今回は、行政書士の「補助者」に関する記事です。
- 行政書士補助者とは?
- 補助者証の有効期間はどのくらい?
- 行政書士補助者の求人の現状は?
という質問について解説します。
行政書士補助者に興味のある方の参考になれば幸いです。
行政書士補助者とは?
行政書士補助者とは、行政書士のサポートを行うアシスタントのことを言います。
行政書士は依頼された内容に従い様々な書類を作成しますよね。
補助者は、そういった書類作成のサポートはもちろん、その他の事務処理、顧客対応など業務の全般を補助する存在です。
どの業務を担当するかは、事務所によって違いがあります。
行政書士補助者になるのに資格は必要?
行政書士補助者になるには、何か特別な資格を取得する必要はありません。
行政書士になるには、試験に合格して資格を取得する必要がありますが、行政書士補助者にはそういったものはありません。
行政書士の資格を持っているかどうかに関わらず、補助者の仕事をすることができます。
ただし、補助者として行政書士会への登録は必要です。
行政書士が、補助者登録を申請します。補助者になりたいからといって、その者が勝手に登録を申請することはできませんので注意です。
行政書士登録と同様に、補助者にも欠格事由がある点も注意です。該当すれば補助者として登録することはできません。
行政書士補助者には決定権がない
行政書士補助者が業務を行うのにあたっては、決定権は「行政書士」にあります。
補助者が、行政書士を無視して、単独で勝手な判断をして業務を進めることはできません。
必ず、行政書士の判断に従って業務を行うことになります。あくまで補助者は行政書士のサポートをするのが仕事ですからね。
行政書士補助者の補助者証・有効期間
補助者が業務に従事するには「補助者証」が必要になります。補助者証とは、補助者登録が完了すると発行されるものです。
補助者は、その補助者証を携帯して仕事をすることになります。
こうしたルールは行政書士会で定められていて、この他にも決まりがあります。行政書士も補助者も、これらの規定を守らなければなりません。
ちなみに、「補助者証」には有効期限があります。
最初の発行から2年。それ以降5年ごとに有効期間が切れるので更新が必要となります。
行政書士補助者のバッジ
行政書士補助者にも「バッジ」があります。
行政書士バッジと同じようにコスモスの花があり、その真ん中には、行政書士が「行」と書かれているのに対して、補助者は「補」と書かれています。
バッジの色は、行政書士が「金色」なのに対して、補助者は「銀色」です。
ちなみに、現在では何とも思っていませんが、開業して間もない頃は、派手な金色より銀色のバッジのほうが目立たなくていいなと思っていました。
行政書士補助者の勤務先・勤務形態・給料
行政書士補助者の勤務先としては次のようなところがあります。
- 行政書士事務所
- 行政書士法人
勤務形態は事務所によって様々で、正社員、アルバイト、パートといったかたちです。
給料は、事務所にもよりますが、比較的安いのがほとんどです。
行政書士仲間に、補助者として実務経験を積んでから開業した人がいますが、補助者としての仕事は楽しかったものの、給料が安くて長く働くのはキツいと言っていました。
行政書士補助者はどんな人におすすめか?
次のような人におすすめです。
- 行政書士試験の合格を目指し勉強している人
- 独立開業のため、実務経験を積みたいと思っている人
こうした人は、行政書士補助者になるメリットが大きいのでおすすめです。
先ほど言ったように、行政書士補助者は比較的給料は安いです。
上記のようなメリットでもないと長く続けるのは大変かもしれません。
行政書士補助者の求人募集が少ない理由
行政書士補助者の求人募集は、地域にもよりますがほとんどないのが現状です。都心部から離れるほど、求人件数が少なくなっている感じです。
行政書士は、個人でやっている人がほとんどですからね。
次のような理由で、補助者を必要としない事務所も多いです。
- 補助者を雇うほど仕事がない
- 補助者を雇わなくても協力者がいる
- 補助者を雇うのが面倒
忙しいときはどうする?
ちなみに、私は忙しくて人手が必要なときには「身内」や「行政書士仲間」を頼ります。
行政書士には守秘義務がありますので、身内に手伝ってもらえる業務は限られていますが、雑用を手伝ってもらえるだけでも十分に助かります。
また、依頼が重なってしまい、受任できる依頼の限界を超えてしまった場合は、普段仲良くしている行政書士仲間を頼ります。
行政書士補助者の求人募集はどこにある?
行政書士補助者の求人は少ないのが現状ですが、稀に求人募集はあります。
どうしてもという人は、次のようなところを探してみましょう。
こまめにチェックしていると見つかります。
- 求人サイト・求人雑誌
- 行政書士事務所のホームページ
- 職安(公共職業安定所)
私も行政書士の資格で開業する前に、実務経験が欲しくて補助者の求人を探していました。
そのときの経験からすると、最後の職安がおすすめです。
地域にもよると思いますが、行政書士補助者の求人が一番多くありました。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。