今回は、行政書士試験についての記事です。
- 行政書士試験は法律初心者でも合格できるのか?
- どういった方法で勉強すればいいのか?
という疑問について、合格した経験から解説します。
行政書士試験を受験するのにあたって、初めて法律を学ぶ初心者向けの記事です。
勉強をする際の参考になれば幸いです。
行政書士試験は法律初心者でも合格できるのか?
正しい方法で勉強をすれば、法律を初めて学ぶ初心者でも行政書士試験に合格することは可能です。
行政書士試験は毎年10%前後の合格率です。
合格率だけ見ると、法律初心者では合格できないような感じがしますが、実際はそこまで難しい試験ではありません。
よく大学の法学部や企業の法務部の人が有利だとか、そういった人でないと受からないとか心配する人がいますが、法律初心者で合格する人もたくさんいます。
法律を初めて学ぶ人でも、取得しやすい資格と言えますので安心してください。
勉強時間の確保
とはいえ、法律初心者が、法学部や法務部の人とまったく同じ時間勉強して合格できるというわけではありません。
法学部や法務部の人は、法律の基礎学力が高いです。
なので、法律を初めて学ぶ人は、その差を埋める勉強をする必要があります。
重要になってくるのは、勉強時間の確保です。
基礎学力が足りないぶん、多くの時間を勉強する必要がありますからね。
法律初心者でも「独学」で合格できるのか?
無理ではないと思います。
行政書士試験に法律初心者で合格する話もよく聞きますから。
ただし、大変ではあります。
私は、行政書士試験に合格する前に宅地建物取引士を取得していたので、法律初心者ではありませんでしたが、それでも行政書士試験の勉強は大変でした。
できれば法律初心者の人は、費用はかかりますが、この記事の後半で説明する「資格の予備校」を利用するのがおすすめです。
法律初心者向けのおすすめの勉強法
次のとおり。
- 試験の分析
- 教材選び
- 学習計画
- 繰り返す
順番に説明します。
試験の分析
まずは、どういった試験なのか行政書士試験を分析しましょう。
いきなり教材を購入して勉強を開始しても効率が悪いだけです。
少なくとも次のことは確認が必要です。
- 出題傾向
- 出題形式
- 需要科目
- 配点
こうしたことを知っているかいないかで、勉強のやり方はまったく違ったものになってきます。
また、ネットで検索すると、行政書士試験にまつわるいろいろな情報を入手することができます。
できれば、行政書士試験の勉強を始める前に、1日使って情報収集するのをおすすめします。
最近では、行政書士試験の概要について詳しく解説した書籍も販売されていますので、そういったものも参考にしてみてください。
教材選び
次に「教材選び」です。
少なくとも基本テキスト、過去問、六法は必要です。
書店に行くと分かりますが、行政書士試験の教材は充実しています。おそらく何を買っていいのか悩むと思います。
おすすめは、次のものです。
- 大手の予備校が出版しているもの
- 自分が読みやすいと思うもの
この2つを満たしているものであれば、どれを買っても問題ないと思います。
やってはいけないのが、教材の中身を見ないでネットで購入することです。どんなに口コミがいい教材でも、自分に合っているとは限りませんからね。
これから先、長く読むことになる教材が、自分に合っていないものだと、ストレスで勉強が嫌になってしまうので注意です。
必ず書店に行って、教材を手に取り内容を確認してから購入しましょう。
学習計画
行政書士試験の勉強は長い期間に及ぶので、学習計画を立てるのがおすすめです。
何となくで勉強を進めていると、試験勉強が間に合わないこともあります。
勉強が間に合わず、勉強不足の状態で受験する人が多いので注意です。そんな状態で合格できるほど行政書士試験は甘くないですからね。
学習計画を立てるときは、自分が1日にどのくらい勉強時間を確保できるのかを確認して、無理のない余裕を持った計画を立てるようにしましょう。
繰り返す
法律の勉強では「繰り返す」ことが重要です。
まず、購入した基本テキストを1回読みます。多少分からないところがあっても、試験範囲全体を把握するために最後まで読みます。
2回目からは、過去問と六法を使います。
科目ごとに『基本テキスト⇒過去問⇒六法』を繰り返します。
最後の科目までやったら、また最初から繰り返していきます。
とにかく「繰り返す」ということが重要です。
繰り返すことで、徐々に知識が頭に入っていきます。
法律初心者が勉強でやってはいけないこと
次の2つです。
- 教材を増やす
- 満点を目指す
ある程度、行政書士試験の勉強が進むと、別の教材が気になることがあります。
できる限り教材は増やさないようにしましょう。
理由は、覚えにくくなるからです。
同じ個所の説明でも、人によって解説の仕方が違います。
解説の仕方が変わると、記憶が曖昧になるので勉強の効率が下がります。
それと、満点を目指すのもやめましょう。
行政書士の試験範囲は広いです。
満点を目指して、試験範囲を隅々まで勉強していたら時間が足りなくなります。
行政書士試験は6割正解すれば合格できますので、配点の高い科目以外は、どの程度まで深く勉強するかを決める必要があります。
法律初心者は「資格の予備校」がおすすめ
資格の予備校は、行政書士試験の合格に必要な「教材」や「学習スケジュール」を準備してくれます。
なので、独学のように
- どの教材を買っていいか分からない
- どういったスケジュールで勉強を進めていいのか分からない
などと、悩む必要がなくなります。
実際に多くの行政書士試験合格者を輩出している実績がありますので、安心してまかせることができます。時間の節約にもなりますので、法律初心者におすすめです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。