今回は「先輩行政書士」に関する記事です。
行政書士の資格で開業するにあたって、
- 先輩行政書士の存在は重要なのか?
- 実務で分からないことを聞くときに気を付けることは?
という質問について解説します。
開業して間もない方で、先輩行政書士とどのように付き合っていくか考えている人は読んでみてください。参考になると思います。
先輩行政書士の存在は重要なのか?
実務経験も人脈もない開業であるなら、先輩行政書士の存在はとても重要です。
何と言っても、自分がこれから先に悩むであろう実務での問題を、すでに経験している人ですからね。どのように対処したのかを聞ければ、開業後の生活が格段に楽になります。
私も、行政書士会の支部で知り合った先輩行政書士に、実務で分からないことをよく質問していました。正直かなり助けられました。
行政書士になって、先輩行政書士との関係で悩んでいる方は、間違いなく良い関係を築いたほうがいいので積極的に関わってください。
絶対に助けられる日がやってきますから。
どうやって先輩行政書士と仲良くなるの?
行政書士登録をすると、事務所のある地域の支部に入会することになります。その支部での活動を通して先輩行政書士と仲良くなります。
賀詞交歓会や定時総会、無料相談会など支部の集まりには積極的に参加しましょう。
集まりの後の懇親会も大切です。
そういった場所で、積極的に先輩行政書士に話しかけていけばすぐに仲良くなれます。
私の場合は、開業後数年の支部活動には、ほぼすべて参加していました。そのおかげで「分からないことがあれば連絡しておいで」といってくれる先輩行政書士が増え、とても質問しやすい環境になっていました。
実務で分からないことを先輩行政書士に聞くときに気を付けることは?
何よりも大切なのは「礼節を持って接すること」です。
先輩行政書士とは言っても、単なる同業者ですからね。新人の面倒を見る義務もなければ、質問に答える義務もありません。
あくまで、親切で教えてくれているだけですので、そのことを忘れてはいけません。礼節を持たない人は、一度目は答えてもらっても、二度目はなくなるので注意です。
私も先輩行政書士に実務で分からないことを聞くときには、かなり気を使います。
挨拶やお礼は当たり前で、時間やタイミングはもちろん、場合によっては菓子折り持参で事務所に伺うこともよくありました。
先輩行政書士に実務で分からないことを聞きにくいときは?
積極的に支部活動に参加して、質問しやすい関係を構築するしかありません。とにかく懇親会などには参加するようにして、先輩行政書士と話をする機会を増やしましょう。
結局のところ、実務で分からないことを聞くのは、依頼人のためでもあります。たまに話をするのが苦手という人がいますが、依頼人を困らせることを考えれば苦手とは言ってられませんよね。
質問しやすい関係になるまで、とにかく行動あるのみです。
開業後何年くらい先輩行政書士のお世話になるの?
私の場合は、最初の1年がピークで、本当によく先輩行政書士に質問していました。実務経験も人脈もない状態での開業でしたので、開業して1年くらいは分からないことだらけでしたからね。
その後2年〜3年は、実務の基本的なことは分かってきたので、イレギュラーな件があると確認のためにお世話になっていました。
質問の方法は電話がほとんどですが、先ほども言ったように、場合によっては資料と菓子折りをもって先輩行政書士の事務所まで伺ったこともありました。思い返せば、支部活動で会ったときに質問することもよくありましたね。
「先輩行政書士のお世話になるのは最初だけ?」と思っている人もいますが、支部に所属している限り、お世話になる機会は多いです。
なので、最初から良い関係を築けるように行動するのがおすすめです。
先輩行政書士の関係が悪くなることはないのか?
私の場合はありませんが、人によってはあります。
支部活動に積極的に参加していると「〇〇先生と〇〇先生が揉めた」なんて話もよく聞きますからね。
たくさんの人が集まって何らかの活動をすれば、こうしたことは必ず起きますよね。個人事業主とはいえ、このあたりの人間関係には神経を使います。
人間関係に悩みたくないからといって、支部活動に参加しなければ、実務で分からないことがあったときに聞ける人がいなくなりますし・・・難しいところです。
現在でも先輩行政書士に頼る?
現在では、先輩、後輩関係なく、分からないことは分かる行政書士に質問しています。
行政書士歴も長いので、私よりも後に入ってきた行政書士でもベテランは多いですからね。誰がどの分野を専門にしているかも自然と覚えます。
行政書士の仕事は奥が深いので、開業後何年経っても分からないことは発生します。気軽に質問できる環境はとても助かります。
特に支部の理事になってからは、同じ理事とは毎月のように顔を合わせるので、質問がしやすいです。理事会が始まる少し前に会議室に行って質問したりしています。もちろん、私も質問をされれば、できる限り丁寧に教えます。
行政書士にとって、同業者との関係は仕事をするうえで大切です。
良好な関係を築くことをおすすめします。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。