行政書士は大したことないのない資格?【批判が多い理由】

行政書士開業
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行政書士は、許認可などの行政手続きの専門家です。昔とくらべて広く認知されるようになりました。

しかし、ネットで行政書士を検索すると、この資格に対する批判をよく目にします。中には、行政書士は大したことがない資格と書かれていることもあります。

果たして、行政書士は本当に「大したことのない資格」なのでしょうか。それとも、高い専門性を持つ資格なのでしょうか。

今回は「行政書士は大したことのない資格なのか?」という質問について解説します。批判が多い理由や行政書士資格の価値について考えていきたいと思います。

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行政書士の役割について

行政書士の主な業務は、依頼を受けて官公署に提出する書類を作成したり、手続きを代行したり、それらの相談に乗ったりすることです。

例えば、建設業の許可を取得したいという顧客から依頼があれば、許可が取得できるか相談に乗って、必要書類を作成して、添付書類を収集して、官公署の窓口に書類を提出して許可を取得するといった感じです。

行政書士は業務範囲が広いので、様々な分野でこうした手続きをすることで活躍しています。

このような手続きは、ただ書類を作成するだけでなく、複雑な法律や制度、規則が関係しているため、様々な専門的な知識が必要になります。

批判の一因

こうした感じで行政書士の役割を文章にしてみると、素晴らしい資格と評価を受けてもおかしくはないと思います。

しかし、弁護士や司法書士などの他士業と比較され軽視されることがあります。

弁護士や司法書士と比べて簡単に資格が取得できる。また、それらの資格と比較して法律的な知識が乏しい、実務として重要ではない、などと言った感じです。

こうしたことが批判の一因となっています。
次の章で詳しく説明します。

行政書士は大したことないのない資格なのか?

次のような理由から、行政書士の資格に批判が多かったり、一部の人たちに軽視されることがあります。その結果、行政書士は大したことのない資格と思われているようです。

  • 簡単な試験だと思われがち
  • 専門性が理解されていない
  • 質の悪いサービスの提供

順番に説明します。

簡単な試験だと思われがち

行政書士試験の合格率は、毎年10%前後です。単純に数字だけを見ると、100人受験して90人も不合格となるわけですから難しい試験だと言えます。

しかし、同じ法律系国家試験である弁護士や司法書士は、行政書士試験よりも合格率が低く、試験範囲も広いため、比較すると行政書士は「簡単な試験」という印象を与えてしまいます。

こうした点から一部の人たちに軽視される原因になっています。
行政書士試験は簡単なのか?【独学合格した経験から解説します】

専門性が理解されていない

行政書士は業務範囲が広いといった特徴があります。それぞれの業務について、依頼を受けて書類を作成して申請をするわけですが、こうした作業に必要になる知識や経験などの専門性が十分に理解されていないことがあります。

「誰でも簡単に手続きできるものを、高い報酬をもらってやっている」という見方をする人もいます。

そう思われては、軽視する人が増えますよね。実際は、複雑な手続きをするために、法律や制度を理解する必要があり、高い専門性が求められます。

こうしたことを認識していない人がいるため、行政書士が大したことがないと思われる理由のひとつになっています。

質の悪いサービスの提供

行政書士の数は増えています。地域によっては飽和状態で競争が激化しています。人によっては、依頼が少なく経営が難しくなっている人もいます。

行政書士は自営業(個人事業主)として開業する人が多く、行政書士としてどのように活動するかは「その人の能力」によるところが大きいです。

様々な人がいますので、その結果、質の悪いサービスが提供される場合もあります。

問題のあるサービスは注目されるので、行政書士の印象を変えてしまいます。それが行政書士全体の評価を下げることに繋がります。

行政書士に未来はあるの?

ここまで説明してきたように、行政書士は一部の人たちから軽視されているのも事実です。しかし、行政書士はそれでも未来がある資格です。

取得すれば人生が変わります。最近は、行政手続きの複雑化や少子高齢化などの影響で、行政書士の需要は高まっています。

行政書士は新しい法律や制度が誕生することにより、ビジネスチャンスも多数存在します。特定の分野に特化して専門性を高めれば、その分野でのプロとして信頼を集めることも可能です。

まとめ

今回は「行政書士は大したことないのない資格?」という質問について解説しました。

「資格」は、難易度などが注目されがちですが、大切なのは、社会にとってどのような役割を果たせるかです。

行政書士の誰もが、適切なスキルを身につけて専門性を高めていけば、大したことのない資格と評価する人はいなくないります。

どの職業でも批判はあると思いますが、それを乗り越えて前向きに挑戦していくことが大切です。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。