行政書士試験の勉強をされてる方にとって、行政書士の仕事が楽しいかどうかは気になるところだと思います。
大変な思いで勉強して難関資格をクリアしたとしても、その仕事が楽しくなかったら悲しいですからね。
今回は、行政書士の「仕事」についての記事です。
行政書士の仕事は楽しいのか?
という疑問について、行政書士の資格で開業した経験から解説します。
行政書士の仕事は楽しいのか?
開業してから10年近く経ちますが、現在でも行政書士の仕事は楽しいと思っています。
理由としては次の3つ。
- やりがいがある
- 何でも自由に決められる
- たくさんの出会いがある
やりがいがある
行政書士の仕事には、お客さんの人生を変えてしまうほどの責任重大なものもあります。そういった業務に挑む際は、かなりプレッシャーになります。
開業して何年経っても慣れないもので、心配で寝れないような時もあったりします。
ただ、これを乗り越えたときの達成感はすごいです。お客さんの笑顔を見たり、感謝の言葉をかけてもらったりすると、それまでのプレッシャーや苦労が吹っ飛び、やりがいや誇りを感じます。
頑張った分だけ、しっかりと報酬がもらえる点や、会社と違い最初から最後まで担当してやり遂げられるという点も大きいです。
自由に決められる
個人事業主として行政書士事務所を運営すれば、勤務時間や休日、スケジュールなど何でも自由に決められます。この点も行政書士の仕事が楽しく感じられるひとつだと思います。
プライベートが充実しますからね。
スケジュールを調整して、平日の昼間に映画や買物に行くこともあります。会社員時代には考えられないことです。
たくさんの出会いがある
開業前は、個人で仕事をするのだから「孤独」を覚悟していました。しかし、行政書士として開業してみたら想像していたのと違いました。
まず最初は、行政書士会の研修、勉強会、支部活動などで、たくさんの同業者との出会いがあります。
そして、実務をきっかけとして、お客さんはもちろん、業務を遂行するために必要な弁護士や司法書士、税理士、社労士などの他士業者とも知り合います。
さらに、異業種交流会などに参加することで、いろいろな業種の人と出会うことができます。
気が付けば、名刺入れを追加で購入するほどに人脈が広がってました。
たくさんの出会いがあると、それが依頼につながり嬉しさを感じたり、どんな依頼を受けても何とかなるという安心感があったりと、行政書士としての楽しさが増します。
行政書士の仕事は楽しいことばかりではない
ここまで、行政書士の仕事の楽しさについてお話しましたが、開業した経験から言うと、もちろん楽しいことばかりではありません。
大変な部分もご紹介します。
- 仕事がない
- 頼れる人がいない
- 失敗をする
この3つは、開業した行政書士の誰もが経験する大変な部分です。
アドバイスも含めて説明します。
仕事がない
開業当初は、仕事がなくて大変です。
最初から、特別な人脈でもあれば別ですが、そんな人はほとんどいないでしょう。
自分で仕事を持ってくるしかありません。
何もしなければ、仕事の依頼は永遠に来ません。
行政書士の一番大変なところです。
しかし、ここは頑張って乗り越えるしかありません。
- せっかく時間をかけて作ったホームページから問い合わせがない
- 開業したことを友人・知人に伝えも相談すらない
- ポスティングしても、一件も問い合わせがない
こんなことは、よくあることです。
気にしないで、試行錯誤しなから、いろいろ挑戦してみることが大切です。
頼れる人がいない
開業直後は、この問題に悩みます。
行政書士は、実務経験がなく開業する人が多いので、頼れる人がいないというのは、営業活動が消極的になってしまうので結構大きな問題です。
これに関しては、とにかく最初は、行政書士会の研修や勉強会、支部活動などに積極的に参加して人脈を広げていくしかありません。
同じ経験をしてきている先輩行政書士が多いので、力になってくれるはずです。
失敗をする
開業1年目は、失敗のほうが多いと思います。
実務経験がない状態で依頼を受任する訳ですから、失敗があって当然ですよね。
もちろん失敗しないように努力することは当然です。
ただし、失敗を引きずるのはやめましょう。反省して、次に同じことが起きたときの対策を考えたら、気持ちを切り替えることが大切です。
辛いことも楽しむことが大切
行政書士を長くやっていると、辛いこともいろいろあります。
そういったことも含めて、行政書士業を楽しむという姿勢が大切です。
先ほど、お話した行政書士の大変な部分も、頑張って行政書士としての経験を重ねているうちに改善されてきますからね。
そのくらいまで行政書士を続けていくと、楽しさのほうが目立ってきます。
行政書士になってよかったか?
最後に行政書士になって良かったかをお話します。
もちろん、なってよかったと思っています。実務経験も人脈もない状態で開業でした。最初は大変でしたが、今思えば楽しい思い出となっています。
行政書士は、業務分野が広く、他の士業にない面白さがある資格です。現在、行政書士の試験を受験されている方の選択は間違っていませんので、頑張って欲しいと思います。
いずれ、このブログで、私の合格体験記を詳しく書きたいと思いますので、また読みに来ていただけると幸いです。
それでは、また。