行政書士試験には、足切りがあります。
足切りとは、一定の基準に達していないと合格を認めない制度です。
行政書士試験には、いくつか足切りが設定されていて、総合得点で合格点を超えていたとしても足切りのどれかに該当すれば不合格となります。
今回は、行政書士試験の「足切り」についての記事です。
- 行政書士試験の足切りとは?
- 足切りされないためには?
という疑問について詳しく解説します。
私が受験生時代にやっていた勉強法などもご紹介します。
行政書士試験を受験予定の方は、ぜひ読んでみてください。
行政書士試験の配点について
足切りの具体的な説明の前に、行政書士試験の配点について解説します。
行政書士試験の満点は「300点」です。
配点は、法令等科目が「244点満点」で、基礎知識等科目が「56点満点」です。
まとめると、次のとおり
- 法令等科目:244点
- 基礎知識科目:56点
- 行政書士試験満点:300点
次の章で、具体的な足切りの点数について解説します。
行政書士試験の足切り
行政書士の試験の足切りには「3種類」あります。
- 法令等科目の得点が「122点未満」で足切り
- 基礎知識科目の得点が「24点未満」で足切り
- 試験全体の得点が「180点未満」で足切り
もちろん合格するには、すべての足切りに該当しないことが必要です。
つまり、法令等科目で122点以上、基礎知識科目で24点以上、試験全体で180点以上という条件を満たせば合格となります。
法令等科目の足切りについて
気がついた方もいると思いますが、試験全体の得点が180点必要なのを考えると、法令等科目の122点以上というのは、満たしても合格できませんよね。
法令等科目122点で、基礎知識科目が満点でも56点ですからね。
合計で、178点にしかなりません。
なので、法令等科目については「124点」の得点を取る必要があります。
足切りを軽く考えないほうがいい
私は2回目の受験の時に、足切りによる不合格を経験しています。
一般知識の足切り「24点」に1問分足りず・・・。
記述式を含めた法令等科目に自信があっただけに、かなりのショックを味わっています。
足切り対策はしっかりとやっておきましょう。
軽く考えていると痛い目にあいます。
次の章では、そんな私が実際にやった足切り対策をご紹介します。
行政書士試験で足切りされないためには?
法令等科目に関しては「民法」と「行政法」「憲法」を重点的にやるのがおすすめです。
実は、行政書士試験は「民法」と「行政法」の出題数が多く配点も高いので、この2つの科目の問題をすべて正解するだけでも合格点に届きます。
私の場合は、次のような理由から「憲法」にも力を入れました。
- 民法と行政法で点数が足りないときのため
- 憲法の勉強が嫌いでなかったため
行政書士試験では、毎年のように「難問」が出題されますし、試験当日にミスをする可能性もあります。その分の点数を憲法の点数で補えればと考えました。
ちなみに、憲法は、民法と行政法の次に配点が高い科目です。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、条文数も少ないですし、身近な法律でもあるので私は好きでした。
おかげで憲法に関しては、不合格だった年も含めてほぼ満点です。
基礎知識科目は勉強する範囲を絞る
私が受験した時代は「一般知識」を問う問題で、次の内容を勉強する必要がありました。
- 政治・経済・社会
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解
順番に説明します。
政治・経済・社会
「政治・経済・社会」については、範囲が広すぎて、正直なところどのように勉強していいのか分かりませんでした。
なので、新聞を読んだ程度で、勉強らしい勉強はしませんでした。
働きながらの受験だったので、時間をかけても得点できるか分からない科目に、勉強時間をかけることができなかったというのもあります。
「情報通信・個人情報保護」と「文章理解」
一般知識は、足切りさえクリアできればいいので、勉強時間を節約するため、勉強する範囲を絞って効率的に勉強する必要があります。
私は「情報通信・個人情報保護」と「文章理解」に絞って勉強しました。
2度目の受験のときに、痛い目にあっているので「情報通信・個人情報保護」と「文章理解」については、それぞれ別に参考書を買って勉強しました。
結果として3回目の受験では、足切りはクリアできたので、やり方は間違っていなかったと思います。
詳しい勉強方法については、使った参考書なども含めて、いずれこのブログで紹介する予定です。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。