今回は、行政書士開業にあたっての準備についての記事です。
- 行政書士事務所に固定電話は必要なのか?
- FAXは必要なのか?
という疑問について解説します。
ちなみに、行政書士登録の際に必要になる電話番号は、固定電話でなければいけないという決まりはありません。携帯電話での登録も可能です。
開業の準備をされている方の参考になれば幸いです。
行政書士事務所に固定電話は必要なのか?
ネット検索すると、行政書士事務所に「固定電話は必要ない」という意見もありますが、私は必要だと思っています。
理由としては、携帯電話の番号よりも、固定電話の番号のほうが「信用」や「安心」があるからです。
携帯電話だと「090」「080」「050」などの番号が多いですが、こうした番号は、その昔、悪用されていた時期があって不安に思う人もいます。
固定電話の場合は、市外局番となります。
最近は、固定電話を引かない人も多く、携帯だとか固定だとかを気にしない人も増えましたが、そうは言っても気にする人は必ずいます。
仕事を得るチャンスを少しでも逃したくない人は、固定電話の設置がおすすめです。
実際に固定電話は使っているのか?
私の固定電話の使い道は次のとおり。
- 携帯電話への転送
- FAX
名刺に固定電話と携帯電話の両方の番号を記載していて、どちらにかけても携帯電話につながるようになっています。
一人で行政書士事務所を運営しているので、基本的に携帯電話へ転送しています。留守電のメッセージも携帯に残ります。
FAXについては、後ほど説明しますが、同一の番号で電話とFAXのどちらかに切り替える形で利用しています。
固定電話を引かない行政書士が増えてきた
私が開業した頃は「固定電話でないと信用がない」「絶対に固定電話は引くべき」という意見が多くありました。
なので、同じタイミングで開業した人は、ほとんど固定電話を引いています。さらに余裕のある人はFAX番号も別に用意していました。
しかし、最近は、携帯電話の番号で開業する人も増えてきました。新人の行政書士と名刺交換すると「090」とか「080」の電話番号の人が多いです。
FAXもネットで受信できるものもありますから、困りはしないですからね。
行政書士事務所でFAXは必要なのか?
FAXについては、意外と使います。
使い道としては、次のとおり。
- 行政書士会の研修申込
- 公証役場とのやり取り
- 業者とのやり取り
私がFAXを使うのは、この3つの場合が多いです。
まず、行政書士会の研修申込ですが、メールで受け付けているときもあれば、FAXで受け付けているときもあります。
研修を実施しているのが、日本行政書士会連合会なのか、都道府県の行政書士会なのか、支部なのかで受け付けの方法に違いがあったりします。
例えば、日本行政書士会連合会が実施している「取次申請行政書士」の研修申込は、未だにFAXでの申し込みです。
また、遺言書作成などで公証役場でやり取りする時もFAXを使用しています。
それと、「業者」ですが、特に不動産会社とやり取りするときにFAXのことが多いです。
FAXの回線は固定電話とは別に必要?
開業して間もない頃は必要ないと思います。
徐々に依頼が増えてきて、FAXを使うことが多ければFAX専用の番号を用意して、FAXを使うことが少なければ同一の番号のままでいいと思います。
事務所のある地域や取扱業務によって、FAXの使用頻度はかなり変わってきますからね。
私は、固定電話とFAXの番号は同じものを使っていますが、今まで特に困ったことはありません。
固定電話とFAXの切り替えは、スマホで遠隔操作できます。なので「FAXで送ります」という連絡を受けた後に切り替えても十分に間に合います。
成功している行政書士は固定電話を使っている
地域によって違うのかもしれませんが、私のまわりで成功している行政書士は、ほとんどの先生が固定電話を使っています。
正直なところ、私も固定電話を解約して、携帯番号に変更しようと思った時期がありました。使用頻度を考えると、毎月の使用料はもったいないですからね。
ただ、成功している先輩行政書士を見ていると、もう少し様子をみようかなという気分になります。変更の手続きも面倒ですからね。
今後、携帯電話のみで活動する行政書士がもっと増えてきて、固定電話を利用する人が減ってきたら、解約を考えてみようかと思います。
ちなみに、行政書士登録の際の電話番号を変更した場合は手続きが必要になります。電話番号も日本行政書士会連合会の名簿に登録されていますからね。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。