今回は、行政書士開業後の「資格取得」に関する記事です。
行政書士開業後に司法書士の資格を取得することはできるのか?
という疑問に答えます。
行政書士の仕事をしながら、司法書士の資格は取得できるのか知りたい方は、この記事を読んでみてください。
行政書士開業後に司法書士の資格を取得することはできるのか?
十分に可能だと思います。
行政書士として開業すれば、勤務時間や休日を自由に決めることができるので、会社に勤めているよりは、勉強時間の確保がしやすくなります。
司法書士試験の勉強をするために、勤務時間を短くしたり、休日を増やすこともできます。
司法書士と一緒に仕事ができる
行政書士の業務のひとつである「遺言・相続業務」を専門分野として開業すれば、取得予定である司法書士と一緒に仕事をする機会があります。
相続業務では、被相続人の財産に土地や建物などの不動産が含まれていることがよくあり、名義変更をするのに司法書士の協力は必要不可欠です。
司法書士がどんな仕事をしているのかを、実際に目にすれば、試験勉強のモチベーション維持にも繋がります。モチベーションが維持できるのは、資格試験の合格にとっては重要なことなので、合格する可能性が高まります。
司法書士試験の難易度
司法書士試験の難易度は、毎年「4〜5%」前後です。法律系国家資格の中でも難易度は高いほうです。合格するには、長期的な学習計画を立てて、本気で勉強をしていく必要があります。
司法書士試験に10年以上かかっている人も少なくありません。それだけかかっても合格できればいいほうで、10年以上受験を続けても合格できない人はたくさんいます。
知り合いの行政書士の話
私が行政書士会で知り合った先生は、行政書士の資格で開業した後に、司法書士試験に合格しています。正直なところ、行政書士として働きながらの司法書士試験合格は、少なくとも5年以上はかかると思っていました。
しかし、3年で合格しています。
行政書士で開業した後も十分に司法書士の資格を狙えます。
ちなみに、その先生は、行政書士の資格で稼ぎながら勉強を続けていたそうですが、さすがに司法書士試験に合格した年は、積極的な営業はしないで行政書士の仕事をできる限り減らしていたそうです。
行政書士の仕事をしながら、司法書士試験の合格を目指すには、そのあたりの調整も必要になってくるようです。
司法書士を目指さないほうがいい人
次のような理由で、司法書士を目指すのはやめておきましょう。
- 行政書士の資格だけでの開業は不安だから
- 難易度の高い資格に合格するとカッコいいから
こうした理由で、司法書士を目指しても途中で挫折すると思います。
100人受験しても95〜96人は不合格になる試験ですから、本気で司法書士になりたいと思う人以外は受験しないほうがいいです。
一度、司法書士試験の勉強を開始してしまうと後戻りしにくくなります。それまでにかかった時間や費用が無駄になってしまいますからね。
司法書士を目指すなら独学?予備校?
資格の予備校をおすすめします。
独学で合格できる試験は、行政書士までだと思います。
行政書士以上に難易度が高い試験だと、合格するまでの期間を少しでも短縮するために、資格の予備校が持つノウハウをお金で買うべきです。
資格の予備校は、何十年も司法書士試験を研究・分析しているので、お金を支払うだけの価値があります。
「行政書士」と「司法書士」のダブルライセンスは稼げるのか?
「行政書士」と「司法書士」のダブルライセンスは、両方の資格の相性がとてもいいです。
相続業務では、土地や建物などの不動産の名義変更を司法書士の資格で対応して、その他の自動車などの名義変更を行政書士の資格で対応するといったことができますからね。
相性のいいダブルライセンスは、単純に稼げます。
工夫しだいでは、かなりの売上が期待できると思います。
ダブルライセンスが稼げる理由
相続業務を専門にしている専業行政書士は、司法書士の協力が必要な場合、同じ行政書士会にいる司法書士の資格を持った先生に、仕事を依頼することが多いです。
なので、ダブルライセンスは、そういった行政書士と多く知り合うことができるので、仕事の依頼は絶えません。実際に、私が所属している支部で、司法書士と行政書士の資格を持つ先生は、間違いなく稼いでいます。
私も、相続業務で不動産の名義変更が必要なときには、基本的に同じ支部に所属している司法書士に依頼をするようにしています。普段から支部活動で顔を合わせているので、能力や人柄などをよく知っていますからね。
- 行政書士の資格を取得している人は「司法書士」
- 司法書士の資格を取得している人は「行政書士」
それぞれ目指して、資格を取得できれば稼げるのでおすすめです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。