今回は、行政書士試験合格後の「開業」について。
行政書士試験合格後に開業までにやったほうがいいことについてご紹介します。
行政書士として独立開業することを決めたものの、開業まで何をしていいか分からない人もいると思います。参考になれば幸いです。
ちなみに、行政書士登録は申請してから、実際に登録されるまでに1ヵ月程度かかりますからね。その間にできることはやっておくのがおすすめです。
行政書士試験合格後に開業までにやったほうがいいこと
次のとおり。
- 実務の専門書を読む
- 官公署のホームページを確認する
- 開業本を読む
- 集まりに参加する
- 必要なものを揃える
順番に説明します。
実務の専門書を読む
行政書士は試験に合格するための知識が、実務ではあまり役に立ちませんので、開業後に実務の勉強をする必要があります。
なので、自分がメインとしたい業務の専門書を読み込みましょう。
- 絵や図の多い簡単な内容の本
- 実務をする人が読む専門書
この2冊を購入して、時間のあるときに読みます。
本を2冊買うのは、簡単な内容の本で全体を把握してから、専門書を読んだ方が理解しやすいからです。この方法はおすすめです。
ちなみに、実務をするようになると分かりますが、依頼人によってはネットや書籍で相談前から、かなり勉強をしてくる人もいます。
依頼人よりも知識で劣っていると、信頼してもらえませんので注意です。
官公署のホームページを確認する
申請先となる官公署のホームページを確認しましょう。
官公署のホームページには、申請する人に向けた情報がたくさん掲載されています。
必ずチェックして、ブックマークするのがおすすめです。
ちなみに、ホームページには「手引き」がダウンロードできる場合があります。申請のやり方や注意事項が書かれているので、必ず目を通しておきましょう。
開業本を読む
これは時間に余裕があったらでいいですが、開業本を読みましょう。
開業本を読むメリットとしては、
- 開業後の自分がイメージできる
- 仕事への姿勢や考え方が参考になる
開業後に、こうした知識に助けられることがあるのでおすすめです。
注意点としては、開業本には、行政書士で成功した人の体験談が書かれていますが、内容をマネしても成功するとは限らないということです。
成功するには、時代や人柄が大きく影響しますからね。
そのあたりは、あくまで参考程度に。
集まりに参加する
行政書士の業務範囲は広いです。
どこからどんな依頼が来るか分かりません。
なので、人が集まるところに積極的に参加して人脈を広げておきましょう。知り合った人からの依頼や紹介が来る可能性があります。
また、異業種交流会などに参加すると、他士業の先生と知り合うこともあるので、仕事がやりやすくなります。
私も開業して間もない頃は、異業種交流会などによく参加していました。知り合いから紹介してもらって参加させてもらったものが多かったように思います。
最初のうちは慣れていないので失敗もありましたが、慣れてくると気の合いそうな人と知り合うことも増え、現在でも互いに仕事を紹介し合う関係になっています。
異業種交流会での失敗は、いずれブログで詳しく紹介する予定です。
必要なものを揃える
必要なものとは、印鑑や封筒、名刺、書類などのことです。
開業後に依頼を受けてから作ると大変です。
比較的時間に余裕のある開業前に、そういったものを作成するのがおすすめです。
特に書類関係は、早めに作成しておきましょう。
例えば、次のようなものです。
- 委任状
- 委任契約書
- 送信表
- 預かり証
こうしたものは、自分の業務に合わせたものを作ったほうが便利なので、作成に時間がかかります。
ちなみに、委任状や委任契約書は、先輩行政書士からいただいたものを「たたき台」にするのがベストです。私は、尊敬している支部の先輩行政書士からいただきました。
普段業務で使っているだけあって、ほとんど修正の必要がないくらい完璧なものでした。そういったものが手に入らない場合は、ネットなどで信用できるものを探しましょう。
それと「名刺」ですが、ただ作ってもあまり意味がありません。
顔写真を載せれば、名前と顔を覚えてもらいやすくなりますし、取扱業務や経歴を書くことで依頼や紹介につながることもあります。
よく考えて作ることをおすすめします。
行政書士の試験合格後は登録しないといけないのか?
私は行政書士試験の合格後に独立開業を選びましたが、そもそも登録するべきかの相談もよく受けます。
行政書士の業務をするには登録が必要です。
しかし、業務をする予定がないなら登録はする必要ありません。
登録しないとどうなる?
どうにもなりません。
登録しないデメリットを理解していれば問題なしです。
実際は、行政書士試験合格後に、すぐに登録する人のほうが少ないですからね。
詳しくは、こちらの記事で解説しています。
≫行政書士試験合格後に登録しないとどうなる?【合格者が解説】
今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。