今回は、行政書士試験の「難易度」に関する記事です。
行政書士試験の難易度はどのくらいなのか?
という質問について、行政書士試験に合格した経験から解説します。
興味のある資格の「難易度」は気になりますよね。この記事を読んで、自分が合格できそうか判断してみてください。参考になれば幸いです。
行政書士試験の難易度はどのくらい?
行政書士試験の合格率は、毎年10%前後です。100人受験しても10人しか合格できない試験なので難易度は高いと言えます。
一部ネットでは、行政書士試験は簡単と言われていることがありますが、そういった情報を鵜呑みにして受験すると後悔することになるので注意です。
ネットでそういったことを言っているのは、行政書士試験を受験したことがない人や、逆に行政書士よりも難易度の高い資格を取得している人なので、あまり参考になりません。
たまに行政書士試験に短期間で一発合格する人がいますが、そういった人もそれなりの勉強をしてきている人なので、簡単だとは言わないと思います。
行政書士試験は、弁護士や司法書士などの、他の法律系国家資格と比較すると簡単だと言われているだけで十分に難易度の高い試験です。
行政書士試験に、5年以上受験し続けている人も珍しくありません。ネットの情報は、鵜呑みにしないようにしましょう。
行政書士試験を受けた感想
私は、3回目の試験で行政書士試験に合格しました。
受けた感想としては「難しかった!」です。
行政書士試験の合格に必要な勉強時間は「600〜1,000時間」と言われていますが、3年も勉強したので、その倍は勉強していると思います。
にもかかわらず、試験の問題を解くのに試験時間の3時間ギリギリでしたし、点数もそれほど余裕のある点数では合格していません。
行政書士試験を受験する前に、宅地建物取引士とマンション管理士の試験には合格していたので、短期間で合格できるかと思っていましたが、甘い考えでした。
行政書士試験には受験資格がない
ちなみに、行政書士試験には「受験資格」がありません。年齢や学歴、国籍を問わず誰でも受験することができます。
試験会場に行くと、実に幅広い年代の方が受験しています。
行政書士試験は「一般財団法人行政書士試験研究センター」というところが、国からの委任を受けて行政書士試験を実施しています。
そのホームページの「試験結果分析資料(受験者)」を見ると、受験者や合格者の年代別の割合が掲載されています。
20歳代〜50歳代の受験生が多いですが、60歳代以上の受験者も結構います。10歳代以下がいるのは驚きですが、10歳代以下でも合格は可能です。
法律を学んだことがなくても合格できるのか?
行政書士試験は、これまで法律を学んだことがない人でも合格することは可能です。
正しい勉強方法で頑張れば、受験以前の法律知識はあまり関係ありません。実際に、行政書士試験で法律を初めて学ぶ人でも合格する人は多いですからね。
ただし、間違った方向で勉強すると、何年かかっても合格できないので注意です。
行政書士試験は独学でも合格できる難易度なのか?
独学での合格も可能です。
独学の場合、使用する教材を探したり、分からない部分を調べたりと、何かと時間がかかってしまいますが、行政書士試験は独学での合格者が多い試験でもあります。
私も時間はかかりましたが、独学で合格することができました。
行政書士の資格を取得するのにあたって、時間はかかってもいいが費用はかけたくないという方には独学はおすすめです。
独学で合格できる自信がない場合は?
資格の予備校を利用しましょう。
使用する教材を探したり、分からないことを調べたりする時間が節約できますので、費用はかかりますが短期間での合格が可能です。
独学の場合、予備校のように分からないことを気軽に聞ける講師がいないので、調べるのに本当に時間がかかります。私は、何時間調べても分からない・・・ということが何度もあり挫折しそうになったこともあります。
自分の性格や環境に合わせて独学か予備校かを選ぶことになりますが、費用があるなら予備校を利用したほうがストレスなく勉強ができます。私のまわりの行政書士は、独学と予備校利用が半々くらいでした。
ちなみに、独学でも予備校でも合格すれば一緒です。開業後も「独学で行政書士試験に合格したから優秀」などと評価されることもありません。なので、勉強方法にこだわる必要はないです。
それよりも、行政書士は試験合格のための知識が実務であまり役に立たないので、試験に合格した後の方が大変です。今度は実務の勉強をしなければなりませんからね。なので、早く取得できる方法を選ぶのがおすすめです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。