今回は「行政書士試験」に関する記事です。
行政書士試験に合格するには何年かかる?
という疑問について、行政書士試験に独学で合格した経験から解説します。
これから行政書士試験に挑戦しようと思っている方も少なくないと思います。
挑戦するにあたって「どのくらい勉強すればいいのか?」「他の人は何年くらいで合格しているのか?」など気になることが多いと思います。
体験談も含めてお話します。
行政書士試験に合格するには何年かかる?
行政書士試験は、合格率が毎年10%前後の難関試験です。
簡単に合格できる試験ではありません。
なので、多くの人が合格するのに「2〜3年」ほどかかっています。
もちろん一発合格という人もいますが、挑戦するにあたっては、このくらいの期間を勉強する覚悟をしておいたほうがいいです。
資格予備校の利用
ただし、ネットで見た情報や、私のまわりの行政書士などから聞いた話を総合すると、合格まで2〜3年というのは「独学」の人に多いといった感じです。
資格の予備校を利用している人は、合格まで「1〜2年」という人も多く、独学で勉強している人よりも合格が早いといった印象です。
独学の場合、次の点で予備校を利用する人より不利だからだと思われます。
- 教材選び
- 勉強法
- 学習計画
資格の予備校の場合は、これらを何年も行政書士試験を分析しているプロがやってくれますが、独学の場合は自分でやるしかありません。
試行錯誤しながらになるので、失敗もありますし何より時間がかかります。
行政書士試験は、正しい勉強法をしないと合格できないと言われているので、この差は合格までの年数に影響します。
私の合格までの年数
「3年」です。
2回不合格を経験し、3回目の受験で合格しました。
独学でしたので、先ほど説明したように試行錯誤の連続でした。教材選びに失敗したり学習計画の立て方が下手だったりと・・・
さらに働きながらだったので、勉強時間の確保も大変でした。
このあたりの話は後ほどお話します。
行政書士試験合格に必要な勉強時間
600時間〜1,000時間と言われています。
受験する人の、もともと持っている知識によって差がでます。
法学部出身だったり、すでに士業の事務所で働いていた経験などあったりすると、法律の基礎知識があるので勉強時間の短縮になります。
勉強時間の注意点
注意して欲しいのが、必要な勉強時間が600時間〜1,000時間だからといって、この時間勉強すれば誰でも合格できるという訳ではないことです。
正しい勉強方法をしなければ、何時間勉強しても合格は難しいです。
あくまで、この勉強時間は目安と考えておきましょう。
勉強時間の確保の仕方
私と同じように働きながら合格を目指す方は、勉強時間を確保するのが大変になると思います。とにかく時間が足りない…
私がやっていた勉強時間の確保の仕方をご紹介します。
- 仕事が終わってから勉強する
- 休日にまとめて勉強する
このあたりは当たり前として、スキマ時間を有効活用することです。
「電車の待ち時間」や「寝る前の時間」など、人によって違いますが、このスキマ時間の有効活用は、行政書士試験合格に大きく影響します。
私の場合は、勉強時間のかなりの割合がスキマ時間でした。
ちなみに、仕事が終わってからの勉強ですが「疲れて勉強できない、集中できない」という人もいますよね。気持ちは分かりますが、試験勉強は毎日やったほうが効果があります。
毎日少しの時間でもいいので、必ず勉強するように習慣づけましょう。
行政書士試験の学習計画の重要性
行政書士試験合格に向けた勉強は、長期間に及ぶことになるので、しっかりとした学習計画を立てることが大切です。
このあたりを曖昧にしていると、試験日近くになって「勉強が間に合わない」といった事態になります。毎年、多くの受験生が「勉強不足が原因」で不合格になっているので注意が必要です。
学習計画を立てるときの注意
次の点に注意しながら学習計画を立てましょう。
- 配点の高い科目から勉強を始める
- 記述式の練習を早い段階から取り入れる
- 無理な学習計画を立てない
順番に説明します。
配点の高い科目から勉強を始める
行政書士の試験科目は、配点が違います。
なので、配点の高い科目から勉強を開始しましょう。
配点の高い科目は「民法」「行政書士法」です。
記述式の練習を早い段階から取り入れる
行政書士試験の記述式を解くには「練習」が必要です。
試験の直前期から始めても、高得点は期待できません。
なるべく学習計画の早い段階から取り入れて、練習を積み重ねましょう。
無理な学習計画を立てない
無理な学習計画を立てても、実行することができないので無意味です。
余裕のある学習計画を立てるようにしましょう。
「半年で行政書士試験に独学合格!」
こうした情報をたまにネットで見かけますが人は人です。情報を鵜呑みにしないで自分に合った計画を立てることがベストです。
法律を初めて勉強する人でも合格は可能?
行政書士試験では、それほど高いレベルの法律知識は求められません。
なので、法律を初めて学ぶという方でも十分に合格することは可能です。
法律初学者の場合、資格の予備校を利用するのがおすすめですが、時間がかかってもいいというのであれば独学での合格も可能だと思います。
私の知り合いにも、行政書士試験で初めて法律を勉強した人がいましたが、それでも2回の受験で合格しています。