今回は、先輩行政書士に関する記事です。
実務では、専門書等でいくら調べても分からないことが出てきます。
そういった時に相談できる「頼れる先輩行政書士の探し方」について解説します。
これから行政書士の資格で開業する予定の方の参考になれば幸いです。
頼れる先輩行政書士の探し方
実務での悩みや分からないことを相談できる頼れる先輩行政書士は、次のような集まりに積極的に参加することで探せます。
- 支部活動
- セミナー
- 研修会
- 勉強会
- 士業交流会
- 懇親会
私も、開業して間もないころは積極的に参加していました。
最初は、知り合いのいない集まりに参加するのが不安でしたが、参加してみると先輩行政書士の方から話しかけてくれたりと楽しいものでした。
参加するのに不安を感じている人は、一度思い切って参加してみることをおすすめします。
必ずしも頼れる先輩行政書士に出会えるわけではありませんが、行動に移さないと絶対に探せませんからね。
支部活動がおすすめ
先輩行政書士と知り合うのは、上記のなかでも支部活動がおすすめです。
支部活動では、地域のイベントに参加したり、無料相談会を実施したりと、先輩行政書士と接する機会が多くあります。
積極的に参加して仲良くなれば、実務で分からないことがあったときの相談もしやすくなります。事務所も近いですからね。
先輩行政書士にも新人の時代があって、同じような経験をしてきています。
なので、節度を持って相談すれば親切に教えてくれるはずです。
集まりに参加するには?
行政書士会が実施している研修会や勉強会、イベント、支部活動などの連絡は、メールか郵送で案内が来ます。
その案内に対して、期限までに返答すれば参加することができます。
士業交流会などは、その地域で実施しているものがネットで調べられるので、良さそうなものを選んで参加を申し込みます。
注意点としては、ネットで探した集まりに参加する際は、開催する人が信用できる人や団体なのかはしっかりと調べましょう。
新人行政書士の不安を煽って、お金だけをとることだけが目的の集まりもあるので注意です。
先輩行政書士を頼ることは多いのか?
取扱業務にもよりますが、開業して間もない頃は多いと思います。
行政書士は、試験に合格するための知識が実務ではあまり役に立ちませんからね。実務の知識も経験もない状態で開業するなら、頼れる先輩行政書士の存在は必要です。
実務に必要な知識を、専門書や手引き、研修会、勉強会などで勉強することはできますが、それでも分からないことはたくさん出てきます。
実際に私も、開業して間もない頃に受けた依頼は、よく先輩行政書士に相談していました。調べて対処したものの「本当にこのやり方であっているのか?」など、自信がないときがあります。
それが間違っていた場合、お客さんに迷惑をかけるどころか、損害賠償請求される可能性もあります。そういった時は、必ず相談していました。
官公署に問い合わせればいいのでは?
たしかに、申請先となる官公署に問い合わせることで解決することも多くあります。
しかし、官公署に問合せしにくいこともあります。
具体的には書きませんが、そういったときに先輩行政書士に相談できるのは本当に助かります。
先輩行政書士に相談する際の注意点
次のとおり。
- 礼節をもつ
- 迷惑をかけない
順番に説明します。
礼節を持つ
先輩行政書士といっても、新人の面倒を見る義務はありません。
会社の上司ではありませんからね。
対等な関係です。
なので、先輩行政書士に相談して、たとえ断られたとしても文句を言える立場ではありません。ここを理解しないで、先輩行政書士を頼る人もいるので注意です。
先輩行政書士には、礼節をもって相談しましょう。
場合によっては、手土産を持って行ったり、お金を包むことも必要です。また、相談時間を短くするために、質問をまとめておくことも必要です。
迷惑をかけない
先輩行政書士の迷惑になることはやめましょう。
私が所属している支部で実際にあった話なのですが、先輩行政書士が先客中にも関わらず、しつこく電話をかけてきた新人行政書士がいたそうです。
その新人行政書士も、急ぎで切羽詰まった状態だったのだと思いますが、仮にそうだったとしても、先輩行政書士に迷惑をかけてよい理由にはなりません。
先輩行政書士に相談する際は、自分のことよりも先輩行政書士の状況を考えて、迷惑をかけないようにしましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。