行政書士としてスムーズに業務を遂行していくために必要なことがいくつかあります。その一つが、ホームページにおける「報酬額の明示」です。
ネットで行政書士事務所を検索すると分かりますが、報酬額は書かれてあるものの、最終的にいくらになるのかが分かりにくい事務所が結構あります。
料金体系がはっきりとわからないと、それを見た人が不安を感じ 依頼をすることをためらいます。
今回は「ホームページで明確に報酬額を提示するメリット」について解説します。参考になれば幸いです。
ホームページで明確に報酬額を提示するメリット
次の通りです。
- お客さんの信頼を得ることができる
- 競争力の向上が期待できる
- お客さんとの話し合いがスムーズに進む
順番に説明します。
お客さんの信頼を得ることができる
行政書士として成功するためには、お客さんから信頼してもらうことはとても大切です。
ホームページに記載された料金が明確であればあるほど、それを見たお客さんは、あなたの事務所に対し安心感を抱きます。
逆に料金体系が分からないと「一体いくら請求されるんだろう…」と疑念を持ち、最終的には他の行政書士事務所へ流れてしまうことがあります。これでは、もったいないですよね。
なので、事務所のホームページには、誰が見ても分かりやすいように報酬額を明示する必要があります。
ちなみに、料金体系が分かりやすいと、行政書士事務所への最初の相談へのハードルが下がるので、問い合わせの件数が増えます。
競争力の向上が期待できる
ホームページで報酬額を明確に提示すると「競争力の向上」が期待できます。
どういうことかというと、通常お客さんは行政書士を探すとき、いくつかの行政書士事務所を比較して検討します。その中に最終的にいくら必要になるかがはっきりと分からない事務所は含まれません。
問い合わせをしてまで報酬額を確認する人はほとんどいませんからね。面倒ですから・・・。
なので、ホームページで報酬額を明確に提示すると、最終的な候補に残るので依頼される可能性が高くなります。
お客さんとの話し合いがスムーズに進む
明確な報酬額を説明できることは、あなた自身のコミュニケーションにも良い影響を与えます。
対面での会話の中で、報酬額について聞かれた時に、はっきりと金額を伝えられるのと「具体的な話を聞いてみてからでないと分かりません」では、お客さんに与える印象はだいぶ違います。
報酬額がはっきりしている場合、お客さんの事情によっては、その場で依頼をしてくれることもあります。
お客さんとの話し合いをスムーズに進ませるためにも明確な報酬額の提示は必要です。
報酬額の良くない書き方
それは「〇〇円~」という報酬額の書き方です。問題なのは金額の後の「~」です。この書き方だと、お客さんは最終的に支払う金額がよく分かりませんよね。
この記事を書くにあたり、いくつかの行政書士事務所の報酬額のページを確認してみましたが、かなり多くの行政書士事務所で「~」が使われています。
具体的な話を聞いてみないと、最終的な報酬額を決められないという行政書士側の事情も分かるのですが、お客さん側から見ると、金額が分からないので不安になることには変わりありません。
なので、この書き方は、できる限り使わないのをおすすめします。
おすすめの報酬額の書き方
基本的な業務の報酬額を決めておいて、お客さんからの話次第で「報酬額を追加」する書き方がおすすめです。
「基本的な業務の報酬額」と「追加する報酬額」の金額は、しっかりと決めておきます。もちろん報酬額の後の「~」はなしです。
そうすることで、ホームページで報酬額を見たお客さんは、自分で報酬額を計算することができますので、安心して問い合わせや依頼をすることができます。
行政書士事務所のホームページは作成したものの、問い合わせや依頼の件数が少ないとう方は、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は「ホームページで明確に報酬額を提示するメリット」について解説しました。
行政書士として成功したいのであれば、ホームページにはしっかりと報酬額を明確に提示する必要があることをご理解いただけたと思います。
報酬額はただ記載してあればいいというわけではなく、何よりも分かりやすさが重要です。
お客さんに不安を与えるような報酬額の記載はやめるようにしましょう。そうすることにより、競争力が上がり 依頼が増えることが期待できます。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

