【行政書士】依頼されやすい見積書とは?【内訳と根拠】

行政書士開業
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今回は、行政書士の「見積書」に関する記事です。

依頼されやすい見積書とは?

という質問に答えます。

行政書士のところへ相談にくる人の中には、自分の抱えている問題を解決して欲しいという思いから、行政書士への依頼を考えています。

その依頼をするかどうかの判断のひとつが「見積書」になります。どのような見積書を相談者に提示できれば依頼を受任することにつながるのか解説します。

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依頼されやすい見積書とは?

依頼されやすい見積書の要件はいくつかあります。
そのひとつが、内訳がしっかりとわかるという点です。

行政書士が提示する見積書には2パターンあります。

  • 「〇〇一式」といった項目で合計金額を記載した見積書
  • どの作業にいくらかかるというように項目を分けて記載した見積書

どちらが依頼されやすいかというと、どの作業にいくらかかるというように項目を分けて記載した見積書のほうです。

その見積書のほうが、費用の内訳が分かりやすく、どうしてその作業にこの金額が必要になるのかを相談者に納得してもらいやすくなるからです。

「〇〇一式」といった項目で合計金額を記載した見積書だと、その金額が高いか安いのかも分からず、妥当性を判断できません。

金額の妥当性を判断できない場合、相談者は判断を先延ばしにしてしまう可能性があるので、結果として依頼されないことにもつながります。

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見積書の根拠がしっかりと説明できるかも重要

ここまで説明したように、依頼されやすい見積書の要件として、内訳がしっかりと分かるということが必要ですが、その見積書の根拠をしっかりと説明できるかも重要です。

見積書に書かれていることは、一般の方には分からないことだらけです。見積書に書かれている専門用語や書類名を説明するのは当然として、次のようなこともしっかりと説明する必要があります。

  • どうして、その作業が必要なのか?
  • どうして、その作業でこんなにも費用がかかるのか?

こうした点の根拠をしっかりと説明して、相談者を納得させることができれば、自然な流れで依頼へとつながります。

先輩行政書士の見積書を参考にする

話は少しそれますが、行政書士会へ入会して、仲の良い先輩行政書士ができたら、どんな見積書を使っているか見せてもらうことをおすすめします。

私も開業して間もない頃に、先輩行政書士が使っている見積書を見せてもらいました。さすが何年も行政書士で食べているだけあって、とても参考になったのを覚えています。

その先輩行政書士は、とても親切な方で、実際にその見積書を使って、相談者にどうやって説明しているかも教えてくれました。どの業務にいくらかかるかが見やすく表示されていて、一般の人でも理解しやすい工夫がいくつもされていました。

できれば、このブログで先輩行政書士の作成した見積書を公開したいところなのですが、さすがに許可を得るのは難しいと思います。ネットで検索すると、それに近い見積書も出てできますので、自分が分かりやすいと思うものを探してみてください。

すべての行政書士が見積書を提示しているの?

行政書士によっては、そもそも見積書を提示しないという方もいます。私も見積書を作らないで依頼を受けるときもあります。

取扱業務や、依頼を受けるときの状況によって臨機応変に対応したほうがいいときもありますからね。

しかし、行政書士になって間もない人は、見積書を提示することをおすすめします。

見積書は、相談者に金額の根拠を知ってもらい依頼をしてもらいやすくするほか、お金に関することを依頼のときにしっかりと納得してもらい、その後のトラブルを防止するという効果もあります。

依頼の都度、改良していけば、見積書の提示によって依頼を増やすこともできますので、これまで見積書を作成してこなかった人も作成してみてください。

依頼が完了するまでにかかる時間で報酬を決める

ちなみに、実際にこうした方法で報酬額を決める行政書士もいます。

依頼を遂行するための作業内容で報酬を決めるのではなく、依頼が完了するまでにかかる時間で報酬額を決めるという方法です。

例えば、時給2,000円と決めた場合、依頼が完了するまでにかかった時間が5時間なら、報酬は10,000円といった感じできめるやり方です。

現在の私の専門である「遺言・相続業務」では、この方法で報酬は決めていませんが、その昔、とある許認可の依頼を受けた時に、この方法で報酬を受け取ったことがあります。依頼内容によっては、この方法が便利なときもあります。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。