行政書士試験に独学で挑戦する人も多いと思います。
今回は、独学での「勉強方法」についての記事です。
- 行政書士試験は独学でも合格できるのか?
- 独学で挑戦する場合の勉強方法とは?
という疑問について解説します。
独学で受験を決めたものの、どうやって勉強を進めればいいのか分からないという方はぜひ読んでみてください。不安が解消されると思います。
行政書士試験に独学で合格するには、正しい勉強法と学習計画が必要です。それらがしっかりとできていれば短期合格も可能です。
行政書士試験に独学で合格した経験からお話します。
行政書士試験は独学でも合格できるのか?
独学での合格も可能です。
独学での受験で一番心配なのが「行政書士試験に合格するための教材が市販されているのか?」ということなのですが、問題ありません。市販されています。
行政書士試験を長年にわたり研究・分析している「資格の予備校」などが、とても見やすく分かりやすい基本テキストや参考書をいろいろと出版しています。
私も独学での受験でしたが、市販されている教材だけで合格できました。行政書士試験に合格するための知識は、近所の書店で購入することができます。
教材の探し方については、後ほど説明します。
行政書士試験に独学で合格するのは簡単ではない
独学での合格は可能ですが、「簡単」という意味ではないので注意です。
行政書士試験の合格率は毎年「10%前後」ですからね。
合格するのが難しい試験です。
独学となると、さらに難易度は上がります。
- 自分で教材を探す
- 質問する人がいない
- 試験の情報収集
資格の予備校と違い、独学だと、これらのことをすべて自分でやらなければなりません。時間がかかります。しかも、ひとりなのでモチベーションの維持も大変です。
行政書士試験に独学で合格するためには、絶対に合格するという「強い意志」と「時間」が必要です。
独学で合格するために必要な学習計画
無理のない学習計画を立てる必要があります。
行政書士試験合格に必要な勉強時間は「600時間」から「1,000時間」と言われています。
しっかりとした学習計画を立てないと、勉強が間に合わなくなる可能性があります。試験日から逆算して、どの科目の勉強をいつまでに終わらせるかなど計画を立てましょう。
時間が足りない場合は、スキマ時間を有効活用するのがおすすめです。細かい時間も集めればかなりの時間になりますので勉強の効率がアップします。
行政書士試験に独学で合格するための教材の探し方
ネットで行政書士試験に合格した人の「合格体験記」を読みましょう。
そこで、その人が使用した教材が紹介されています。
- 基本テキスト
- 過去問
- 六法
この3つは最低限必要なので、必ずメモしておきましょう。
いくつか良さそうな教材を見つけたら、書店に行って実際に読んでみます。
大手の予備校が出版している教材は基本的にどれも優秀ですが、教材には相性があります。自分が実際に読んでみて「読みやすい」「分かりやすい」といった物を選びましょう。
相性の合わない教材は、勉強していて苦痛です。どんなに人気の教材でも、中身を見てから購入するのがおすすめです。
ちなみに、教材は最新のものを使いましょう。
前年度の使いまわしでは、ギリギリで不合格だったときに後悔します。
教材を増やさない
行政書士試験で独学の人が、よくやってしまいがちな間違いが「教材を増やす」です。
基本テキストや参考書は、増やしても良いことはありません。同じ内容でも説明の仕方が違うと記憶が定着しにくくなります。
できる限り、教材は厳選して、増やさないようにしましょう。
行政書士試験に独学で合格する勉強方法
私が独学で行政書士試験に合格した方法をご紹介します。
まずは、基本テキストを読みます。
おそらく分からないところだらけだと思いますが、多少分からないところがあっても、どんどん読み進めていきます。
大切なのは、詳細に理解することではなく「全体を把握」することです。
過去問と六法を繰り返す
基本テキストを読み終えたら、過去問と六法を使い始めます。
基本テキスト⇒過去問⇒六法
これを科目ごとに行います。
基本的には、試験日までこれの繰り返しです。
基本テキストの内容がある程度、頭に入ったら「過去問⇒六法」の繰り返しだけにしても大丈夫です。
途中、「これで本当に合格できるか?」と、不安になることもあるかもしれませんが、気にしないで続けます。
結局のところ、この繰り返しが合格するための最善の方法ですから。
- 過去問の繰り返しで基本をマスターする
- 六法で確認することで応用力をつける
といった感じです。
回数を重ねるごとに、知識が吸収されて実力がつきます。
完璧に勉強する必要はない
行政書士の試験範囲は広いです。
完璧に勉強しようとすると何時間あっても足りません。
行政書士試験は6割の得点ができれば合格できるので、すべての科目を完璧に勉強する必要はありません。
何度も出題されている論点など、基本的な問題を確実に得点することが大切です。
過去問の正しい使い方
過去問は、ただ問題を解けばいいというものではありません。
正解の選択肢だけでなく、誤りの選択肢も理解するようにしましょう。
特に「ひっかけ問題」は、どういった「ひっかけ方」をしているか理解しておくと本試験で間違うことがなくなります。
記述式対策は早めに
行政書士試験では、記述式の問題が出題されます。
問題に対して40字程度の文章で回答するものです。
この記述式で何点取れるかが合否を分けます。
なので、なるべく早い段階から勉強に取り入れ練習をしましょう。
私は、民法や行政書士の過去問を1〜2回解いたあたりから問題演習を始めました。
記述式は、とにかく問題を解くことに慣れる必要があります。問題を解く際は、実際に何度も書いてみることをおすすめします。
模擬試験を活用する
大手の予備校が実施している「模擬試験」を受けてみましょう。
模擬試験を受けると、自分の今のレベルが分かるだけでなく、本試験に近い雰囲気を経験することで、本番で緊張することなく、本来の力を出して受験できるという効果もあります。
本試験の雰囲気が苦手な方におすすめです。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。