今回は、行政書士試験の「勉強法」に関する記事です。
行政書士試験の勉強で「過去問」は重要なのか?
という質問について解説します。
行政書士の試験勉強をするのにあたって、過去問がどのくらい重要なのかを知りたい人はぜひ読んでみてください。
行政書士試験の勉強で「過去問」は重要なのか?
世の中には、過去問がそれほど重要ではない試験もありますが、行政書士試験においての「過去問」は重要です。過去問をやらなければ合格できないくらい重要です。
行政書士の試験勉強で過去問をやると次のようなことが分かります。
- 重要な科目や論点
- 出題形式や配点
- 試験での時間配分
これらのことが分かっていないと行政書士試験の合格は難しいです。上記以外だと、ひっかけ問題の「ひっかけ方」なんていうのも分かるようになります。
私の場合、とにかく過去問を繰り返しました。はっきりとは覚えてませんが、たしか10回以上は繰り返したと思います。なので、行政書士の試験日には、過去10年分の問題を完璧に理解して解けるようになっていました。
行政書士試験では予想問題もやったほうがいいのか?
過去問を完璧にして、それでも勉強する余裕があれば、予想問題に挑戦するのもいいと思います。過去問が基本で、予想問題は応用といった位置づけになるので知識が深まります。
しかし、過去問も理解しないうちから予想問題をやるのは、あまり意味がないのでやめましょう。知識が混ざって、頭の中がぐちゃぐちゃになりますからね。
なので、とにかく最初は過去問を極めましょう。
行政書士試験の過去問の効果的な使い方
過去問は使い方によって、吸収できる知識に差が出ます。
行政書士の試験勉強で過去問を解く際に、必ずやって欲しいのが「正解以外の選択肢も理解すること」です。
行政書士試験の五肢択一問題は、5つの選択肢のうち正解だけを理解するのでは足りません。誤りである他の4つの選択肢も何が間違っていたのかを理解する必要があります。
そういった選択肢にも重要な論点が多いので、知らないのは致命的です。
六法を活用する
過去問を解く際は、必ず「六法」を使いましょう。行政書士の受験生の中には、六法を使わないことを推奨する人もいますが、私の経験上は必ず活用すべきだと思っています。
理由としては、六法を使うと知識が定着しやすいからです。
問題を解く ⇒ 六法でチェック ⇒ 問題を解く
全ての問題で、これを繰り返すと、過去問で学んだ知識がしっかりと頭に残るので、爆発的にレベルアップできます。
最初は、六法で該当箇所をチェックするのが、とにかく面倒で仕方ないと思いますが、続けているうちに意外なほどに慣れてきます。行政書士試験の場合、重要な論点を毎年のように出題しているので、全然違う問題に見えても根拠となる条文は同じだったりするからです。
六法を使った勉強をしていない人は、ぜひ六法を取り入れてみてください。
行政書士試験の過去問は1ページ目から解けばいい?
勉強時間に余裕のある人は、過去問を1ページ目から解いていってもいいですが、そういった余裕のない人は、配点の高い科目の過去問から始めたほうがいいです。
行政書士の試験範囲は広いので、勉強するのに時間がかかります。
勉強する時間に余裕がない「働いている人」などは、配点の高い科目の過去問から始めないと、試験日までに過去問が終わらない可能性があります。
なので、合格率を少しでも上げるためにも、配点の高い科目の勉強を優先させましょう。試験日までに勉強が間に合わなかったとしても、合格する可能性があります。
行政書士試験で優先して勉強する科目
次のとおり。
- 行政法
- 民法
行政書士試験の法令科目は「基礎法学」「憲法」「民法」「行政法」「商法」の5つです。そのうち配点が高い科目は上記の2つ。
私も行政書士試験の勉強をするにあたっては、この2科目をとにかく優先的に勉強しました。配点が最も高い記述式問題でも出題されるので、いくら勉強しても足りないくらいの科目です。範囲も広いです。
行政法と民法以外の科目
行政法と民法以外の科目は捨ててもいいのか?
もちろんダメです。
行政法と民法は、難易度の高い問題が出題されるので、満点に近い得点を取るのは難しいです。なので、他の科目の点数で補っていきます。
他の科目は、比較的難しい問題ではなく、基本的なところが出題される傾向にあるので、そのあたりを意識して勉強を進めれば高得点が期待できると思います。
時間に余裕があれば、基本的なところから徐々に範囲を広げていく感じで勉強をすると無理なく知識を増やすことができます。商法あたりは、最初の条文から頑張って勉強をしても、条文数も多いうえ内容も難しいので途中で挫折してしまいますからね。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。