行政書士の資格で独立しても3年は生活できないって本当?

行政書士開業
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今回は、行政書士の「収入」に関する記事です。

行政書士の資格で独立しても3年は生活できないのか?

という質問について答えます。

せっかく難しい試験に合格して開業したのに、生活できるようになるまで3年もかかると思うとキツいですよね。

行政書士の資格で開業した経験から、実際のところどうなのかを解説します。

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行政書士の資格で独立しても3年は生活できないのか?

ネットで検索すると行政書士に関するネガティブな噂をたくさん目にすると思います。その中に「行政書士の資格で独立しても3年は生活できない」といったものがあります。

本当に行政書士は生活できるまで3年もかかるのか?

たしかに、こんな噂も聞きますが、実際は行政書士の資格で独立して開業1年目から生活できている人もたくさんいます。結局のところ、その人の努力と工夫次第です。

中には、行政書士の資格のみで驚くような売上を上げて、十分すぎる生活をしている新人行政書士もいますからね。私が所属する行政書士会の支部にもいます。

行政書士の資格で1年目からそんなに稼げることが信じられないという人は、行政書士の開業本などを読んでみると面白いかもしれません。

廃業する行政書士も多いのでは?

行政書士は、3年以内に8〜9割廃業するなんていう噂もあるので、心配する人も多いと思いますが、これも実際はそこまで廃業率は高くないです。

ネットで言われているこの噂には根拠となるデータが存在しません。

ただ、ここまで廃業率は高くないですが廃業する人はいます。これに関しては、どの業界でも廃業する人は廃業しますから、それほど気にする必要はありません。

行政書士がダメ資格だから廃業するのか?

行政書士の資格が廃業の原因ではなく、廃業する「人」に問題がある場合が多いです。

  • 営業やマーケティングをしていない
  • 人の集まるところに参加して人脈を広げない

といった感じです。通常、営業やマーケティング、人脈拡大など、これらのことを積極的にやるだけで1年目から生活できるはずです。

こうしたことをやらないで廃業してしまった人が、ネットに行政書士の資格は使えない、意味ない、役に立たないなどのコメントを書いていることがあるので注意です。

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開業1年目から生活できている行政書士が選ぶ専門分野は?

他はどうか分かりませんが、私のまわりでは次の3つの業務を専門にしている行政書士が開業1年目から活躍しています。

  • 遺言・相続
  • 建設業許可
  • 入管・外国人関係

特に、入管・外国人関係は、開業1年目以内で、生活ができるどころか自宅とは別に事務所を借りるなど成功している人が多いように思います。

どの専門分野をやるか悩んでいる人は、許認可なら建設業許可か入管・外国人関係、民事法務なら遺言・相続を選んでおけば失敗しないと思います。ただし相性があるので、そもそも興味がないのであれば選ばないほうがいいです。

需要のある業務を調べる

地域によって需要のある行政書士業務は違います。

なので、自分の事務所がある地域で、どの行政書士業務の需要が高いのかは調査する必要があります。それによって、売上が大幅に変わりますので、専門分野を決める際には時間をかけて調査をしましょう。

そうは言っても、行政書士の場合は、たとえ最初の判断を間違ったとしても、途中で他の業務への移行ができますので神経質になりすぎなくても大丈夫です。

専門分野を決める際の注意点は?

ここまで書いてきたことの繰り返しになりますが、次のことに注意して決めるようにしましょう。

  • 自分が興味をもてる分野
  • その地域で需要がある分野

私がこれまで多くの行政書士を見てきた感じだと、この2つの両方が専門分野を決めるうえで重要です。

興味をもてる分野でも需要がなければ生活できないですし、需要があっても自分が興味を持てない分野なら飽きます。どちらかだけで専門分野を選んで、結局途中で別の分野に変更する行政書士はたくさんいます。

先ほども説明したとおり、行政書士の場合は途中で取扱業務を変更することはできますが、実務の勉強をやり直したりと取扱業務の変更には時間がかかりますので、その点は覚悟したほうがいいです。

興味をもてる分野がない場合

行政書士の業務範囲は広いので、何かしら興味をもてる分野はあると思いますが、万が一そういった業務が見つからなかった場合は、前職の経験を活かせる分野がないか探してみましょう。

経験があるということは、少なくともその分野の知識は他の行政書士より多いはずです。他の行政書士より一歩リードした位置からスタートすることができるのは、仕事をしていくうえで有利です。

なので、需要があって自分が興味をもてる分野が見つかるまでは、有利であるその分野で頑張ってみることをおすすめします。

ちなみに、経験のない分野でも、やってみたら「面白かった」「自分に合っていた」ということもよくあるので、いろいろな分野に挑戦してみるのも面白いと思います。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。