今回は、行政書士の「自己投資」についての記事です。
自己投資には、お金をかけたほうがいいのか?
という質問について答えます。
自己投資には、お金をかけたほうがいいのか?
私は普段、行政書士として活動していますが、専門分野の知識を深めたいという思いは、いつも持っています。
法律や制度が、創設されたときからまったく変わらないのであれば、そういった思いをすることはないのでしょうが、実際はよく変わっています。
なので、専門分野を極めるための勉強には終わりがありません。
専門家と名乗るためには、この法律や制度の変更など最新情報を把握している必要がありますので、これらを学ぶための自己投資にはお金をかけるべきです。
どの分野を極めるのか絞る
行政書士の業務範囲は広いです。
遺言・相続業務、建設業許可業務、入管業務、会社設立業務など、行政書士が取り扱える手続きは「1万種類以上」とも言われています。
その全ての手続きを行政書士としてマスターできればいいのですが、手続きによって求められる知識は違いますし、それぞれ奥が深いです。
なので、極める分野を絞る必要があります。
専門分野の知識を深めることで、お客さんからの信頼を得ることができますし、ひとつの専門分野を極めることは、差別化にもつながるのでおすすめです。
自己投資として定期的に研修会に参加する
自己投資として、一番やるべきなのは「研修会」や「セミナー」などへの参加です。
- 所属している行政書士会が実施している研修会
- 所属支部や他支部が実施している勉強会
- 専門分野に関係するセミナー
行政書士会の研修会や勉強会は、比較的安い費用で参加できるので、自分の専門分野のものはすべて参加してみましょう。
正直なところ当たりはずれがありますが、多くの場合ベテラン行政書士が講師を務めるので、専門書にも載っていないような実務で役立つ話を聞くことができます。
セミナーに関しては「質」も「費用」も様々です。失敗しないように、事前にしっかりと調べることが必要です。行政書士向けの高額な割には内容が薄いセミナーもありますので注意です。
ちなみに、研修会やセミナーは、専門分野の知識を得るだけでなく、同業者や他士業などとのコミュニケーションの場としても役立つので、積極的に参加することをおすすめします。
最近は、こうしたコミュニケーションをとる行政書士が減ってきた感じがしますが、様々な情報交換ができたり、仕事に結びつくこともあるので、メリットは大きいです。
専門書を読む
実務ために必要な実務書や専門書などの書籍代にも、お金は惜しまないことをおすすめします。
これらの書籍は値段が高いですが、こうしたところにお金を使えないと、行政書士としての成長や成功が、どんどん先の話になってしまいます。
私も、開業して間もない頃は、毎月の書籍代がとにかく高かったです。正直なところ、仕事が少ない頃だったのでイタい出費でしたが、あの出費があればこそ今があるわけですから、今では多少無理してでも購入して良かったと思っています。
ちなみに、自己投資として、研修会やセミナー、実務書、専門書などにお金を使うことは、その分、得られる知識がありますので「自信」にもつながります。
そして、自信がつくと、仕事へのモチベーションもあがります。積極的に営業して依頼を受けて仕事をするので、売上アップも期待できます。
自己投資に必要な費用
自己投資に必要な費用は、あまり無理をしないほうがいいです。仕事がない状態で自己投資にお金を使いすぎると、廃業する可能性が高くなるからです。
できれば、依頼を受けて仕事をして、報酬の一部を自己投資に使うようにしましょう。報酬の何パーセントかを、自己投資の費用として貯めておくと便利です。
まとめ
行政書士として活動していくためには、自己投資にはお金をかけるべきです。
特に開業して間もない行政書士は、実務経験が少ない分、知識を身に着けることが必要になります。知識も経験もない状態では、怖くて依頼なんて受けられませんからね。
自分自身の価値を高めていけば、行政書士としての自信やモチベーションのアップ、そして高い収入を得ることにもつながります。
行政書士は人数が増えすぎて「飽和状態」なんて言われていますが、そんな中でも、努力と工夫で成功している人は多くいます。自分に投資して、未来をよい方向に変えていきましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。