今回は、行政書士として仕事をするにあたっての「ミス」に関する記事です。
仕事でミスをしてしまったらどうすればいい?
という質問について解説します。
人間なので誰でもミスをすることはありますね。
行政書士が実務でミスをしてしまった場合、依頼人に対してどのような説明をしたらいいのかなど経験をもとに書いていきます。
開業して間もない行政書士の参考になれば幸いです。
仕事でミスをしてしまったらどうすればいい?
依頼人に対して、誠心誠意、しっかりと謝罪をするしかないです。
間違っても、嘘をついたり、ごまかしたりしてはいけません。
そんなことをすれば、もっと悪化することになりますから。
私も行政書士として実務でミスをすることがあります。
そういったときは、正直にすべてを話し、謝罪をして、すぐに対処をします。
それによって依頼人が激怒したことはないですし、関係が悪化したこともないです。
人間なのでミスをするのは仕方がないですが、その後の対応は間違わないようにしないと大変なことになるので注意です。
すぐにミスを改善して見通しを報告する
依頼人に謝ってばかりでは事態は改善しませんので、すぐにミスを修正するための行動が必要です。
最優先でミスを修正して、今後の見通しを依頼人に報告します。
そうすれば、依頼人が謝罪を受け入れてくれる可能性が高くなりますし、依頼人との関係が悪化したり、信用を失うことを防ぐことができます。
行政書士としてミスをした時の対処が分からないという方は、このように誠心誠意、しっかりと報告と謝罪して、すぐに対処するようにしましょう。
仕事でミスをしないために必要なことは?
すべてにおいて「再確認」をすることをおすすめします。
私の経験上、再確認をすることによって、かなりのミスを防ぐことができます。
- 少しでも違和感を感じたら再確認
- 申請書への記入、添付書類の再確認
- 初めての手続きの手順の再確認
- 許認可のための要件の再確認
などなど、何でもかんでも再確認をする習慣をつけましょう。
私の知り合いに、とある許認可を専門にしている行政書士がいるのですが、その先生は、何度も経験している許認可に対しても、依頼がある都度、官公署に確認をするそうです。
許認可も依頼人の状況によって必要な書類が変わったりしますからね。事前に確認をとることで任務遂行までの時間を遅らせないようにするのは、依頼人の利益にも繋がります。
再確認をするのが面倒?
いちいち再確認をするのが面倒という人もいると思います。
しかし、それをやらないとことで起こるトラブルの処理のほうが、はるかに面倒です。
例えば、申請書の記入ミスでも、依頼人のところへ説明や謝罪に行ったり、官公署へ書類の修理に行ったりと場合によっては1日を無駄にします。
再確認は、行政書士が実務でミスをしないために重要なことなので忘れないようにしましょう。
官公署の職員がミスをする場合もある
ちなみに、行政書士ではなく、許認可の申請先である官公署の職員がミスをすることがあります。特に、新人の職員や異動して間もない職員などに多いので注意です。官公署の職員の言うことを、すべてを鵜呑みにするのは危険ですので注意しましょう。
私も、官公署の職員の言ったことが間違っていたせいで、手続きがかなり遅れるという経験をしたことがあります。初めての手続きだったこともあり、職員の説明が間違っていたことに気が付くことができませんでした。
たまに「官公署の職員が間違えるはずない」と思っている方もいますが、そんなことはありません。
官公署の職員のミスに気が付くためには?
官公署の職員が言ったことに対して、裏付けをとったり、再度確認することが必要です。
同じ業務を取り扱っている先輩行政書士がいれば、聞いてみるのもいいと思います。
そうすれば、官公署の職員のミスが原因で、依頼人に謝罪したり迷惑をかけたりすることも防げますし、被害を最小限で済ますことができます。
依頼人にはどのように話したらいいのか?
依頼人に対しては正直にすべてを話すべきです。
先ほどの官公署の職員の説明が間違っていたことで遅れた手続きについては、次の2つのことについて私は依頼人に報告と謝罪をしました。
- 依頼人に官公署の職員の説明に間違いがあったこと
- 私が裏付け、再確認をしなかったこと
ミスをした官公署の職員からの謝罪はなし
ちなみに、間違った説明をした官公署の職員からの謝罪はありませんでした。
私も内心は穏やかではありませんでしたが、今後よく行く窓口になると思ったので我慢しました。ミスをしても謝罪もできない人間が、官公署の職員をやっているのですから、申請に行く人は大変ですよね。
この話を、行政書士仲間と飲みに行ったときにしたところ、同じような経験をしている人が多かったのに驚きました。官公署の職員のミスには注意です。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。