今回の記事は、行政書士の「資格取得」に関する記事です。
行政書士の資格取得後の会社を退職するタイミングは?
という疑問について答えます。
働きながら行政書士試験に合格する人も多いと思います。
私も働きながらの合格でした。
合格は嬉しいもの、行政書士として独立開業を考えている人は、いつ会社を辞めればいいのか?退職するタイミングに悩むと思います。
経験をもとにお話しします。
行政書士の資格取得後の会社を退職するタイミングは?
できる限り「辞めない」のがおすすめです。
次のようなことが、退職後に分かることががあるからです。
- 行政書士で稼げない
- 行政書士に向いてない
こうしたことは、意外とよくあることです。
「稼げない」「向いてない」と分かっていて開業する人はいませんから、少なくとも開業した時点では、そんなこと考えもしていないはずです。
なので、開業後にこれらの事実に気がつくことになります。
安易な開業は、取り返しのつかない状態になるので注意です。
すぐには稼げない
行政書士の資格で独立開業しても、すぐ稼げるとは限りません。
取扱業務によっては、収入が安定するまで時間のかかる業務もあります。
開業資金が豊富になるなら別ですが、そうでない場合、会社を辞めてしまうと生活が苦しくなります。場合によっては、廃業しなければならない状況になることもあります。
背水の陣は危険
会社を退職するということは、収入源が無くなるので「背水の陣」で行政書士開業に挑戦することになります。
独身であれば、アルバイトなどして何とかなりますが、家庭があるとそうはいきません。
場合によっては、家族が路頭に迷うこともあります。
危険なのでおすすめはしません。
会社を辞めるタイミング
行政書士の資格で開業して、収入が安定してから退職するのがおすすめです。
収入源さえ確保しておけば、路頭に迷うことはないですからね。
実際に、行政書士を副業や兼業でやっているという人も多いです。収入があるので、開業後にいろいろな業務に挑戦することができるというメリットもあります。
会社を辞めなければ、最悪の場合、行政書士を辞める判断をすることもできます。
会社を辞めてたら簡単には行政書士を辞めることはできませんが、会社を辞めない状態での開業なら、行政書士を辞めても、元の状態に戻るだけなので影響が少ないです。
行政書士として開業するタイミング
行政書士として開業するタイミングについてもお話します。
上記で説明したように、会社を退職するタイミングとしては、収入が安定してからがおすすめです。
しかし、行政書士として開業するタイミングについては、特に「いつ開業したほうがいい」というのはありません。
開業する本人の「好きなタイミング」で開業すればいいと思います。
自分のまわりの状況や、自分の気持ちを整理して判断しましょう。
いつ開業したら成功する?
行政書士の資格で開業する場合、いつ開業したら成功するというのもありません。
結局のところ、20代で開業するのも、60代で開業するのも、行政書士として成功する確率はたいして変わらないということです。
私が所属している行政書士会の支部でも、20代で入会した行政書士もいれば、60代で入会した行政書士もいますが、成功する人は成功しています。
どの年齢でも活躍できるのは、行政書士という資格のメリットでもあります。
年齢的に適した業務
ただ年齢的に、適した業務はあると思います。
例えば、相続業務です。
20代の行政書士でも相続業務で成功している方はいます。
ですが、どちらかというと60代の行政書士のほうが、人生経験豊富で安心して相談できるという理由から適しているのではないかと思います。
実際に、無料相談会を開催すると、実務経験の差に関係なく、若い行政書士より年配の行政書士のほうが相続の相談を受けることが多くあります。
開業する際の注意点
ちなみに、上記で説明した「いつ開業してもいい」というのは、安易に開業してもいいという意味ではありませんので注意してください。
開業するなら、しっかりと計画を立てる必要があります。
行政書士業は、思いつきで開業して、行き当たりばったりで成功できるほど甘い世界ではありません。
- 開業資金・生活費
- 事務所の設置場所
- 取扱業務・専門分野
- 営業・マーケティング
最低限これくらいは、開業する前にしっかりと考えておくべきです。特に開業資金は、ないとどうにもならないので、詳細に計画を立てるべきです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。