行政書士試験は合格するのが難しい試験です。その理由の一つが「試験時間」です。行政書士の試験時間は3時間ありますが、出題される問題は専門的であり、問題文を理解しながら読むだけでもかなりの時間を要します。
なので、試験時間が足りないという受験生も多く、基本的には 試験中に時間が余ることはほとんどないと思います。
しかし、奇跡的に時間に余裕ができることもあります。その場合は、合格を確実にするために、この記事でご紹介するポイントを確認しましょう。
今回は「行政書士試験で時間が余ったときにやったほうがいいこと」について解説します。受験生の方の参考になれば幸いです。
行政書士試験で時間が余ったときにやったほうがいいこと
次のことをチェックしましょう。
- 解答用紙を見直す
- 記述式問題を確認する
- 自信のない問題を再考してみる
- 自信のある問題をチェックする
順番に説明します。
解答用紙を見直す
まず最初に必ず取り組むべきは、解答用紙を見直すことです。
- 受験番号や氏名などがしっかりと書かれているか?
- マークシートがしっかりと塗りつぶされているか?
- 解答欄がズレていないか?
など、すでに記入したところを確認しましょう。本試験では、緊張や焦りの影響で、普段では考えられないようなミスをすることがあります。誤った記入をしていたら、すぐに修正しましょう。
余った試験時間を使って、冷静に解答用紙を再確認することで得点を上げることも可能です。
記述式問題を確認する
次に、記述式問題に目を向けましょう。記述式問題は配点が大きい問題です。ここでのミスは合否に影響しますので、しっかりと確認しましょう。
気持ちを落ち着かせて冷静に答案の文章を読みます。第三者になったつもりで、自分自身の文章を評価するのがポイントです。
答案を見て次のような点を確認してみましょう。
- 論点を正しく把握しているか?
- 誤字脱字はないか?
- 文章の流れが適切か?
- 書き漏らしや不明瞭な表現がないか?
再確認することで、より高い点数を得ることが可能になります。
ちなみに、大幅に修正する場合は時間がかかります。試験時間があとどのくらい残っているのかはこまめに確認するようにしましょう。修正している途中で、試験時間が終了してしまったら意味がないですからね。
自信のない問題を再考してみる
マークシートは塗ったものの、正解しているのか自信が持てない問題があると思います。そういった問題を余った時間を利用して、もう一度じっくりと考えてみましょう。
再度読むことで、何か新しい点に気がつくかもしれません。そこから正しい答えを導き出せれば得点が上がります。こうした時の自分の直感を信じてみるのも大切です。
ちなみに、私は記述式問題を再考することで、得点を上げる経験をしています。
最初に解答用紙に記入したときは「間違ってはいないけど、何かが足りない・・・」という感じだったのですが、試験時間の終了近くになって再考したことで、その「足りないもの」に気が付くことができ、完璧に近い答えを書くことができました。
自信のある問題をチェックする
最後に、上記の全てのチェックが終わり、まだ時間に余裕があるのであれば、自信のある問題のチェックをしましょう。
行政書士試験は、一定の点数を取れれば誰でも合格できます。なので、自信のある問題を、試験の緊張や焦りの影響で落とすわけにはいきません。
まさかのミスをしている可能性もあるので、それを防ぐために再確認するのがおすすめです。特に問題文の紙に書いた正解を、解答用紙に写し間違えるミスはよくあるので気をつけたいところです。
こうした失点を防ぐことができれば、合格をさらに確実なものにすることができます。
解答欄のズレ
ちなみに、私がやってしまったミスで、一つの問題に対してマークシートを二つ塗りつぶしてしまったということがあります。次の問題の解答を、間違えて前の問題の解答欄に書いてしまった結果です。
この次の問題で気がついたので良かったのですが、そのまま気が付かずに進めていたら、回答欄はズレているので不正解ですし、後々気がついて修正するのも大変です。試験時間が足りなくなる可能性もあるので怖いですよね。
まとめ
今回は「行政書士試験で時間が余ったときにやったほうがいいこと」について解説しました。
行政書士の試験中に時間に余裕があったときの過ごし方は、合否を左右するほど重要なポイントとなります。次のことを順番に上から確認していきましょう。
- 回答用紙を見直す
- 記述式問題を確認する
- 自信のない問題を再考してみる
- 自信のある問題をチェックする
上記のことをすることによって、合格をより確実なものにすることができます。
ちなみに、ミスを見つけた際は「落ち着く」ことが必要です。まずは試験の残り時間を確認して、修正が可能かを判断してから修正作業に取り掛かりましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

