今回は、行政書士試験についての記事です。
行政書士の試験合格がすごいと言われている理由について、開業した経験から解説します。
この記事を読めば、行政書士試験に合格することがすごいことなのかが分かります。
行政書士の試験合格がすごいと言われている理由
次のとおり。
- 合格率10%前後の試験
- 独立できる国家資格
- 法律知識を身につけている
順番に解説します。
合格率10%前後の試験
行政書士試験の合格率は毎年10%前後です。
なので、取得するまでに、何年もかかる人が多くいます。
また、資格取得に必要な勉強時間も「600時間〜1,000時間」かかる試験と言われています。
こういった試験なので、合格すればすごいと評価されます。
独立できる国家資格
行政書士は、独立開業できる資格です。
独立開業すれば、頑張りしだいで、いくらでも自分でお金を稼ぐことができます。
また、行政書士には「独占業務」があります。
独占業務とは、特定の資格を持つ者だけが行うことができる業務のことです。
独占業務のある国家資格なのですから、取得できればすごいと評価されます。
法律知識を身につけている
行政書士は、法律系国家資格です。
その試験に合格するということは、幅広い法律知識を身につけているということになります。
また、社会的評価も高く、一般的に難関資格というイメージがあります。
その試験に合格すれば、周りからの目も変わりすごいと評価されます。
行政書士は簡単な試験だから合格してもすごくはない
ネットでは、こんなことを書かれることもあります。
ただ実際は、上記で説明したように十分難しい試験です。
なぜ簡単な試験だと言われているのか?
理由としては、次のとおり。
- 他士業の試験との比較
- 誰でも受験できる試験
- 法律系資格の登竜門
行政書士試験は、他士業の試験と比較すると、難易度が低いので簡単だと言われることがあります。
また、行政書士試験は、受験資格がなく誰でも受験できる試験で、法律系国家資格の登竜門とも言われているので簡単だと言われることがあります。
行政書士試験の偏差値と合格基準
行政書士試験が難しいことを表す目安として「大学入試の偏差値」で表されることがあります。
その場合、行政書士試験の偏差値は「60前後」と言われています。
難関大学くらいの偏差値があるので、簡単な試験でないことが分かります。
行政書士試験の合格基準
参考までに、行政書士の合格基準をご紹介します。
行政書士は、絶対評価の試験で足切りがあります。
合格基準は次のとおり。
- 法令等科目で122点以上
- 基礎知識科目で24点以上
- 全体で180点以上
実際に、試験を受けると分かりますが想像以上に合格は大変です。
行政書士試験は独学でも合格できるのか?
行政書士試験は、独学での合格も可能です。
市販されている書籍で、合格できるだけの知識を身につけることができるからです。
私も独学で行政書士試験に合格しています。
独学で行政書士試験合格を目指すにあたって「大変だった点」や「勉強のコツ」などを、私の経験からご紹介します。
独学で大変だった点
次の2つです。
- 教材を探す
- 質問できない
順番に説明します。
教材を探す
独学の場合、使用する教材も自分で探さなければなりません。
市販されている教材で合格に必要な知識は手に入れることができるのですが、たくさんの教材が販売されていて、どの教材を使えばいいか悩みます。
私が最終的に使用した教材は、
- 基本テキスト
- 過去問題集
- 六法
- 判例集
- 予想問題集
この5つでしたが、不合格だった年と合格した年で使用したものが違いますし、判例集と予想問題集は途中で追加しました。
変更する際は、かなり時間をかけて悩んでいます。
質問できない
行政書士試験の勉強をしていると、絶対に「分からない点」が出てきます。独学だと、質問をすることができないので、解決するまで時間がかかります。
中には、いくら調べても分からないこともあり苦労しました。
行政書士試験は、法律を初めて学ぶ人でも独学で合格することはできますが、分からないところが出てくるととにかく解決するまでに時間がかかります。
この点においては「資格の予備校」は助かります。分からないことを講師に質問すれば答えてくれる訳ですから。費用はかかりますが、確実に時間の節約になります。
勉強のコツ
行政書士試験は問題によって配点が違います。
なので、試験勉強をする際も、その配点を意識する必要があります。
配点の高い科目は「民法」と「行政法」です。
優先的に勉強を開始して、試験日までには完璧を目指します。
私の場合は、毎日の学習スケジュールの中に必ず民法と行政法が入っていました。
- 民法+行政法
- 民法+憲法
- 民法+基礎法学
- 行政法+憲法
- 行政法+基礎知識
- 行政法+商法
といった感じです。
民法と行政法は、完璧を目指すと言ったものの、どこまで勉強したら完璧というものではありません。余裕があるなら判例集を購入して勉強範囲を広げても損はないです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。