今回は、行政書士の「開業」に関する記事です。
行政書士は食える資格なのか?
という疑問について、開業した経験から解説します。
行政書士資格に興味のある方は、気になる問題だと思います。本記事を読めば行政書士は食えるのか?食えないのか?仕事はないのか?などの疑問が解消されますよ。
行政書士は食える資格なのか?
詳しくは記事の後半で説明しますが、結論を先に言うと「行政書士は食える資格」です。
実際に、私が食べていけているので間違いないですし、私のまわりでも行政書士の資格ひとつで十分に生計を立てている人がたくさんいます。
この記事を読んでいる方は、
- 行政書士では食べていけないんじゃないか?
- 行政書士は仕事がないんじゃないか?
といった不安を持って、ここにたどり着いた方が多いと思います。
実際に、行政書士では食えないといった意見がネット上で多いですからね。
不安に思って当然だと思います。
行政書士が食えないと言われている理由
なぜ行政書士は、食べていくことについて不安に思われているのか?
次のような理由からです。
- 同業者が多いから
- AIに仕事を奪われるから
- 実際に食べていけない人がいるから
もう少し詳しく説明します。
同業者が多いから
行政書士は、他士業と比較しても同業者が多い方です。
試験の難易度が他士業と比較して高くないということもあり、試験に合格して開業する人が多くいます。
なので、ライバルが増えて仕事の取り合いになる。
その結果、仕事がなくなるので食えない資格と思われているようです。
AIに仕事を奪われるから
行政書士の業務である許認可は、AIの登場によりなくなると言われています。
そのことを不安に思い、食えないと思われています。
実際に食べていけない人がいるから
そういった行政書士もいます。
仕事がなく、生計を立てることができず廃業する。
行政書士は、3年以内の廃業率も高いと言われています。
実際に食べていけない人がいるのだから、行政書士は食べていけない資格だと思われます。
行政書士が食える資格である理由
私は、上記のような理由があっても、行政書士の資格は食える資格だと思っています。
同業者が多くても、それはどの業界でも一緒ですし、仕事の取り合いや価格競争に巻き込まれたくなければ「差別化」をすればいいだけです。
また、AIについても、行政書士は業務範囲が広いという特徴があります。中には、依頼人とのコミュニケーションをとることが前提となっているものもあります。
なので、AIの登場で行政書士業務が減ることがあっても、全部の業務を奪われることはありません。
それと、実際に食べていけない行政書士がいるのは知っていますが、それは「行政書士」の資格が問題なのではなく、「その人」に問題があるケースが多くあります。
食べていけない行政書士の特徴
これまで私が見てきた「食べていけない行政書士」で一番多いのが、営業不足や知識不足です。
行政書士になったら、自分で仕事をとってくるしかありません。先ほど説明したように行政書士の数は多いわけですから、積極的に営業活動をしないと仕事はとれません。
これについては、どの業界でも同じです。
それと、知識不足。
行政書士は、試験に合格するための知識と、実務をするための知識が違います。なので、開業後に取扱業務を徹底的に勉強する必要があります。
これにはパソコンやネットなどの知識も含まれます。
時代の変化に対応できないと置いてかれますからね。
行政書士の資格で食べていけない人は、積極的に営業をしたり、新しい知識を吸収する努力が足りないことが多いです。
コミュニケーション能力とメンタル
食べていけない行政書士の中には、コミュニケーション能力が低かったり、メンタルが弱かったりする人もいます。
個人事業主として行政書士業をやるなら、コミュニケーションが苦手とは言ってられないですからね。人脈は不可欠です。
また、行政書士業務の中には、人の一生に影響を与えてしまうような責任重大なものもありますから、業務遂行にプレッシャーはつきものです。時には依頼人からキツいことを言われることもあります。
行政書士業をやるなら、ある程度のメンタルの強さは必要です。
食える行政書士となるためには努力も必要
ここまでで、行政書士が食える資格だということを説明しました。
最後に「努力」が必要ということも知っておいてください。
正直なところ、行政書士の資格で食べていくというのは簡単なことではないです。資格の名前だけで食べていける時代は、とっくに終わっていますからね。
私が、今回お伝えしているのは、あくまで「必要な努力」をした上での話です。開業してから10年近く経ちますが、必要な努力をしていて廃業した人は見たことがありません。
行政書士の仕事は、収入が安定するまで時間がかかりますが、努力すれば少しずつ確実に成長していくものです。
上記の、食えない行政書士の特徴に当てはまらないように頑張れば報われます。
行政書士の将来性
行政書士に将来性がないと言う人もいますが、行政書士の仕事はなくなりません。
そもそも、独占業務のある士業の需要はなくなりませんからね。
行政書士の資格は、認知度があり、信頼度も高いです。
業務範囲が広いので、成長するまで時間がかかりますが、計画を立ててしっかりと努力していけば必ず食べていける資格です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。