今回は、行政書士の「仕事」に関する記事です。
積極的に営業活動をしている行政書士が「少ない!」という話です。
これから何らかの資格を取得して独立したいと思っている人は「行政書士」がおすすめかもしれません。なんといってもライバルが少ないからです。
積極的に営業活動をしている行政書士が少ない話
理由は次のとおりです。
- 営業をしなくても仕事がくると思っているから
- そもそも営業のやり方を知らないから
順番に解説します。
営業をしなくても仕事がくると思っているから
行政書士を含め士業には、営業をしなくても仕事がくる時代が過去にありました。
なので、その頃を知っている行政書士の中には、行政書士は営業をするべきではないと思っている人もいます。
悩みをもった人が、自分の事務所に相談にくるのを待つというスタイルの行政書士もいます。
そもそも営業のやり方を知らないから
積極的に営業活動をしない行政書士の中には、そもそも営業のやり方をしらないという人もいます。
開業するすべての行政書士に営業の経験があるわけではありませんから、知らないという人がいても不思議ではないと思います。
そういった行政書士は、営業のやり方を知らないので、積極的に営業するといった行動はとりません。
積極的に営業活動をしないと行政書士も食べていけない
インターネットが普及する前の行政書士は、積極的に営業活動をしなくても食べていけたのかもしれませんが、現在ではそんなやり方をしていては廃業してしまいます。
資格の名前だけで稼げる時代はとっくに終わっていますからね。行政書士も積極的な営業活動をしないと、食べていけない時代です。
営業経験のない人は営業やマーケティングについて学んでいかなければなりません。独立開業したら、自分でお客さんを集めないと行けませんからね。営業のやり方を知らないままで過ごすのは危険です。
営業活動をしない新人行政書士
行政書士は、登録が終わると行政書士として業務ができるようになるのですが、地域によっては行政書士会の活動が盛んなところがあります。
新人の行政書士がよく勘違いしてしまうのが、そういった行政書士会の集まりに参加しているうちに仕事をした気になってしまうということです。
たしかに、行政書士会の集まりは人脈を広げるうえでは重要ですが、売り上げにはなりませんし、いくら参加してもそれで食べていけません。
結局のところ、仕事した気になって、開業後何か月も営業活動をしていない新人行政書士もいたりします。これは非常に危険なので注意です。次々に予定が入って忙しいとは思いますが、積極的に営業活動をしていかないと開業資金が尽きてしまいます。
ホームページを持っていない事務所が多い
何か事業をするにあたって、現在では当たり前となったホームページですが、行政書士もホームページを持つ事務所が増えてきました。
昔は、行政書士を含めて士業のホームページ自体が少なかったので、士業の仕事のやり方もだいぶ変わってきましたよね。
しかし、まだまだホームページがない行政書士事務所はたくさんあります。私の所属している支部で、ホームページを作成している事務所は全体の半分以下です。
積極的な営業活動をすれば行政書士で成功する
ここまで説明してきたように、行政書士で営業活動をしている人は少ないです。
なので、積極的に営業活動をしていく気があれば、行政書士での成功する可能性は高いと思います。
ネットで検索して、自分の住んでいる地域を調べてみましょう。ホームページがない行政書士事務所が多いようであればチャンスかもしれません。
営業しない行政書士の仕事の取り方
ちなみに、営業活動を積極的にやっていない行政書士が、どうやって仕事を獲得しているのか不思議に思いますよね。
そういった行政書士は、ほとんど紹介で仕事を得ています。
長く行政書士をやっていると人脈が広がります。
次のような方々から紹介してもらうことが増えます。
- 取扱業務の違う行政書士
- 提携している他士業
- 顧客
以前、支部でお世話になっている先輩行政書士に「ホームページを作成していないのに、どこから仕事の依頼をもらっているのですか?」と聞いたことがあります。
答えは、やはり「紹介」でした。その先輩行政書士は、遺言・相続業務を専門にしているのですが、紹介のほとんどが、これまでのお客さんからだそうです。1件1件丁寧に依頼を完遂した結果、今では毎月のように紹介で依頼がくるそうです。
開業して間もない頃は、依頼が途切れるのが心配だったそうですが、なんだかんだでそんな状態が20年近く続いているそうです。
こうした行政書士は、営業しなくても紹介だけで生活できます。
積極的な営業もホームページも必要がないそうです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。