行政書士の資格をとってどうする?資格取得後のことを考えていますか?

行政書士開業
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行政書士の資格を取得するための試験は毎年1回実施されます。この試験に合格して行政書士登録をすれば、法律や制度に関する知識に基づいて、依頼人の代わりに行政手続きを行う行政書士として活動することが可能になります。

しかし、行政書士の業務範囲が広いせいか、この資格を取得した後、具体的にどのように行政書士の資格を使うのかを考えていない人が多くいます。

この記事を読んでいる方は、行政書士の受験生が多いかと思いますが、資格取得後のことを具体的に考えていますか?

この記事では「行政書士の資格をとってどうするのか?」という質問について、行政書士の資格で開業した経験から解説します。

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行政書士の資格をとってどうする?

次のような選択肢があります。

  • 行政書士として独立開業する
  • 行政書士の資格を使って就職をする
  • その他の行政書士資格の使い道

順番に説明します。

行政書士として独立開業する

行政書士の資格を取得した後、多くの人が選ぶのが「行政書士として独立開業する」です。

開業すれば、行政書士は業務範囲が広いので、依頼人のニーズに合わせた様々なサービスを提供することができます。

例えば、遺言・相続業務、建設業許可業務、会社設立業務、入管業務などです。行政書士が扱うことができる書類は1万種類とも言われています。

独立開業することで、これらのサービスを提供するための自分の事務所を持ち、自由に運営しお金を稼いでいくことが可能です。

地域に密着して、その地域に住む人の信頼を得ることができれば、満足のいく収入を得ることもできます。

行政書士の資格を使って就職をする

行政書士の資格は、就職や転職にも使うことができます。

行政書士資格を取得していることが有利となる就職先としては、一般企業の法務部や総務部、行政書士事務所、弁護士や司法書士、税理士、土地家屋調査士、社会保険労務士などの他士業の事務所があります。

そういったところでは、行政書士の資格を評価してもらえます。ただし、地域にもよりますが、求人募集の件数は少ないのが現状です。

私も行政書士として開業する前に、行政書士の資格を使って転職活動をしていたときがありました。行政書士として実務経験を積みたかったのと、開業資金を貯めるためです。

私の住んでいる地域は、それほど都心から離れていませんでしたが、月に1〜2件程度しか行政書士に関係する求人はありませんでした。

行政書士は独立開業型の資格と言われています。もし就職や転職を有利にするために行政書士の資格取得を考えているのであれば、他の資格にしたほうがいいのかもしれません。

その他の行政書士資格の使い道

行政書士は、行政書士としての業務のほかにも、様々なことに使えます。

例えば、行政書士や法律に関連する本を執筆したり、コンサルティング業務をしたり、資格の予備校などで講師をするなどです。

実際に王道と言われる行政書士業務をやらないで、こうした業務を中心に活動している行政書士も珍しくもありません。

私のまわりだけかもしれませんが、最近、予備校で行政書士講座の講師をしているという知り合いが増えました。

こうした行政書士の資格の使い方もありますので、資格をとってどうするのかが決まっていない人は、一度じっくりと考えてみることをおすすめします。

行政書士の資格をとった後の勉強について

現在、行政書士になることを目指して勉強している人にとっては、聞きたくない話かもしれませんが、行政書士の資格は、試験に合格するより、開業後のほうが勉強することが多いです。

行政書士は、試験に合格するために勉強した知識が、実務ではあまり役に立たないので、取扱業務によってはゼロから学ぶ必要があります。

なので、資格を取得して終わりではなく、常に専門家として実務の勉強をして、なおかつ業務に関する最新の情報を取集し把握する必要があります。

また、これらに加えて、営業やマーケティングの勉強や、他の行政書士や他士業などの専門家とのネットワーク作りにも頭を使うことになります。

開業して間もない頃は、慣れないこともあって全てが大変ですが、こうしたことを続けることで、知識が広がりますし、将来的なキャリアの選択肢を広げることにもなります

まとめ

今回は「行政書士の資格をとってどうする?」という質問について解説しました。資格取得はゴールではありません。

その後、資格をどうやって活かしていくかを考えておかないと、資格取得が意味のないものになる可能性もあります。

実際に、行政書士試験に合格することだけに集中してしまい、その後のことを考えていない人は多いです。

行政書士の資格をとって何をしたいかの目標を明確にして、資格取得後のキャリアプランはしっかりと考えるようにしましょう。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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