめです。
コミュニケーション能力
これは行政書士に限らず、どの職種でも必要になると思いますが、コミュニケーション能力は重要です。
依頼人や相談者と、うまくコミュニケーションを取ることができれば、信頼関係を築くことができますからね。コミュニケーション能力が低いと、相談内容がうまく把握できずトラブルの原因にもなります。
ちなみに、同業者である行政書士や、業務に協力してくれる他士業とコミュニケーションをとることも重要です。業務をスムーズに進めたり、お客さんを紹介してもらったりとメリットが大きいからです。
コミュニケーション能力を向上させるには?
コミュニケーション能力を向上させるには、経験を積むことが大切です。
持って生まれた才能もあるかもしれませんが、コミュニケーション能力は練習によって身につけていくことも可能です。
なので、人の集まるところになるべく参加して、コミュニケーションをとる練習を積極的に行いましょう。
自信を持つことが必要
行政書士登録をすると、行政書士会入会することになるので、同業者である行政書士の知り合いが爆発的に増えます。
自分の能力に自信を持っている人は別として、そうでない人は、周りの「頭のいい行政書士」と自分を比較してしまって、不安を感じることあると思います。
しかし、行政書士としての成功は、頭の良さだけではないので、他の行政書士と比較しても意味がありません。
自分より頭の良い行政書士なんていくらでもいますし、考えるだけ無駄です。大切なのは何事も自分のペースで進めて、経験を積んでいくことです。
まとめ
今回は「行政書士は頭がいい人しかできない仕事なの?」という質問について解説しました。
行政書士が仕事をするためには、法律や行政手続き、書類作成などの専門知識が必要となりますので、それらを理解して覚えるための頭の良さは必要です。
しかし、必要なのは頭の良さだけではありません。人のコミュニケーション能力なども必要になります。頭がいい人でも、他の能力が劣っているようでは行政書士として活躍は難しくなりますので注意です。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

