行政書士は楽な仕事なのか?きつい仕事なのか?【現役行政書士が解説】

行政書士開業
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今回は、行政書士の「仕事」についての記事です。

行政書士は楽な仕事なのか?きつい仕事なのか?

という疑問について解説します。

この記事では、行政書士の「楽なところ」や「きついところ」を、私の経験からお話しできればと思っています。

行政書士に興味のある方の参考になれば幸いです。

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行政書士は楽な仕事なのか?

全体的には決して楽な仕事ではありませんが、楽だと感じところもあります。

  • 体力を使わない
  • 自由に仕事ができる

順番に説明します。

体力を使わない

行政書士の主な仕事は、書類の作成です。
日によっては、丸一日書類作成で終わってしまうこともあります。

なので、それほど体力を使いません。
申請先である官公署や顧客のところに行けるだけの体力があれば十分です。

筋力も書類の束が持てるくらいであれば問題ありません。

私の場合は、逆に体を使わな過ぎて健康が気になるほどです。

最近では、健康面を考えて、自転車で行けるところは自転車で行くようになりました。車の移動ばかりだと、体力が衰えるし、何より太りますからね。

自由に仕事ができる

ほとんどの行政書士は、個人で仕事をしています。

なので、勤務時間も休日も自由に自分で決めることができます。

平日の昼間に、映画を見たり、友達と遊びにいくこともOKです。

私は実際に、会社員の友人の休日に合わせて遊びにいくことも多いです。行政書士として開業する前は予定が合わせられず、なかなか遊ぶ機会もありませんでしたが。

こうした点は、行政書士になって楽になったと感じるところです。

行政書士の仕事の「きつい」ところ

人によって違うと思いますが、私が行政書士になってから「きつい」と感じたことをご紹介していきます。

次のとおり。

  • 勉強をすること
  • 実務を覚えること
  • 営業活動をすること
  • すべて自分でやること
  • 将来への不安

順番に説明します。

実務を覚えること

行政書士は、実務経験を積む機会がありません。

ほとんどの人が実務未経験で開業して、働きながら実務を覚えていく必要があります。

なので、まったく経験のない分野の依頼を受けた時は、それはもう大変です。

他の行政書士を紹介するという方法もありますが、そんなことをしていたのでは行政書士として成長できませんからね。

接客をしながら分からないことを専門書やネットで必死に調べたり、申請先となる官公署に問い合わせをして何とか依頼を完遂させます。

開業して間もない頃は、実務経験がないので、これの繰り返しです。

初めて依頼を受ける業務は、とにかく神経を使います。
しっかりと、やり遂げなければというプレッシャーも大きいです。

行政書士になって実務を覚えることは、精神的にも肉体的にもきついことでした。

勉強をすること

行政書士は、試験に合格するための知識が、実務ではあまり役に立ちません。

なので、開業後に実務の勉強が必要になります。

そして、その実務の勉強は、行政書士として仕事をする限り続きます。

プロとして、常に最新の知識を知っておく必要がありますからね。

私は行政書士試験合格後に、こんなにも勉強するとは思いませんでした。結局のところ、試験勉強の何倍も実務の勉強をしています。

現在は何とも思いませんが、開業して間もない頃はきつかったです。

営業活動をすること

行政書士は、資格の名前だけでは仕事の依頼は来ません。

なので、営業活動をする必要があります。
何もしなければ、永遠に仕事は来ませんからね。

開業して間もない頃は、実務の勉強や業務遂行と並行して、営業活動するわけですからきついです。

ひと昔前とは違い、ホームページだけでは集客は期待できない時代ですからね。どの営業方法が効果的なのか、いろいろと試す必要もあります。

私もいろいろと試しました。同業者や他士業との交流のための集まりにも参加していましたから、時間的にきつい思いもしました。

ちなみに、これを続けていくと、少しずつ仕事は増えていきます。

最初の頃は、スポット業務がポツポツといった感じかもしれませんが、スポット業務も連続すれば継続した業務になります。

すべてを自分でやること

行政書士として開業すると、基本的にすべてを自分でやる必要があります。

会社に勤めていた頃と違って、総務部も経理部もありませんからね。

これが、なかなかきついです。

先ほどの営業活動もそうですが、例えば「事務用品の購入」や「確定申告」など、行政書士事務所を運営するには必要不可欠なものです。

依頼のない時はいいけど、仕事と同時進行でやるのは結構面倒です。

行政書士は個人で開業する人が多いので、同じ思いをする人は多いと思います。

勤務時間や休日が自由な反面これがきつい。

特に依頼が重なった時などは最悪です。
当然休日はなくなります。

将来への不安

行政書士になってから、将来への不安は絶えずあります。

  • ケガや病気で仕事が出来なくなったらどうしよう
  • 仕事がない日が続いたらどうしよう

気持ちの問題ですし、一人で事務所を運営しているので仕方がないですが、こうした不安が地味にきつく思うことがあります。

ちなみに、行政書士の将来性を考えるときに「AI」の影響を心配する人がいますが、実際のところ、それほど脅威にはならないと思います。

行政書士業務のうち、簡単なものについてはAIの影響でなくなると思いますが、コミュニケーションが必要な業務はなくなることはないです。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。