行政書士の仕事は将来なくなる?【行政書士に求められること】

行政書士開業
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将来に向けて「何か役に立つ資格を取得したい!」と考えている人は多いと思います。そして、そういった人に人気なのが「行政書士」という資格です。

ネットで将来役立つ資格を検索すると、多くのサイトで行政書士が紹介されていています。コロナ禍の影響もあり、独立開業できる資格は注目を集めています。

しかし、その一方で「行政書士の仕事は将来なくなるのでは?」と心配になるような書き込みもあります。

よく言われているのがAIの導入によって行政書士の仕事が奪われるといった話です。行政書士の代わりになるような技術が進歩すれば行政書士は必要ないということです。

様々なことが変化していく現代で、行政書士という職業は今後どのようになっていくのでしょうか。この記事では、そういった疑問について解説していきます。

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行政書士とは?

行政書士の仕事が将来なくなるのかを考える前に、まずは、行政書士とはどんな資格なのかをおさらいしてみましょう。

行政書士は、依頼人の代わりに様々な書類を作成したり、手続きを行う専門家です。これらの業務を行うにあたって相談を受け、顧客をサポートする役割があります。

誰でも業務としてできるわけではなく、法律に基づいた行政書士という職業に与えられたものです。行政手続きが複雑な日本にとっては、重要な存在となります。

行政書士の必要性

行政手続きは、誰でも自分で「自分の手続き」をすることができます。なにも行政書士に報酬を支払ってまでお願いする必要はありません。

なのに、なぜ行政書士に依頼がくるのか?

それは、自分でできる手続きでも、忙しくて時間のない人や手続きのやり方が分からない人、専門家に依頼して結果を確実なものにしたい人などがいるからです。

こうした人にとって行政書士は、とても便利なものです。お金さえ払えば、本業に専念できますし、自分でやり方を調べる必要もありませんからね。

たまにネットで「行政書士なんて必要がない」なんて書き込みを見かけますが、そういった意見の人は、上記のような状況になったことがない人です。手続きする時間がなかったり、手続きのやり方を調べるのが面倒くさいという状況に置かれたら、誰でも行政書士の便利さが理解できると思います。

結局のところ、こうした状況に置かれる人がいる限り、行政書士の必要性がなくなることはありません。

行政書士の仕事は将来なくなる?

最近は、どの業界でも「AI」の影響が話題になっていますよね。行政書士の業界も確実にAIの影響を受けます。

これまで行政書士が依頼人に代わって行っていた業務の一部は、AIによって効率化され、行政書士は不要となります。たしかに、今、思い浮かぶだけでもAIに対応可能な行政書士業務は結構ありますからね。

しかし、すべての行政書士が業務がAIに奪われてなくなる訳ではないので、そこは安心していいと思います。

今後、AIがどれだけ進化して、行政手続きがどこまで簡素化されるかにもよりますが、現状としては、法律による解釈が必要なものや、コミュニケーションが必要なもの、手続きが複雑なものはAIが対応するのは難しいです。

例えば、お客さんの置かれている状況を把握しつつニーズを理解して、なおかつ専門的知識をもってアドバイスをするような行為は人間しかできません。

今後の行政書士に求められること

行政書士の業務というと書類作成でしたが、今後はただ書類作成だけをするのではなく、お客さんとのコミュニケーションを大切にして、出来る限り信頼関係を長く保つ努力や工夫をすることが必要です。

行政書士にも法律の専門家というイメージがついてきています。その期待を裏切らない知識や行動が求められます。

新しい取り組み

行政書士の働き方も変わってきています。セミナー講師をしたり、コンサルティングをしたり、オンライン相談をしたりと、こうした新しい取り組みによって、行政書士の価値が高まることもあります。

ひと昔前は、行政書士が行政書士業務以外で利益を得ることは良くないなんてことをいうベテラン行政書士もいましたが、今はそういった行政書士は食べていけないと思います。

新しいことには、積極的に挑戦していくことをおすすめします。

まとめ

今回は「行政書士の仕事は将来なくなる?」という質問について解説しました。結論としては、行政書士という職業がなくなることは考えにくいと言えます。今話題のAIでも、行政書士業務のすべてを奪うのは難しいですから。

行政書士は、今後、時代の変化に合わせて、顧客との付き合い方だったり、働き方だったりを変化させていく必要があります。そうしていけば、AIなどの技術が進展しても、行政書士の需要を保つことが可能です。

幅広く知識を吸収して、多様化するニーズに応えられる行政書士になれれば、行政書士という職業の重要性も高まります。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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