今回は、行政書士試験の「合格率」に関する記事です。
行政書士試験の合格率が低い理由は?
という疑問について、行政書士試験を受験した経験から答えます。
行政書士を目指している方にとって「合格率」は気になるところだと思います。なぜ行政書士の合格率が低いのか理由をまとめました。できる限り分かりやすく解説しますのでご一読ください。
ちなみに、行政書士試験には次のような特徴があります。
- 全体の6割正解すれば合格する絶対評価の試験
- 300点中180点以上で合格(足切りあり)
行政書士試験の合格率が低い理由は?
理由としては次のとおり。
- 試験内容が難しい
- 足切りがある
- 勉強不足の受験生が多い
- 出題範囲が広い
順番に説明します。
試験内容が難しい
単純に試験内容が難しいということがあります。
行政書士は「法律系国家資格の登竜門」と言われていますが、だからといって簡単な試験ではありません。過去問を確認すると分かりますが、問題の難易度は高いです。
テキストや参考書に書いてあることを、単純に暗記するだけでは足りず、正解するには「理解」していることが必要です。
足切りがある
行政書士試験には「足切り」があります。
足切りとは、一定の基準に達しないと不合格になるというものです。
この足切りが、行政書士試験の合格率が低い理由のひとつでもあります。
私は行政書士試験に2回落ちていますが、そのうちの1回は一般知識の科目の足切りによるものでした。他の科目が合格基準を超えていても、一般知識が足切りの基準点を超えなければ不合格です。
一般知識での足切りは、対策が難しく、時間をかけて勉強すれば基準を超えられるといったものではないので厄介です。
この記事では割愛しますが、私が行政書士試験に合格した年に行った「一般知識の足切り対策」を、このブログでご紹介しますので、興味のある方はまた読みに来てください。
勉強不足の受験生が多い
行政書士試験には、受験資格が必要ないので様々な人が受験しています。
その中には、本気で勉強をしていない「勉強不足」な人も多く含まれています。そういう人が多く受験すると、合格率は低くなります。
また、ネットの情報を鵜呑みにして、行政書士試験が簡単なものだと思って受験する人も多くいます。
行政書士試験は、弁護士や司法書士などの他士業と比較すると簡単なのかもしれませんが、十分に難しい試験なので舐めて受験すれば確実に不合格になります。
こうした人を含まず合格率を計算したら、行政書士の合格率は高くなります。
出題範囲が広い
行政書士試験は、出題範囲が広いです。
法令等科目:憲法、民法、行政法、商法、基礎法学
基礎知識科目:一般知識、情報通信・個人情報保護、文章理解
すべてを勉強するのに、かなりの時間がかかります。
勉強が間に合わず、勉強不足で受験する人も多くいます。
出題形式
行政書士試験の出題形式は「5肢択一式」「多肢選択式」「記述式」の3種類あります。
「5肢択一式」と「多肢選択式」は、マークシート方式なので、適当に回答しても「運」で正解することもあるかもしれません。
しかし、「記述式」は40字の文章を書かせる問題なので「運」での正解は不可能です。記述式は配点が高く、記述式で何点取れるかで合否が分かれます。
毎年、記述式の点数が伸びずに、不合格になる人がたくさんいます。
行政書士試験に合格するために必要なこと
次のとおり。
- 配点の高い科目を極める
- 過去問の繰り返して基本を極める
順番に説明します。
配点の高い科目を極める
行政書士試験は科目によって配点が違います。
配点の高い科目を極めれば、合格する確率も高くなります。
配点の高い科目は「民法」「行政法」です。民法は範囲が広いうえに、記述式で出題されるので時間をかけて勉強する必要があります。
ちなみに、記述式の問題は配点が高いで、勉強の早い段階から問題を解く練習を取り入れることをおすすめします。
過去問の繰り返して基本を極める
行政書士試験で「過去問」は重要です。
繰り返し過去問を解くことで、試験の傾向が分かったり、基本を極めることができるからです。私も受験生時代は、ひたすら繰り返していました。
働きながら行政書士試験合格を目指す方は、勉強時間の確保が難しいと思いますが、過去問を繰り返すための勉強時間の確保は重要なので優先させることをおすすめします。
ちなみに、過去問は「六法」と一緒に使うと効果的です。