コロナ禍の影響で仕事をなくした人が多くいたこともあり、雇われるのではなく、自分で独立開業してお金を稼ぐことができる行政書士という資格への関心が高まりました。
現在も多くの人が、この行政書士の資格取得を目指して勉強をしています。
今回の記事では「行政書士は食いっぱぐれない資格なのか?」という質問について解説します。
この職業の需要や将来性についても掘り下げていきますので、ぜひ読んでみてください。参考になれば幸いです。
行政書士は食いっぱぐれない資格なのか?
行政書士の資格を取得したら食いっぱぐれないと言われています。
その理由は次のとおりです。
- 業務範囲が広い
- 需要が高い
- 柔軟な働き方ができる
- 継続的な収入が得られる
順番に説明します。
業務範囲が広い
行政書士は業務範囲が広いという特徴があります。遺言・相続、建設業許可、農地転用、
会社設立、産業廃棄物許可、風俗営業許可など、ここに書ききれないくらい、たくさんあります。
近年は、取扱業務を絞る人が多いですが、基本的にどの業務を取り扱うかは本人の自由です。多様なニーズに応えることができます。
例えば「農地転用」を専門に行政書士事務所を運営していた人が、農地転用の需要がないと判断すれば、行政書士の肩書きはそのままに他の業務へ専門を変更することが可能です。複数の業務を組み合わせるのも自由です。
また、行政書士は法改正などによって新しい業務が増えるので、そういった新しい業務に挑戦し続けても仕事がなくなることはありません。
需要が高い
行政書士は行政手続きを主な業務にしていますが、その手続きには法律の解釈や手続きの方法の理解など様々な知識が必要になります。
なので、一般の人の中には、次のような理由で、行政書士を必要とする人がでてきます。
- 手続きのやり方が分からない
- 調べるのがが面倒くさい
- 忙しくて時間がない
なので、行政書士の需要は高いです。また、行政手続きには、どうしても複雑になってしまうものもあります。
そういった手続きがある限り、行政書士の仕事は常に存在して、需要がなくなるといったことはありません。
柔軟な働き方ができる
行政書士は独立開業型の資格と言われています。自営業(個人事業主)として開業する人が多く、どのように運営するかは本人の自由です。
なので、本業として行政書士業を営む人はもちろん、サラリーマンをしながら副業として行政書士業を営んでいる人もいます。
自分の置かれている環境や自分のペースで仕事をすることができるので、行政書士は柔軟な働き方ができます。
状況に応じて働き方を変えることができるので、食いっぱぐれることはないでしょう。ちなみに、子育てをしながら自宅で行政書士業を営む人も珍しくありません。
継続的な収入が得られる
行政書士は単発業務が多いと言われていますが、努力と工夫次第では継続して仕事を得ることができます。なので、当然収入も安定します。
高単価の業務やリピート顧客の多い業務を専門にして事務所を運営すれば、満足のいく利益を得ることも可能です。
ちなみに、継続的に収入を得るには、様々な人との信頼関係を築くことが必要です。行政書士の資格で開業して、信頼を積み上げていけば食いっぱくれる心配はなくなります。
行政書士の今後の需要と将来性
行政書士の需要は、次のような理由から高まっています。
- 法律や行政手続きが複雑になっている
- 日本で暮らす外国人が増えている
- デジタル化が進展している
順番に説明します。
法律や行政手続きが複雑になっている
日本の法律や行政手続きは複雑化しています。専門知識がないと手続きを行うのは難しくなっています。
なので、個人や法人は、自分の代わりに手続きを行う専門家の存在が必要です。
行政書士は、こうしたニーズに応えることができる専門家です。国から認められている資格なので「信用」もできます。
日本で暮らす外国人が増えている
近年、日本で暮らす外国人は増えています。それに伴い日本で暮らすための行政手続きも必要になります。
行政書士は、登録後に研修を受けて、効果測定に合格すれば「申請取次行政書士」として入管業務ができるようになります。ビザ申請などが必要な人のニーズに応えることができます。
また、最近は日本でビジネスをする外国人も増えています。そういった人にとってビジネスのための行政手続きは難しく専門家が必要になります。行政書士は、行政手続きのプロとして、そういった期待に応えることができます。
デジタル化が進展している
最近は、オンラインでの申請や手続きが一般的になっています。ひと昔前と比較すると、デジタル化の進展は目を見張るものがあります。
行政書士は、行政手続きの専門家として、そういった知識も求められます。
最新のIT技術の活用は、お客さんの利益になるだけでなく、行政書士の業務の効率化にもつながります。
デジタル化の進展は、日本国民の誰もがついて行けるわけではありません。今後、デジタル化が進むことで行政書士の需要が高くなることが予想されます。
まとめ
今回は「行政書士は食いっぱぐれない資格なのか?」という質問について解説しました。
食いっぱくれない理由としては次の通りです。
- 業務範囲が広い
- 需要が高い
- 柔軟な働き方ができる
- 継続的な収入が得られる
また、行政書士の今後の需要と将来性については、次のような理由から高まることが期待されます。
- 法律や行政手続きが複雑になっている
- 日本で暮らす外国人が増えている
- デジタル化が進展している
これから、行政書士の資格はますます注目されます。行政書士を目指す人は、自信をもって挑戦して欲しいと思います。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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