今回は、行政書士の「開業資金」についての記事です。
- 行政書士の開業資金が足りない場合は?
- 開業資金を融資してもらうことは可能なのか?
という質問について、開業した経験から解説します。
開業資金が足りない人の参考になれば幸いです。
行政書士の開業資金が足りない場合は?
「開業資金は自分の貯金を使う」という人がほとんどだと思いますが、足りない場合は「借りる」という手段もあります。
借りやすいのは「家族」ですよね。友人からという方法もあるかもしれませんが、一番融通のきく家族から借りるのが無難だと思います。
行政書士の資格で開業した後に、収入が安定してから返すことを約束してから借りれば、開業資金のために働くことなくすぐに開業することができます。
日本政策金融公庫の融資
行政書士の資格で開業する場合、家族や友人からだけでなく、日本政策金融公庫などの金融機関から融資を受けることも可能です。
日本政策金融公庫は、金利も低いので借りやすいという特徴があります。借金をして開業をすることになりますが、借金することは悪いことではありません。
しっかりと返済すれば問題ありませんし、今後、行政書士として会社設立などの業務を扱っていく予定であれば、むしろいい経験になります。自分が借金をして事業をすることで、お客さんに対しても説得力ある説明ができますから。
借金することに不安を感じる人も少なくないと思いますが、開業資金が足りない場合には検討してみましょう。
行政書士の開業資金の使い道
行政書士の資格で開業する場合、開業資金は次のような用途で使います。
- 行政書士登録費用
- 行政書士会会費・支部会費
- 事務所の賃借料、水道光熱費
- パソコン、プリンター、FAX
- 机、椅子、本棚、鍵付き書棚
- 自動車・自転車
- 名刺、封筒
- 書籍、専門書
- セミナー参加費
- ホームページ
- 研修費(行政書士会)
- 交際費(懇親会など)
- その他、事務用品など
会費や事務所の維持費などは、開業以降、毎月必要になります。
研修費や交際費などは、必要に応じて必要になります。
新しく購入しなくてもOK
開業するのにあたって必要なものは、すべてを新しく購入する必要はありません。開業前から使っていたものを仕事用として使うこともできます。
開業資金に余裕があるなら別ですが、開業資金はできるだけ節約しながら使うようにしないと、すぐに無くなってしまいます。
なので、最初は開業前から使っていたものを使い、収入が安定してから仕事用に買いなおすという方法がおすすめです。
私は、パソコンや自動車、机、椅子などは、開業前から使っていたものを使い、収入が安定した頃に仕事内容に合わせたものを購入するようにしていました。
必要なものは徐々に揃えていく
開業にあたって必要なものは、一気に揃える必要はありません。どの業務を取り扱うかによって必要なものも違ってきますから、ある程度、行政書士としての方向性が決まってから、徐々に揃えていったほうがいいです。
必要なものに優先順位をつけて、報酬が入るごとに購入していくと失敗しません。
ちなみに、行政書士業務をするのにあたって、必要かどうかの判断ができないときは、先輩行政書士に相談するのがおすすめです。
私も開業した頃に、よく相談していました。
特に高額なものを購入するときに相談していたため、出費が抑えられました。
【開業資金の節約】自宅兼事務所での開業がおすすめ
開業資金の使い道で大きく差がでるのは「事務所」とどうするかです。
- 自宅兼事務所にするのか?
- それとも、自宅とは別に事務所を借りるのか?
おすすめは、自宅兼事務所です。
賃借料、敷金、礼金、水道光熱費など、だいぶ多くの費用が節約できます。
私が開業したときの事務所
私も開業した頃は「自宅兼事務所」でした。
自宅とは別に事務所を借りることもできましたが、行政書士としての収入もない状態ですからね。怖くて借りられませんでした。いつ収入が入ってくるか分からないなら、出費はできる限り抑えるのが正解です。
ちなみに、自宅兼事務所だと、お客さんを呼びづらいですよね。そういったときは、事務所の近くに、お客さんとゆっくり話ができる場所がないか探してみましょう。事前に探しておくと困りません。
ほとんどのお客さんは訪問を了承してくれますが、たまに自宅では話せないのでこちらの事務所に来たいという方もいます。そうしたときに利用できるので便利です。
私は近所の雰囲気の良い喫茶店を利用していました。適度に混んでなくて、適度に静かなので、とても便利でした。地域にもよりますが、こうした場所は探してみると意外と見つかるので、最初からないと決めつけないで探してみましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。