以前、親戚や友人に対して「年賀状」や「暑中見舞い」を送ったほうがいいかについて解説しました。
≫【行政書士開業】親戚や友人に「年賀状」や「暑中見舞い」は出した方がいいのか?【相続・遺言】
今回は、同業者である行政書士に対して、年賀状や暑中見舞いを送ったほうがいいのか?
という質問について答えます。
行政書士になると、他士業の知り合いも増えると思います。そういった他士業の先生に対しても年賀状や暑中見舞いを送ったほうがいいのかについても解説します。開業して間もない行政書士向けの記事です。
【行政書士開業】同業者に「年賀状」や「暑中見舞い」を送ったほうがいいのか?
同業者である行政書士には、できる限り年賀状や暑中見舞いは送っておきましょう。
これは人によるところなのですが、年賀状や暑中見舞いが送られてくることをすごく気にする先生もいるんですよね。なので、何か特別に送らない理由でもない限りは、送っておくのが無難です。
特に同じ支部の先生は、支部活動の際に顔を合わせる機会も多いので送っておくことをおすすめします。ハガキ一枚のことで、変な感じになりたくないですからね。
付き合いのある他士業の先生にも送ったほうがいいのか?
送ったほうがいいと思います。取扱業務にもよると思いますが、私は遺言や相続を専門としているので、年賀状や暑中見舞いを送るようにしています。
遺言や相続を扱っている場合は、業務で弁護士や司法書士、税理士、社労士などのほか、不動産会社の宅建士などとも付き合いがでてきます。
私の場合、司法書士とはよく一緒に仕事をするのですが、他の士業とはそれほど頻繁に仕事をすることがないです。なので、司法書士に対しては「昨年のお礼と新年の挨拶」と言う意味で、その他の先生に対してはそれに加えて「思い出してもらうため」に送っています。
何年もまったく連絡を取り合わない状態だと頼りたいときに頼りづらくなるので、せめて年賀状や暑中見舞いで連絡を取っているという感じです。
年賀状や暑中見舞いを送るメリット
お客さんを紹介してもらえる。ということです。
年賀状や暑中見舞いを送っていると、定期的に自分の存在を思い出してもらえるので、何か必要となることが発生したときに連絡をしてもらえます。
すべてが年賀状や暑中見舞いの効果というわけではありませんが、取扱業務の違う行政書士からの紹介や他士業の先生からの紹介が増えています。
なので、紹介による売上を増やしたいと思っている人は、送り続けることをおすすめします。
年賀状や暑中見舞いを送る際の注意点
あまり営業じみたものは送らないほうがいいです。
以前、お話した家族や友人に送る年賀状や暑中見舞いよりは、取扱業務に関することを多く書いてアピールするべきですが、やりすぎは逆効果です。
前の記事にも書きましたが、取扱業務やら料金やらの情報満載の年賀状が送られてきても、さすがに連絡する気になりませんからね。
あくまで、年賀状は「新年のあいさつ」、暑中見舞いは「暑い季節の健康への気遣い・近況報告」です。デザインや記載内容には注意しましょう。
年賀状や暑中見舞いを送らない士業が増えてきた話
郵便料金が値上げしたこともあり、近年、年賀状や暑中見舞いを送らない士業が増えてきています。私が今年いただいた年賀状にも、今年で年賀状を送るのを最後にするという内容のものが何枚もありました。
私もそんな年賀状を見て、正直なところ来年も送るか悩みましたが、送ってきてくれる人がいる限りは続けようかと今は思っています。プラスに考えれば、そういった中で送ったほうが印象にも残りますからね。
年賀状や暑中見舞いを続けるもう一つの理由
実は、私が開業当初からお世話になっているご年配の先生がいて、その方の楽しみが年賀状や暑中見舞いを書くことなのです。
年賀状あたりはとてもこだわっていて、誰もマネができないオリジナルのユーモアのあるイラストを書いて送ってきてくれます。
私も毎年受け取るのが楽しみなので、この先生が年賀状を送ってきてくれる限りは続けたいとも思っています。
年賀状や暑中見舞いを送るのをやめたい
ひと昔前なら、みんなが送っている中、ひとりだけやめるのは難しかったかもしれませんが、今の時代はやめやすいと思います。
先ほど言った郵便料金の値上げもありますし、年賀状や暑中見舞いをやめる士業の先生も増えてきているのが現状ですからね。この流れに乗れば、変に目立つことなく送るのをやめることができると思います。
私が所属している行政書士会の支部では、支部活動の中心となっているベテラン行政書士の何人かが「今年で年賀状を最後にする」という旨を書いた年賀状を今年送っていました。
これを受けて、来年の年賀状は、その流れに便乗しようとする先生が増えることが予想されます。もしかしたら、私の支部ではあと数年で年賀状や暑中見舞いのやり取りがなくなるかもしれません。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。