行政書士事務所で有料相談はやらないほうがいい?

行政書士開業
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行政書士として活動をしていると、同業者である行政書士などから様々な意見を聞きます。その1つに「行政書士事務所で有料相談はやらないほうがいい」というものがあります。

相談者のニーズに応じたアドバイスをする際に、お金を支払ってもらうのではなく、無料にした方がいいということです。

開業するとどちらかを選ぶことになるのですが、重要な決断になると思います。

今回は、有料相談のどのような点が悪いのかを考察し、本当に有料相談をしない方がいいのか考えていきたいと思います。開業して間もない人向けの記事です。参考になれば幸いです。

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行政書士事務所で有料相談を行う利点

まず、有料相談における利点を考えていきたいと思います。行政書士事務所で有料相談を行うにあたって最大の利点は、相談者からの信用を得やすいという点です。

有料相談の場合、相談者からの質問に対して、専門性の高い責任を持った返答ができます。無料相談では責任が取れないため専門家として返答がしづらいことも、有料相談であれば、その後の依頼も含めて責任を持った対応ができるようになります。

依頼人が抱えている問題を解決しやすくなりますので、依頼人との信頼関係が築きやすくなります。

法律的なトラブルは、相談者にとって精神的な負担になりますので、解決できる確実性や安心感は相談者が行政書士に求めるところです。実績のある行政書士からの的確な情報は、相談者の不安を取り除く重要な要素となります。

成果につながりやすい

有料相談に来る方は、より真剣に 行政書士のサポートを求めてる場合が多いので、信頼関係を築くことができれば、そのまま依頼する流れになりやすいです。

相談者の真剣度が強いほど、より充実した相談が行えるため、結果的に成果にもつながりやすくなります。

実際に、私のまわりでも有料相談を採用している行政書士事務所がありますが、相談にくるほとんどの人が依頼をしてくれるそうです。

ここまでの話だと、有料相談のほうがメリットが大きいように感じますが、有料相談は次の章で説明するようなデメリットがあるので注意です。

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行政書士事務所で有料相談がをやらないほうがいい理由

行政書士事務所に相談に来る人の中には、今の段階では、お金を払ってまで相談する必要はないという見込み客もたくさんいます。

常に有料相談を行うというスタンスは、そう言ったお客さんの需要に答えられないことになります。つまり、無料相談を行っていたら依頼をしてくれたであろうお客さんを逃していることになります。

行政書士業務には 単価の高い仕事が多いので、そういった依頼を1件逃すだけでも大きな損失になります。

行政書士として成功するためには、法律について初めて相談に来る方や、もっと気軽に相談したい方のニーズに応えられるサービスも求められることがあります。

私の事務所は無料相談を採用

ちなみに、私の運営する行政書士事務所では、無料相談を採用しています。

たしかに、先ほど説明したように「有料相談を採用する利点」には惹かれますが、無料相談のほうが様々な相談を聞けるので楽しいです。

楽しいか楽しくないかは、行政書士として長く活動するためには必須の要素ですから、私はどう感じるかで業務を選択しています。

それに、次のようなメリットもあります。

  • 相談者が別件で依頼をしてくれる
  • 相談者が知り合いを紹介してくれる

意外と相談に来た内容とは、違うことで依頼をしてくれたりします。最初の相談の際にしっかりと専門性をアピールして信頼関係を築いておくと、こうしたことは珍しくないです。

また、相談者が依頼をしてくれないケースでも、その相談者が「何らかの悩みを抱えている知り合い」を紹介してくれることがあります。うまくいくとその後も紹介の流れは続きます。

まとめ

今回は「行政書士事務所で有料相談はやらないほうがいい?」という質問について解説しました。

事務所の相談方法を有料にするか無料にするかは、その後の運営に大きな影響を与える重要な判断です。

個人的な意見としては、行政書士としての成功を目指すなら、幅広いお客さんのニーズに応えるため無料相談にすることをおすすめします。ただし、無料相談にも デメリットはありますので、その際の対策も必要になります。

理想としては、様々なお客さんのニーズに合わせた様々な選択肢を用意したいところです。

ちなみに、開業した頃は仕事が少ないので無料相談で対応して、仕事が増えてきたら有料相談に変えるという方法もあります。どうすればお客さんと良い関係を築けるか試行錯誤してみましょう。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。