今回は、行政書士の「知名度」に関する記事です。
- 知名度のある資格のメリットは?
- 行政書士の仕事内容は知られている?
という質問について解説します。
【行政書士】知名度のある資格のメリットは?
最初からある程度の「信用」があることです。
初対面でも、行政書士と名乗ればある程度の信用をしてくれる人が多くいます。それは、行政書士という資格が法律系の国家資格だと知っている人が多いからです。
世の中には様々な資格があります。
中には、聞いたことのない資格もたくさんあると思います。
知名度のない資格には、この信用はありません。おそらく資格名を言っても「そんな資格があるんだ?」くらいのリアクションで終わりだと思います。
知名度のある資格は、知名度があるというだけで、知名度のない資格よりも信用という点で価値があると言えます。
ちなみに、私は行政書士を長年やっていますが、挨拶をして、行政書士という資格を初めて聞きましたという人には会ったことがないです。
行政書士を勘違いしている人もいる
その昔、テレビで「カバチタレ!」という、行政書士を主人公にしたドラマが放送されていました。人気の俳優が主役を務めたこともあり話題となりました。
このテレビドラマのおかげて、行政書士の知名度があがったので、行政書士として生活している私としてはとても嬉しく思っていますが・・・
このテレビドラマの影響で、行政書士の資格を勘違いする人も増えました。
それは、ドラマを面白くするために、主人公である行政書士が、法律知識を持って悪人を成敗する正義の味方のように描かれたからです。
実際の行政書士は?
実際の行政書士は、テレビドラマのような派手なものではなく、かなり地味な仕事です。
- 相談にのる
- 打合せをする
- 申請書類を作成する
- 官公署に申請に行く
このどれかをやっている日が多いです。
悪徳弁護士と戦ったこともないですし、そんな行政書士はまわりにもいません。
お客さんが行政書士というものを勘違いしているなら、最初にしっかりと説明して考えを修正してあげる必要があります。
資格の知名度は重要
少し話がそれましたが、資格の知名度の話に戻します。
取得する資格を選ぶときに「その資格の知名度を気にしたほうがいいのか?」という質問をされたことがあります。
私は、気にしたほうがいいと思っています。
行政書士は、国から認められた資格で試験も難しいです。
この資格を持っているだけで、社会的地位や信用が得られます。
自分がやりたいことに、その資格が必要というなら知名度は関係ないですが、将来に向けて役立つ資格を取得したいという動機であるなら知名度は気にしたほうがいいです。
行政書士の仕事内容は知られていない
知名度のある行政書士という資格ですが、その仕事内容に関しては、知っている人が少ないのが現状です。
行政書士は業務範囲が広いですからね。
同じ行政書士でも、取扱業務は様々です。
士業同士は、そのあたりの区切りをしっかりと理解していますが、あまり関わらない人にとっては、行政書士の仕事内容は分かりにくいです。
ネットで、行政書士事務所を検索してみてくだいさい。様々な「〇〇専門行政書士」がいるのが分かると思います。それも、1種類や2種類ではないですからね。
行政書士は、何をする資格なのか分からなくて当然だと思います。
行政書士の仕事内容をアピールする必要がある
こうした理由から行政書士の仕事内容は、あまり知られていません。
なので、営業活動をするには「仕事内容」をアピールする必要があります。そうしないと、仕事の依頼をしてもらえないですからね。
挨拶をするときに「行政書士」ということを覚えてもらうのと同時に、「何ができるのか?」を知ってもらうために「取扱業務」についても説明する必要があります。
そうすることで、行政書士の知名度を活かした営業活動ができます。
行政書士の仕事内容を覚えてもらうには?
次のことが必要です。
- 名刺に取扱業務を記載する
- 定期的に顧客とコミュニケーションをとる
順番に説明します。
名刺に取扱業務を記載する
まず、名刺ですが、住所や連絡先など必要最低限のことしか書いていない行政書士も多いですが、取扱業務も記載するべきです。
行政書士だということを知ってもらうだけでは、結局、何ができる人なのかが分からないので意味がないですから。
定期的に顧客とコミュニケーションをとる
次に、定期的に顧客とコミュニケーションをとることも大切です。顧客は、定期的に名刺なんて読み返しませんし、記載してある内容も忘れます。
なので、定期的に顧客とコミュニケーションをとって、会話の中でさりげなく仕事の内容をアピールすることが大切です。それを、繰り返すうちに覚えてもらえます。
「〇〇さん=行政書士=相続・遺言」
「〇〇さん=行政書士=車庫証明」
といった感じで覚えてもらえれば、相続や遺言について相談したいときや、車庫証明をとりたいときに思い出してもらえます。
こうした営業活動は、行政書士の仕事内容を広く知ってもらうことができるので、行政書士業界全体にとっても良い効果が期待できます。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。