今回は、行政書士資格の「評価」に関する記事です。
- 行政書士の資格は恥ずかしいものなのか?
- 恥ずかしいと言われている理由は?
という疑問について解説します。
ネットで検索すると、行政書士を恥ずかしいと言っている人がいたりします。自分の職業を「恥ずかしい」なんて言われるとショックなわけですが・・・。
行政書士の資格で開業した経験から真実をお話します。
行政書士の資格は恥ずかしいの?
断言しますが、行政書士の資格は決して「恥ずかしい資格」ではありません。
- 国家資格である
- 独占業務を持っている
この2つだけでも、恥ずかしい資格にはならないですよね。
それどころか社会的信用がある資格だと言えます。
行政書士が恥ずかしいと言われている理由
「恥ずかしい」と言われているのには理由があるようです。
- 簡単な試験でなれるから
- 稼ぐことができないから
- 将来性がない資格だから
- 挫折した人の妬み
上記の恥ずかしいと言われている理由の詳細と、実際のところどうなのかの「真実」を、行政書士の資格で開業した経験から説明します。
簡単な試験でなれるから
行政書士の試験は簡単だと思われているようです。
なので、簡単な試験でなれる行政書士は恥ずかしい資格だと・・・。
本気で勉強して受験した経験のある人なら分かると思いますが、少なくとも「簡単な試験」ではないですよね。
そもそも毎年の合格率が「10%前後」の試験が簡単な訳がないです。
100人受験したら90人は不合格になるのですから。
受験するにもお金がかかります。それなりに勉強してきた人が受験して9割の人が落ちるのを考えたら十分に難関試験です。
一発合格する人もいますが、それを持って簡単とは言えないですよね。どんな難関試験でも一発合格する人は必ずいますからね。
稼ぐことができないから
行政書士は「仕事がない」「年収が低い」「生活できない」といった、稼ぐことができない資格だと思われ、恥ずかしいと言われているようです。
まぁ、これに関しては人それぞれです。
年収が200万円以下という人もいれば、年収1,000万円以上稼ぐ行政書士もいますから。
しかし、これをもって恥ずかしいとはならないですよね。どの業界でも「稼ぐ人」もいれば「稼げない人」もいますからね。
ちなみに、資格の名前だけで稼げると思っている人は稼げません。
将来性がない資格だから
行政書士は将来性がない資格だから「恥ずかしい」と言われているようです。
しかし、普段まわりの行政書士といろいろと話をしますが、現役の行政書士は将来性がないようには思っていません。むしろ需要が高まって将来性があるように思っています。
高齢者や外国人が増えた関係で、相続業務や入管業務の需要も高まっていますしね。特に在留手続きをメインとしている行政書士からは景気のいい話を聞きます。
AIの影響
行政書士の将来性の話で、最近必ず登場するのが「AI」です。
AIに関しては、行政書士の取扱業務のうち簡単なものがAIに奪われる感じになると思います。しかしコミュニケーションが前提となっている業務はAIには無理です。
結局のところ、行政書士の場合、法律改正や新制度創設で新たな業務も増えるので、あまりAIの影響を気にする必要はないです。
考えようによっては、簡単な行政手続きをAIがやれば、難易度の高い複雑な手続きを行政書士がやることになり専門性が高まるので良いことかもしれません。
挫折した人の妬み
「恥ずかしい」というネガティブな意見は、行政書士として失敗してしまった人の妬みによることもあるので注意です。
- 行政書士試験に不合格になってしまった
- 開業したけど廃業してしまった
こうなってしまった原因が「自分」ではなく「行政書士の資格」だと、自分を納得させるためにネット上に書き込みをしているケースもあります。
ネットの情報は鵜呑みにしないほうがいいです。
行政書士の「魅力」について
私が思う行政書士の魅力について説明します。
- 独立開業しやすい
- 業務範囲が広い
- 頑張った分だけ稼げる
- 人から感謝される
順番に説明します。
独立開業しやすい
行政書士の魅力は、何と言っても独立開業しやすいことです。
実務経験がなくても開業できますし、飲食店のように開業するのに大きな費用もかかりません。
私が開業した時は、登録料や会費、印鑑、プリンター、FAXなど「50万円」ほどでした。開業費用としてはかなり安いと思います。
ちなみに、開業当初は「自宅兼事務所」でしたし、「パソコン」や「車」は開業前から使っていたものでした。
業務範囲が広い
業務範囲が広いのも行政書士の魅力のひとつです。
行政書士が取り扱う書類は「1万種類以上」と言われています。
ネットで「行政書士事務所」を検索すると分かりますが、同じ行政書士でも事務所によってまったく違った業務をやっていたりします。
- 住んでいる地域での需要で業務を選ぶことができる
- 法改正や新制度創設により新しい業務が増える
- 前職での経験を活かした業務を選ぶことができる
こうしたことができるのは便利です。
頑張った分だけ稼げる
「仕事がない」「食えない」と言われる行政書士ですが、やり方を間違わなければ普通に生活するのは、それほど難しいことではありません。
それどころか、頑張った分だけ稼ぐことができるので、努力と工夫しだいでは会社員をやっていた頃より全然稼ぐことができます。
年収1,000万円以上の行政書士も珍しくありません。
これも行政書士の魅力のひとつです。
人から感謝される
行政書士の仕事の中には、依頼人の一生を左右するような重要な申請もあるため、無事に依頼を完遂できるととても感謝されます。
仕事をしていて「感謝される」というのは、嬉しいことですよね。不安や悩みを抱えた依頼人の役に立てることで、とてもやりがいを感じます。
こうした感謝される仕事は、魅力的だと思います。