今回は、行政書士の「資格」についての記事です。
- 行政書士の資格はコスパがいいのか?
- コスパの悪い資格は?
という質問について答えます。
コスパのいい資格を探している方や、コスパの悪い資格には挑戦したくないという方も、ぜひ読んでみてください。
行政書士の資格はコスパがいいのか?
私自身が行政書士だということを抜きにしても、行政書士の資格はコスパがいい資格だと思います。
理由としては、試験の難易度の割にできることが多いからです。
ネットで行政書士事務所を検索してみてください。いろいろな事務所が検索結果に表示されると思います。その検索結果をよく見てみると取扱業務がバラバラですよね。行政書士は業務範囲が広いので、同じ行政書士という資格を使っていてもメインにしている業務はそれぞれ違いがあります。
行政書士は、法律系国家資格の登竜門と言われています。十分に難しい試験ですが、他士業の試験と比較すると難易度はそれほど高くありません。
にもかかわらず、独占業務があり、業務範囲が広いというのは魅力的です。ちなみに行政書士が扱える書類は1万種類以上と言われています。
コスパのいい資格を探して挑戦したいと思っているなら行政書士の資格はおすすめです。
社会保険労務士もおすすめ
行政書士以外のコスパのいい資格としては「社会保険労務士(社労士)」があります。
社会保険労務士は「社会保険」や「労務管理」を専門とする資格ですが、試験の難易度は行政書士と大差がありません。また、行政書士と同じように社労士にも独占業務があるので独立開業しやすい資格です。
行政書士とのダブルライセンスもしやすい資格でもあるので、両方とも取得すると他の行政書士事務所との差別化ができます。
実際に、行政書士と社労士のダブルライセンスで開業する人も多いです。そういった事務所のホームページを見れば、差別化によってどういった利益の上げ方をしているのか分かると思います。
行政書士試験の難易度
行政書士試験の難易度は、他の士業と比較するとそれほど高くないですが「十分に難しい試験」です。
合格率は、毎年10%前後です。
取得には「600~1,000時間」の勉強が必要だと言われています。
これだけ見ても、しっかりと本腰を入れて勉強しないと合格できないことが分かると思います。
コスパの悪い資格は?
次のような資格はコスパが悪いです。
- 弁護士(司法試験)
- 司法書士
- 公認会計士
- 不動産鑑定士
コスパの悪い理由は、単純に「難易度が高い」からです。
どうしても、その資格を取得しないと、やりたい仕事ができないというなら別ですが、「独立開業したい」「資格業で稼ぎたい」といった目的で資格取得を目指すなら、選ばないほうがいい資格です。
「カッコいい」「自慢したい」などの理由で、上記の資格取得を目指すと、人生の大半を勉強に費やすことになる可能性があるので注意です。それでも取得できればいいですが、そこまで勉強しても資格を取得できないという人が世の中にはゴロゴロいます。
私の知り合いにも、司法書士試験に挑戦し続けている人がいますが、かれこれ10年以上受験して現在も合格していません。
資格が取得できれば稼げる?
上記の資格は、コスパが悪いだけであって、資格としては社会的地位のある立派なものです。取得できれば、かなりの見返りが期待できます。
そう思って挑戦し続ける人が多いわけですが、取得できなければ全てが無駄になるとは言いませんが、大半は無駄になるのである意味危険です。
中途半端な気持ちで挑戦するのは、おすすめできません。
試験の難易度が高いほど稼げるのか?
試験の「難易度」と「収入」は別の話です。
必ずしも試験の難易度の高い資格が稼げるとは限りません。
難易度の高い資格は、ある程度稼ぎやすいというのはあると思いますが、そうは言っても「その人の能力」によるところが大きいです。
信じられないかもしれませんが、法律系国家資格の最難関である弁護士の資格を取得して年収が「500万円」という人もいれば、それより格段に難易度が低い行政書士の資格を取得して年収「1,000万円」という人もいます。
取得する資格は仕事内容で選ぶ
「稼ぎたい」を理由に、難易度が高い資格を目指すというのは、かなり間違った考え方なので修正する必要があります。そんな選び方をするよりも、仕事内容に興味がもてる資格の取得を目指したほうが、将来的に多くの収入が得られると思います。
私は行政書士として活動している中で多くの士業と知り合ってきましたが、やはり取得資格に関係なく「その仕事が好きだ」という人が一番稼いでいるように思います。
仕事が好きなので、行動力もありますし、多少困難なことがあっても前向きに乗り越えていきます。取得する資格は難易度よりも仕事内容で選びましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。