行政書士は嫌われ者なの?「うざい」と思われている?

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行政書士と聞くと、どんなイメージが思い浮かびますか?これまで付き合ったことのある行政書士のイメージが強いと思うので、人によって様々だと思います。

法律に関係する職業なだけに「真面目で堅い」と感じる人もいれば、細かいことばかり言われて「うざい」と感じる人もいると思います。ネットでは、行政書士が嫌われているかのようなコメントもあります。

今回は「行政書士は嫌われ者なのか?」という質問について解説します。

行政書士のどういった行為から、うざいと思われたりしているのか掘り下げて考えていきたいと思います。この記事を読んで少なくとも「嫌われ者」などのマイナスなイメージがなくなればと思います。

行政書士を目指している方向けの記事です。参考になれば幸いです。

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行政書士は嫌われ者なの?「うざい」と思われている?

まず、行政書士の社会に対する役割を確認してみましょう。

行政書士は、個人や企業から依頼を受け、許認可などの行政手続きを行ったり、法的効力のある書類を作成したりします。

例えば、飲食店を経営したい人には、風俗営業許可の申請をサポートしたり、相続が発生した際には、遺産分割協議書を作成して相続手続きを手伝います。

どれも重要な業務であり、知識のない人にとっては、報酬さえ支払えば丸投げできるので行政書士は便利な存在だと思います。

なのに、なぜ「うざい」とか「嫌われ者」のイメージを感じる人がいるのでしょうか。次の章で考えていきたいと思います。

行政書士が嫌われる理由は?

次のようなことが考えられます。

  • 依頼をした後も大変な思いをした
  • 報酬が高い・分かりづらい
  • 行政書士の業務が分かりにくい

順番に説明します。

依頼をした後も大変な思いをした

行政書士が業務とする手続きは煩雑なものが多く、依頼を受けた後も、依頼人の協力は不可欠です。

依頼をする側からすると、高い報酬を支払っているのだから、行政書士側で全てをやるのが当たり前と思っている方もいると思います。

しかし、手続きには依頼人にしか分からない情報が多く必要になるので、行政書士としては情報の確認をしたり、書類の準備をお願いすることがあります。

そのあたりの意識の違いから、うざいと思われることがあるようです。

依頼人も仕事をされている方が多いので、忙しいときに何度も連絡をしてきて、書類を催促されるのは気分がいいものではないですよね。

報酬が高い・分かりづらい

行政書士への報酬は、商品ではなく形のない「サービス」に対するものなので、報酬が高く感じたり、料金の設定が分かりづらいといったことがあります。

行政書士側がしっかりと依頼を受任する前に説明をするべきであり、依頼をする方もしっかりと確認をするべきなのですが・・・。

そのあたりが曖昧な状態だと、依頼人が納得していない状態で話が進んでしまい、費用対効果に疑問を持ってしまい、最終的に依頼人の不満に繋がることもあります。

こうしたことが、行政書士が嫌われている原因のひとつになっているようです。

行政書士の業務が分かりにくい

行政書士は、書類を作成して官公署に提出することを業務としていますが、これが依頼人にとって何が大変なのかが分かりづらいことがあります。

依頼人は、完成された書類を見るので、簡単に作成されたように見えるかもしれません。

しかし、書類作成とは言っても、行政書士の作成する書類には、様々な法律や制度の知識などが求められます。

一枚の書類を作成するのに、様々なことを調べたり、分からないことを問い合わせたりして、作成するまでに何時間も何日もかかってしまう場合があります。

依頼人は、そういったことを知らないがゆえに不満に繋がり「時間がかかりすぎる」「報酬が高い」などの反応をすることがあります。

行政書士の仕事内容について、正しい知識を持っている人は少ないので、こうしたことは行政書士側がしっかりと説明することで回避したいものです。

せっかく業務が無事に完遂したとしても、依頼人に不満があっては次はないですからね。気をつけたいところです。

まとめ

今回は「行政書士は嫌われ者なの?」という質問について解説しました。

結局のところ、行政書士が嫌われ者であるというのは、一部の偏見や誤解から来ているのかもしれません。

こうした偏見や誤解から来ているイメージを変えていくには、行政書士がしっかりと業務や報酬について、依頼人の立場に立った分かりやすい説明をする必要があります。

その上で、専門的な知識やスキルを身につけていけば、依頼人からのイメージも良くなり、より良い関係が築けると思います。

ちなみに、依頼人と良い関係を築けると「紹介」につながります。

ベテランの行政書士が積極的に営業やマーケティングをしなくても食べていけるのは、こうした良い関係を築いてきた依頼人の数が多く、紹介だけで売上を確保できるからです。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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