行政書士として開業すると、事務所の運営に関して様々な悩みが発生してくると思います。その1つに、どのような形でお客さんからの相談を受けるかというものがあります。
つまり、お客さんからの相談を「無料相談にするべきか?」それとも「有料相談にするべきか?」ということです。売上を上げていくために、この意思決定は重要なものとなります。
今回の記事では、無料相談と有料相談のメリットやデメリットを考慮しながら検討していきたいと思います。
行政書士として、これから開業を考えている方のほか、すでに行政書士として事務所を運営している方の参考にもなると思いますので、ぜひ読んでみてください。参考になれば幸いです。
行政書士事務所で無料相談を採用するメリットとデメリット
行政書士としてすでに活動している方はご存知だと思いますが、ほとんどの行政書士事務所は「無料相談」を採用しています。無料相談のメリットとしては次のようなものがあります。
- 高い集客効果が得られる
- 自分の専門性をアピールできる
- 行政書士事務所の認知度が上がる
順番に説明します。
高い集客効果が得られる
行政書士事務所で無料相談を採用すると、高い集客効果が期待できます。
有料相談の場合、何らかの悩みがあっても「お金をかけてまで…」と躊躇する方が多いですが、無料相談の場合はコストを気にせず相談できるので、潜在的なお客さんを引き寄せることができます。
特に初めて行政書士事務所に相談しに来る方は、相談することによってどのくらい価値のある情報が得られるのかが分かりませんから、費用をかけたくないと考えてる方が多いです。
自分の専門性をアピールできる
初めて相談に来るお客さんは、その行政書士がどんな知識やスキルを持っているかが分かりません。
無料相談を採用することで、お客さんはお金をかけずに、それらを確認することができます。行政書士としては、自分の知識や専門性をアピールできる場となります。
相談を通じて、お客さんからの信頼を得ることができれば、良い関係を築くことができます。無料相談は、その良いきっかけとなります。
行政書士事務所の認知度が上がる
無料相談を通じて、多くの人に自分の事務所を知ってもらえれば、口コミによって認知度が上がることが期待できます。
相談者の中には無料であることに対して「申し訳ない」と感じる人もいます。
そういった相談者の悩みに対して期待以上の対応をすると、無料で相談に乗ってもらったお礼として、多くの人に事務所を宣伝してくれることもあります。
口コミによって行政書士事務所の認知度が上がることは、下手なチラシなどの広告よりも効果が高いです。紹介による仕事の依頼が増えることも期待できます。
行政書士事務所で有料相談を採用するメリットとデメリット
有料相談には次のようなメリットがあります。
- お客さんの質の向上する
- 安定した収入源を確保できる
- 業務の効率化ができる
順番に説明します。
お客さんの質の向上する
行政書士事務所で有料相談を採用することで、真剣に依頼を考えているお客さんの相談のみに絞ることが可能になります。
無料相談の場合は、お金がかかっていないので気軽に相談する人が増えます。
しかし有料相談となれば、お金をかけてまで気軽に相談に来る方はいないので、ある意味お客さんの質が向上したとも言えます。
相談業務から依頼に繋がる機会も増えるので、効率よく売上を上げることが期待できます。
安定した収入源を確保できる
無料相談は、どれだけ集客しても依頼に結びつかなければ収益になりません。
しかし有料相談では、集客すること自体が利益になるので、たとえ依頼に結びつかなかったとしても収益は確保できます。集客すればするほど売上は高くなります。
さらに有料相談の場合は、相談から依頼に結びつく可能性が高いので、安定した収入源を確保できます。
業務の効率化ができる
お金を払ってまで相談に来るお客さんは、より真剣に悩みを解決したいという方が多いので依頼に結びつく可能性が高いです。
そういった相談が増えることは、行政書士事務所の業務の効率化にもつながります。
収益を得るまでにかける時間が少なくなるので、その分他の業務に時間を使うこともできます。
有料相談を採用することによって、行政書士事務所全体の収益の増加が期待できます。
まとめ
今回は「行政書士事務所は無料相談にするべき?有料相談にするべき?」という質問について解説しました。
これらの選択は、行政書士として成功するために重要な判断となります。
行政書士事務所への相談方法としては、今回ご紹介した無料相談や有料相談の他にも、初回相談だけ無料にする方法や、無料相談としつつも相談内容によっては有料となるメニューを用意しておくと言った方法もあります。
どの方法を選択しても間違いではありません。大切なのはどの方法が自分に合っているのかです。最も適した方法をゆっくり考えてみましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

