今回は、行政書士の「利用」についての記事です。
行政書士を利用するメリットとは?
という疑問について答えます。
何らかの手続きをするのにあたって、行政書士へ依頼をするべきか悩んでいるという方は、ぜひ読んでみてください。この記事を読めば、行政書士に依頼をするべきかの判断ができると思います。参考になれば幸いです。
行政書士を利用するメリットとは?
行政書士の業務範囲は広いですが、基本的に依頼人が「自分でやろうと思えばできる手続き」がほとんどです。
それなのに、行政書士に仕事を依頼する人は多くいます。それは、行政書士を利用すると次のようなメリットがあるからです。
- 労力がかからない
- 時間が節約できる
文字にすると、あまりメリットがないように感じる方もいるかもしれませんが、必要な手続きについて、具体的にシミュレーションしていくと、行政書士を利用したほうが「楽だな」と思うはずです。
上の2つについて、もう少し詳しく解説していきます。
行政書士を利用すると労力がかからない
何らかの手続きを官公署で行う場合、少なからず労力がかかります。ひとつの申請でも、やることは結構多いですからね。
例えば、次のようなことがあります。
- 申請について調べる
- 官公署に行って申請書をもらう
- 申請書を書く
- 添付書類を集める
- 申請書と添付書類を提出する
順番に説明します。
申請について調べる
まず、一般の方が何らかの申請をしようとする場合、ネットを活用したり、官公署の職員に質問したりして、その申請について調べる必要があります。
許認可の申請なら「何が要件になっているのか?」や「どんな添付書類が必要か?」など、調べないと分かりませんからね。
場合によっては、専門の書籍を購入して勉強をする必要もあります。
官公署に行って申請書をもらう
申請書の提出先である官公署へ行って、申請書をもらう必要があります。
これに関しては、近年、官公署のホームページで申請書がダウンロードできたり、ネット申請も増えてきたので、場合によっては官公署へ行く必要がないかもしれません。
ただ、官公署へ行く必要があるかないかを調べる労力は必要です。
申請書を書く
申請書を入手したら、必要事項を書いていきます。
慣れていないと、これが意外なほどに面倒だったりします。
- この欄に何を書けばいいのか?
- この欄は空白でもいいのか?
- 書き間違えたら、どのように修正すればいいのか?
上記のような疑問がでてきますからね。
分からない場合は、官公署の担当部署に問い合わせる必要があります。
ちなみに、申請書を適当に書くと、後々官公署から連絡がきて、申請書の記入漏れや書き間違いなどの修正のため呼び出されることもあるので労力が増えます。
添付書類を集める
官公署に申請をする場合、何らかの添付書類を求められることが多くあります。例えば次の書類などです。
- 住民票
- 戸籍謄本
- 身分証明書
- 納税証明書
- 登記されていないことの証明書
こうした書類は、それぞれ別の官公署に行って入手しなければならない場合が多いので、かなりの労力がかかります。
申請書だけ提出して「必要な添付書類は官公署間でやり取りして欲しい!」と思っている人は多いと思いますが、法務局や税務署など管轄が違うとそうはいきません。それぞれ交付申請をする必要があります。
申請書と添付書類を提出する
そして、最後に申請書と添付書類を官公署に提出します。
これで終わりではなくて、提出した申請書や添付書類に不備があると、連絡がきて修正するように求められます。多くの場合、官公署の窓口まで行く必要があるので大変です。
行政書士を利用すると、ここまで説明してきたような労力をかけずに官公署への申請をすることができます。
行政書士を利用すると時間が節約できる
上記で説明したことは、労力がかかるだけでなく「時間」もかかります。
- 申請について調べる
- 官公署に行って申請書をもらう
- 申請書を書く
- 添付書類を集める
- 申請書と添付書類を提出する
これらは普通にやっても時間がかかりますが、慣れていないと、さらに多くの時間を使うことになります。行政書士を利用すると、こうした時間を節約することができます。
なぜ自分でできる手続きを、行政書士にやらせる人が多いのか?
ここまで説明してきたように、労力と時間だけの問題であるなら、行政書士に依頼しないで自分で手続きをする人も多いと思います。
しかし実際は、行政書士に依頼する人は多いです。
その理由としては、行政書士に許認可の申請を依頼する人は、許認可をとって何か新しいことに挑戦しようとしている人が多く、その挑戦に集中したいときに、他のことに労力と時間を使うのは無駄だと考える人が多いからです。
自分でできるとしても、行政書士を利用したほうが効率的ですし、専門家に任せたほうが申請も確実で早いですからね。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。