定年後に行政書士を目指すことはできる?老後も働ける仕事なのか?

行政書士開業
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定年後の仕事として「行政書士」を検討している方も少なくないと思います。

今回は、次の疑問について、行政書士で開業している経験から答えます。

  • 定年後に行政書士を目指すことはできる?
  • 資格を取得するのに年齢制限はあるのか?
  • 行政書士は、老後も働ける仕事なのか?

この記事を読めば、老後に行政書士となるイメージが湧くと思います。

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定年後に行政書士を目指すことはできる?

行政書士になるには「行政書士試験の合格」と「行政書士会への登録」が必要になります。

行政書士の資格取得には年齢制限がありません。
なので、定年後であっても何の問題もなく資格取得を目指せます。

行政書士登録については、未成年は登録できないという年齢制限がありますが、定年後なら気にする必要もないので登録して業務を行うことができます。

公務員の特認制度

公務員として、一定の期間「行政事務」に従事した人は、年1回実施される行政書士試験を受験することなく行政書士の資格を取得することができます。

一定期間とは「17年以上」です。
中卒の場合は、20年以上行政事務に従事する必要があります。

定年後に行政書士試験合格は可能?

60歳以上の行政書士試験合格者は珍しくありません。
記憶力の低下を気にする人がいますが、勉強すれば十分に合格は可能です。

ちなみに、私が所属している行政書士会にも、定年後に目指し行政書士になった人が何人もいます。60歳以降に一発合格という先生もいます。

資格の予備校

定年後に行政書士試験を受験するなら、資格の予備校を利用するのがおすすめです。

  • 教材選び
  • 学習スケジュール
  • 質問ができる

これだけでも、独学でやるより、かなりの時間の節約になります。

特に、分からないことを「質問できる」ことは大きいです。独学だと、分からないことを調べるのに時間がかかりますからね。それでも分かればいいですが、私が受験生だった頃には、どんなに調べても分からないこともありました。

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定年後に行政書士になるメリット

次のとおり。

  • 独立開業できる
  • 余裕をもった経営ができる
  • 信用がある
  • 人脈を活かせる

順番に説明します。

独立開業できる

行政書士は、比較的安い費用で「独立開業」することができます。

事務所は自宅の一室を使うことができますし、自動車やパソコン、プリンター、FAXなどは今ある物を仕事で使うことができます。

他の職種と比較すると、手間と費用がかかりません。

余裕をもった経営ができる

定年後は「退職金」や「年金」がありますので、余裕をもった経営が可能です。

若くして行政書士になると、開業資金があまり準備できないことが多く、睡眠時間を削りながらアルバイトをするという人もいます。その点については、定年後なら心配ありませんよね。

信用がある

定年後となると、人生経験が豊富です。
なので、依頼人から信用してもらいやすいです。

私の所属している行政書士会の支部では、定期的に「無料相談会」を開催しているのですが、行政書士歴10年以上ある40代のベテランより、60代の新人行政書士のほうが人気があったりします。

人脈を活かせる

定年後に行政書士になると、これまでの人脈を活かすことができます。行政書士は業務範囲が広いので、どんな人脈でも活かせる業務があります。

実際に、人脈を活かして、定年後に行政書士として成功している先生もいます。

行政書士は老後も働ける仕事なのか?

定年後でも、無理なく働くことができます。

  • 記憶力の低下
  • 体力の低下

定年後に行政書士になる人で、こうしたことを心配される方がいますが問題ありません。

記憶力は、行政書士試験に合格できるくらいなら十分です。

体力に関しては、行政書士の主な仕事は書類作成ですからね。申請先である官公署に行くことができるくらい健康であれば問題ないです。

自分のペースで仕事ができる

ちなみに、行政書士として開業すると基本的に「自分のペース」で仕事ができます。個人事業主となれば誰からも命令されませんからね。

セカンドキャリアとして、行政書士を選ぶ人が多い理由でもあります。

行政書士に向いている人

定年後に行政書士になるかどうかで悩んでいる方は「行政書士に向いている人の特徴」についてまとめた記事があるので読んでみてください。

【行政書士に向いている人の特徴】成功しているのはどんな人なのか?

定年後に行政書士となるのは簡単ではない

最後に、注意点として、定年後に行政書士となるのは簡単ではないというお話をしたいと思います。

まず、試験ですが「簡単な試験」ではないです。
高齢だから合格が難しいのではなく、単純に難しい試験です。

毎年の合格率は「10%前後」なので、取得まで何年もかかる可能性があります。

稼ぐには努力と工夫が必要

行政書士という資格の名前だけでは依頼は来ないです。

今の時代、士業とはいえ資格の名前だけでは稼げませんからね。安定して仕事を得るには、営業活動をすることが必須です。

定年後に行政書士になった人で、これまでの経験や人脈を活かして成功している人もいますが、やはりそれなりの努力や工夫をしています。やるなら、しっかりとした資金や経営計画を立てましょう。

ちなみに、行政書士は独立開業型の資格なので就職や転職ではあまり評価されません。定年後の就職活動のアピールに使うのなら他の資格にしたほうがいいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。