行政書士は人気のある資格のひとつです。
毎年40,000人ほどの方が受験します。
令和6年度は47,000人以上の方が受験しました。
今回は、その行政書士の資格についての記事です。
行政書士の資格を取得するメリットは?
という質問について解説します。
将来に向けて、何か役に立つ資格が欲しいという方は読んでみてください。
行政書士の資格を取得するメリットは?【人気の理由】
次のとおり。
- 受験資格がない
- 独立開業できる
- 業務範囲が広い
- 法律の知識が身につく
- 定年がない
順番に説明します。
受験資格がない
行政書士になるために必要な国家試験ですが、これには受験資格がありません。
年齢や学歴、国籍などに関係なく、誰でも受験するこが可能です。
独立開業できる
行政書士の資格は、その資格だけで独立開業することができます。
独立開業すれば、一国一城の主として自由に仕事をすることが可能です。
業務範囲が広い
行政書士の業務範囲はとても広いです。
扱える業務は、1万種類以上と言われています。
業務の特徴も様々で、例えば次のような業務を行うことができます。
- 相続遺言
- 会社設立
- 国際業務
- 建設業許可
- 自動車関連業務
どれかひとつを専門にしてもいいですし、いくつかの業務を組み合わせてもOKです。
行政書士の中には、業務範囲を絞らず全ての業務を取り扱っている人もいます。
法律の知識が身につく
行政書士は、法律系の国家試験です。
資格を取得するために勉強をすれば、法律の知識が身につきます。
例えば次のような法律を勉強することになります。
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 商法
行政書士が「街の法律家」と言われているように、試験内容も上記のような身近な法律が中心となっています。
日常生活で役に立つ知識なので、勉強しておいて損はありません。
定年がない
行政書士には、定年退職がありません。
なので、70代でも80代でも、好きなだけ働くことができます。
行政書士は食えない資格とも言われている?
行政書士は上記のようなメリットのある資格ですが、一部ネットでは食えない資格と言われることもあります。
- 開業3年以内に9割が廃業する
- 生活できない資格だから取得しても意味がない
こんな感じで、かなり酷い言われることもあります。
行政書士は食えないのは本当か?
実際に食べていけない行政書士がいるのは事実です。
開業3年以内に廃業する行政書士もいます。
しかし、勘違いして欲しくないのは資格が原因ではないことです。
行政書士という資格がダメな資格で食べていけないわけではありません。
食べていけないのは、その資格で開業した「個人」の問題です。
生活していけるかは本人しだい
行政書士の資格で、生活して食べていけるかは本人しだいです。
私は、長年行政書士で生活していますが、しっかりとやることをやって、それでも食べていけないという行政書士は見たことがありません。
廃業してしまう行政書士には、少なからず問題があります。
- 実務の勉強を怠けている
- 営業活動に力を入れていない
- コミュニケーション能力が低い
- ビジネスマナーがなっていない
こうしたことは、本人が問題なのであって、行政書士という資格が原因ではないですよね。
努力と工夫しだいで稼げる
行政書士は、努力と工夫しだいで稼げる資格です。
簡単ではないですが、しっかりとやることやっていれば、生活に困らないだけの収入を得ることは、それほど難しくはありません。大きく稼ぐことも可能です。
実際に、年収1,000万以上稼いでいる行政書士も珍しくないですし、行政書士専業で驚くほどの売上を上げている事務所もあります。
知名度があるので信用されやすい
行政書士は知名度があるので信用されやすいという特徴もあります。
雑誌などで、行政書士の業務が取り上げられることもありますし、その昔、テレビで行政書士が主役のドラマが放送されていたこともあり知名度は高いです。
商売をしていく上で、この「知名度」はかなり重要です。
聞いたことがない資格よりも、聞いたことがある資格のほうが信用されやすいからです。
これまで様々な方に、名刺を渡して挨拶をしてきましたが、「行政書士?聞いたことないな?」という感じの人には会ったことがありません。
少なくとも、資格の名前や法律系の国家資格だということは知られています。
行政書士の仕事内容は知られていない
ちなみに、行政書士の「仕事内容」は知られていないので注意です。
資格の名前は知っていても、何をする資格なのかは知らないことが多いです。よく司法書士と間違われるくらいですからね。
行政書士で営業するにあたっては、名刺を渡して行政書士だということを伝えるだけでは足りません。
何ができる人なのかのアピールは必要です。
- 相続手続きや遺言書作成をお手伝いできます。
- 建設業や産廃収集運搬業の許可申請を代行できます。
こうしたアピールに合わせて、名刺に取扱業務を記載しておくことも重要です。
今回は、行政書士の資格を取得するメリットについて解説しました。
最後のほうは少々脱線ぎみでしたが、今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。