行政書士に将来性がないと言われている理由【真実を解説】

行政書士開業
記事内にプロモーションを含む場合があります

一部ネットでは「行政書士に将来性がない」と言われています。

行政書士を目指して勉強しているときに、こんな書き込みを見たら不安ですよね。

今回は、行政書士に将来性がないと言われている理由について、開業した経験から真実を解説したいと思います。

「AI」の影響についても説明します。

この記事を読むことで、行政書士の将来性が判断できると思います。

スポンサーリンク

行政書士に将来性がないと言われている理由

理由は次のとおりです。

  • 行政書士の数が多い
  • 廃業率が高い
  • AIの影響

順番に説明します。

行政書士の数が多い

行政書士の数が多く、その結果、顧客の獲得競争が激しくなり仕事がなくなる。

なので、将来性がないというもの。

廃業率が高い

行政書士は、稼げない人が多く廃業率が高い。

なので、廃業率の高い仕事に将来性はないというもの。

AIの影響

AIの影響によって、行政書士の仕事が次々と奪われ仕事がなくなる。

なので、将来がないというもの。

将来性がないと言われている理由は本当なのか?

行政書士の数が多いという点ですが、たしかに行政書士の数は多いです。

しかし、行政書士には、他士業との兼業や肩書きだけで仕事をしていない人もいるので、顧客の獲得競争はそれほど激しくはありません。

また、廃業率ですが、よく「3年で9割廃業」と言われています。

これも根拠がなく、実際のところは、行政書士だから廃業率が高いということはありません。他の業種とたいして変わりません。

最後に「AI」ですが、AIの影響によって行政書士業務の一部はなくなることが予想されます。

しかし、なくなるのは行政書士業務のうち、簡単な申請業務のみで、コミュニケーションを伴い、かつ専門性が高い業務はAIには無理です。

ちなみに、たまに知り合いの行政書士との会話でもAIが話題になることがあります。現役行政書士で、AIのことを心配している人はほとんどいない感じです。

当分の間は、AIを心配する必要はないと思います。

行政書士の仕事に将来性がある理由

ここからは、行政書士の仕事に将来性がある理由について解説します。

まず、将来性がある理由の一つとしては「業務範囲の広がり」です。

行政書士の業務範囲は広がっています。

新しい法律ができたり、すでにある法律や制度に変更があったりすると、行政書士の業務は広がっていきます。

取り扱うことができる業務が増えつつ、独占業務もあるのですから、将来性は十分にあると思います。

ちなみに、行政書士が取り扱う書類は、1万種類以上と言われています。

独占業務とは、その資格を持っていないと扱うことができない業務のことです。

需要のある業務

行政書士業務の中には、近年需要が増えている業務もあります。
今後も同じように業務が増えていくことが予想されます。

需要が増えた業務は、次の3つ。

  • 民泊関連
  • ドローン関連
  • 外国人関連

まず、民泊関連ですが、民泊が増えてきたことにより、民泊関連の様々な手続きに行政書士が必要とされています。

また、ドローン関連では、様々な業界でドローンが使われるようになった結果、ドローンの許認可手続きで行政書士が必要とされています。

最後に、外国人関連ですが、近年、外国人労働者が増えています。

それにより、行政書士業務のひとつである入管業務の需要が増えています。

官公署への申請書類の複雑化

官公署に提出する申請書類が複雑化することは珍しくありません。

その場合、行政書士が必要とされることが増えます。

複雑になればなるほど、専門的になればなるほど、行政書士の需要が増えます。

AIが簡単な行政書士業務を奪っていく一方で、こうして申請が複雑化するケースもあるので、行政書士の需要はなくならないでしょうね。

まとめ

今回は、行政書士に将来性がないと言われている理由について解説しました。

将来性がないと言われている理由としては、次の3つです。

  • 行政書士の数が多い
  • 廃業率が高い
  • AIの影響

これらについての真実を、記事の中で解説しました。

行政書士は将来性のある資格です。

少し話はそれますが、以前、行政書士の将来性に不安を感じていることを理由に、司法書士資格の勉強を始めたという新人がいました。

ダブルライセンスを否定はしませんが、こうした理由でのダブルライセンスはあまりおすすめできません。

司法書士の業務に魅力を感じていないなら、資格を取得しても意味がないですからね。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。